トゥー・ローン・スウォーズメン、話題の新作を引っ下げての来日直前インタヴュー到着!

ポスト
今年5月に約4年半ぶりの新作『From The Double Gone Chapel』をリリースした、アンドリュー・ウェザオールとキース・テニスウッドの2人からなる トゥー・ローン・スウォーズメン。時代を引っ張ってきたDJ=アンドリュー・ウェザオールがなんとヴォーカルを披露し、キース・テニスウッドがギターとベースを弾き、なにかと話題の大きかった今作。この新作を引っ下げて、10年ぶりのバンド編成で11/2に六本木のYellowにてライヴを行なう。まずは、新作についてと今回の来日でどんなライヴを行なうか来日直前、アンドリュー・ウェザオールに訊いてみた。

──新作『From The Double Gone Chapel』のテーマは?
Andrew:
テーマは特になかったよ。“Double Gone Chapel”っていう名前は、月一回やってるパーティからとったもので、そこではカントリーウェスタン、ロカビリーやガレージ・パンクをかけるんだ。僕らの他のアルバムと同様、自分達の受けている影響がそのまま出ていることがテーマだよ。“Double Gone Chapel”の名前自体は、元々”Not Fade Away”という本からきてるんだ。本の中に出てくるロックンロール教会の名前なんだよ。それで自分達のパーティを教会に行く日曜日にやってるから、これはロックンロール教会みたいだって思ってその名前にしたんだ。

──今作は生演奏やヴォーカルも入ってますが、そのきっかけは?
Andrew:
自然の成り行きだよね。生楽器が好きだからよく使っていたし。ヴォーカルは周りから「ビッグ・スターを起用したら?」とか言われたけど、そうすると自分の音楽じゃなくなるし、自分で歌詞をたくさん書いたから、自分以外の人に歌って欲しくないって思った。いつもの僕らの様に、アイディア自体は自然の流れで生まれたものだったけど、幸いなことに周りの反応も良かった。たまにリスクを犯したくなるんだよ。なんか周りもそれを僕に期待してる部分もあるし。ギャンブルして勝った時って気持ちがいいよね。ほとんどの人がアルバムを気に入ってくれて、ギャンブルした甲斐があったよ。

──今、ニューウェイヴ的なサウンド・アプローチが注目されてますが、そのきっかけ的な部分を担ったあなたはこの状況をどう捉えてますか?
Andrew:
いいことだと思う。物事ってサイクルで動くものだから、みんながその存在に気がつく時期が来ただけだと思うよ。イギリスで'70年代半ばにロックン・ロールとロカビリーの大きなリヴァイバルが起こったみたいにさ。'74~75年くらいって、ちょうどその音楽が流行ってから20年ばかり経った頃だよね。だから音楽のトレンドは10年とか20年単位で繰り返される。20年っていう時間は、若い世代が聴いて新鮮に感じることができるちょうどいい距離だと思うんだよね。今、人気絶頂のフランツ・フェルディナンドもそうだけど、彼らの音楽はジョセフ・Kとかサヴウェイ・セクトのポップ・ヴァージョンみたいだ。音楽ってそういうものだし、僕らがトレンドを始めるってよりはトレンドの一部になってるだけ。でも僕らのキャリアは長いから、みんな一つのシーンにはめたがるんだよね。それは全然嫌なことじゃないよ。だって、これだけ長いことやってきてるのにみんな僕らの音楽を面白いって思ってくれて、表現してることに注目してくれるんだから。誰も振り向いてくれなくなった時には、音楽作るのを辞めるよ。みんなが僕の活動に関心を持ち続けてくれているっていうのは驚くべきことで、だから続けられるんだ。

──最後に来日ではどんなライヴになりそうですか? 意気込みを!
Andrew:
一ヶ月間リハーサルして、今までライヴを充分やってるから東京ではお客さんがぶっ飛んじゃうくらいのライヴをやれるね。僕らのバンドは、テクノのリズムはあるけど、いわばロックン・ロールバンドだよ。午前2時にテクノ・クラブの真ん中のステージに出て、ロックン・ロールやグラム・ロックを演奏しなきゃいけないって…なんかいいよね。みんなを驚かせて、何か違うものを提供するっていうのはさ。東京のお客さんは、エキサイティングなことが好きだからショーを楽しんでもらえると思う。こっちのお客さんの様子をみてると、みんな“何なんだこれ???”って表情をしているから(笑)、早く日本のみんなにもビックリさせたいんだ。でも、”何だよ、これ。ブーブー!”じゃなくて、”何これ、いいじゃん!”ってすごく楽しんでくれてるからさ、すごくいいショーになると思うよ。DJもやる予定だよ。そこがライヴのクレイジーな所だよね。先週はDJが終わった直後に後ろのステージに飛びのって歌い始めたんだ(笑)。まあ大変だけど楽しいよ。ちょっとクサいかもしれないけど、日本のみんないつもサポートをありがとう! 10年ぶりのショーを楽しみにしてくれよな!
取材:Inazzma K/取材協力:Beatink http://www.beatink.com/

<Two Lone Swordsmen LIVE>
11月2日(火)@西麻布Yellow open:22:00~
チケット:\4,000(adv)/\5,000(door)
※IDを必ずお持ちください。
また、アンドリュー・ウェザオールとラディオアクティヴ・マンは下記日程で全国を廻ることも決定。
11/3 (WED)@ 札幌 HALL F-45 INFO: SMASH EAST 011-261-5569
11/5 (FRI) 京都 WORLD  INFO: WORLD 075-213-4119
11/6 (SAT) 名古屋 MAGO INFO: CLUB MAGO 052-243-1818
この記事をポスト

この記事の関連情報