2パックの母親、雑誌に語る「犯人は死亡している」

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殺害されたラッパー/俳優Tupac "2Pac" Shakurの母親、Afeni Shakurが、息子の七回忌に雑誌『XXL』のインタヴューを受けた。Tupac Shakurは、'96年9月にネヴァダ州ラスベガスで走行中の車から銃撃され殺害された。犯人は未だ捕まっていないが、母親のAfeniは、息子を撃った犯人は死んでいると思うと語った。

彼女は『XXL』誌に次のように話している。

「Tupacを殺した犯人は死んでいると思う。もし私が間違っていたとしても、犯人は誰であろうと、死ぬ以上に重い罪を背負っていかなければならない。アメリカの司法制度について私が知っているのは、神が罰するのと同じく犯人を罰することはできないということ」

彼女は、はっきりとは語っていないが、Orlando Andersonのことを言ってるようだ。Tupac Shakurと彼の仲間はこの男を殴り、その数時間後にShakurが銃撃された。ラスベガス警察は事件を受けてAndersonを取り調べたが、釈放している。だが、このAndersonもそれから1年経たないうちにロサンゼルスで殺害された。

Tupacの遺灰をノースカロライナ州ランバートンの自宅の農場に埋めたAfeni Shakurは「7年経った'03年6月16日、Tupacの遺灰をこの地に埋めた……。彼が安らかに眠れるように祈りたい。好きなようにさせてやって欲しい。彼にはそれがふさわしいから」と話している。

Afeni Shakurはインタヴューで息子の最期についてこう語っている。

「私が会ったときはもうすでに意識がなかった。その後も意識を取り戻さなかった。でも、私は戻ってきてくれると信じていた。医師から、肺はひとつでも大丈夫、静かな場所で半年間治療すれば十分回復の可能性はある、と聞かされていた。そのための準備もしていた。内蔵が機能を停止し始め、私たちがTupacを昏睡状態から目覚めさせようとすると、Tupacは戦った。でも、結局はTupacにその気がなかったんだと思う。彼は7回も死闘を繰り広げた。最終的に、私は、医師に彼を好きなようにさせってやってほしいと頼んだ。私たちはそうした。彼は自由になった」

関連ニュースでは、Tupacの生涯を描いた2時間ドキュメンタリー『Tupac: Resurrection』がこの秋に劇場公開される。この映画のプロデュースはAfeni ShakurとMTV Films。また、映画の公開にあわせて同名の本が発売される予定。

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