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ヘヴィメタル界の偶像として名をはせるMegadethのフロントマン、Dave Mustaineは、様々な苦難をかいくぐって生き延びてきた人物だ。'84年にMetallicaをくびになり、Megadethを結成してからというもの、彼は数え切れない程のメンバーチェンジを切り抜けてきた。そして、その一方では麻薬依存症やオルタナティヴロックの隆盛といった、自らの命取りになりかねない事態さえ乗り越えてきた。しかも、その間一貫して彼は大胆不敵なまでに困難に立ち向かっていったのである。体も頭も揺さぶるようなその音楽を武器として。

 '85年のデビューアルバム『Killing Is My Business...And Business Is Good!』でヘヴィメタルのシーンに登場した彼らは、他のバンドとともにスラッシュメタルと呼ばれるジャンルを確立し、定義づける役割を果たした。 Iron MaidenやJudas Priestに影響されたカミソリのように鋭いギタープレイと、Sex PistolsやSuicidal Tendenciesなどの持つパンクの爆発力を融合したMegadethのサウンドは、観客の姿も一変させた。その場に突っ立って取り憑かれたように頭を振る代わりに、押し合いへし合いしながら踊ったり、ステージからダイヴしたりするようになったのだ。
 '88年にリリースされた『Peace Sells...But Who's Buying?』で、彼らの創造性はいったんピークに達した。暴力的なまでに正確に刻まれるギターのリフとビートのすさまじさがものを言った。しかし、商業的な面で最大の成功を収めたのは、今のところ'90年に出た『Rust In Peace』である。 ギターの天才児Marty Friedmanが加入したこの作品以来、Megadethはより普遍的なサウンドを追求するようになり、古くからのファンの中にはバンドが“売れ線に走って裏切った”という者たちも現れた。

 '92年に『Countdown To Extinction』をリリースした後、Dave Mustaineは自ら進んで麻薬依存症とアルコール依存症の治療を受けた。治療後は以前にもまして頭も切れるようになり、やたらと人に議論をもちかけて困らせるようなことも減った。そんな彼の状態が大きく反映された作品が'94年の『Youthanasia』である。このアルバムで、複雑なパワーバラードや受け入れられやすいメタルチューンを中心とする音楽傾向はさらに強まっていた。 しかし、彼らの最新作『Cryptic Writings』は、ここ数枚のアルバムで展開されていたメロディアスな部分に、初期の頃のスラッシュ色がうまく取り入れられており、まだまだ意気盛んなところを伺わせている。

This Biography was written by Jon Wiederhorn.

※その後の最新ニュースとして、'99年にアルバム『リスク』を発表、大胆なサウンドの方向性をみせた作品の中身はハイ・クオリティだが、賛否は両論。その後ミレニアムを迎えると共に、ギタリストのMarty Friedmanが脱退、予定していたツアーのギタリストに、サポートのアル・ピトレリを迎えている。

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