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グランジ・ブーム以前のシアトル・シーンで活躍したグリーン・リヴァー、マザー・ラヴ・ボーンの元メンバー、ストーン・ゴッサードとジェフ・アメンが中心になり、サンディエゴ出身のエディ・ヴェダーとパール・ジャムを結成。

 現在のメンバーは、
●エディ・ヴェダー(vo)
●ストーン・ゴッサード(g)
●マイク・マクレディ(g)
●ジェフ・アメン(b)
●マット・キャメロン(ds)

 因みにマット・キャメロンは元サウンドガーデン。『イールド』発表後のツアー中、バンドを離れたジャック・アイアンズに代役として、ツアーに合流。その後、正式メンバーとして加入。最新作『バイノーラル』のレコーディングにも参加している。

 '91年、パール・ジャムはデビュー・アルバム『テン』を発表。そこで聴ける'70年代調の王道ハードロック・サウンドは特に目新しいものではなかったけれど、エディ・ヴェダーによる米国社会の問題を歌った内省的な歌詞は当時に若者の心を捕らえ、同じ年にリリースされたニルヴァーナの『ネヴァーマインド』とともにグランジ・ブーム、そしてアメリカン・ロック・シーンを代表する一枚になる。

 以後、『VS.』('93年)、『ヴァイタロジー』('94年)、ニール・ヤングと共演した『ミラー・ボール』('95年)、『ノー・コード』('96年)、『イールド』('98年)、ライブ・アルバム『ライヴ・オン・トゥー・レッグス』('98年)といったアルバムを発表。

 ノン・プロモーション(にもかかわらず、アルバムの総売上枚数は3400万枚を越えている)、チャリティ・イベントへの参加、チケットの価格値下げ運動など、アンチ・ヒロイズムを貫きながらもアメリカン・ロック・シーンを代表する存在としてシーンの最前線を走り続けている。