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何をやっても尊重してもらえないバンドというのがいる。Stone Temple Pilotsもその1つだ。Pearl Jamのクローンとけなされた彼らではあるが、''90年代に現れたロックバンドの中でも際立った商業的成功を収めている。

シンガーのScott Weiland、ギタリストDean DeLeo、その弟でベース担当のRobert DeLeo、ドラマーのEric KretzというラインナップのStone Temple Pilotsは、ラジオ向きの“グランジサウンド”を引っ提げ、鳴り物入りの宣伝でL.A.から登場した。''92年のデビューアルバム『Core』は、レイプ願望を歌っているのではないかといわれた“Sex Type Thing”、覚えやすい“Plush”、陰気なバラード“Creep”などのラジオヒットを生み、マルチプラチナセラーとなる。それでも彼らはなぜか軽く見られた。

2ndアルバムでは、少しでも批判をかわそうとしてか、Weilandがそれまで名乗っていなかったファーストネームを使いはじめ、バンドも肩の力を抜いた感がある。“Vasoline”“Interstate Love Song”“The Big Empty”といったヒット曲は、いずれもLed Zeppelinばりのキャッチーなギターリフをフィーチャーしていたが、Stone Temple Pilotsをたまたま時流に乗っただけのバンドと見る人は相変わらず多かった。

そんなときにWeilandが、重度のドラッグ中毒であることを自ら告白し、起訴される。彼が一時的な保護観察下に置かれた状態のまま、バンドは最高作『Tiny Music…Songs From The Vatican…』を''96年に発表。それまでの“Alice In Pearls”風アプローチを脱して、BeatlesやStones、Redd Krossの影響を前面に出したアルバムだった。

しかしWeilandの麻薬癖は治まらず、''97年にはバンドの将来が危機にさらされる。彼らは新しいヴォーカリストを迎え、Talk Showという名前でWeiland抜きのプロジェクトを始動し、アルバムをリリース。一方のWeilandは、Magnificent Bastardsというコンボでサントラ用の曲を録音し、リハビリに励みつつソロアルバムの準備に取りかかったということだった。

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