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全英を代表するロック・バンド、ブラーのフロントマンであり、そのポップ性とアーティスティックなスタイルで現音楽史に大きく名前を刻みこむアーティスト、デーモン・アルバーン。1968年3月23日生まれ、ロンドンのコルチェスター出身。

1991年にブラーとしてアルバム『レジャー』でデビューを果たし、3作目となる『パークライフ』(1994年)から現段階でのブラー名義としては最後のアルバムとなる『シンク・タンク』(2003年)まで5枚のアルバムを全英1位に送り込み、イギリスだけでなく97年発表の『ブラー』では全米でも大きな人気を獲得、世界的なロック・バンドとしての地位を確立する。その抜群のポップ・センスと、ブラー後期にみられるようなアーティスティックな一面で、バンドのみならず90年代のブリットポップ・ムーヴメントを牽引した最重要アーティストだ。

デーモン・アルバーンはブラー以外にも自らの音楽表現を発表するため様々な活動を同時進行で進めている。覆面バンドとしてエレクトリックなサウンドで全米を中心に世界的ヒットを記録するゴリラズを筆頭に、西洋のミュージシャンとアフリカのミュージシャンのコラボレーション・イベント「アフリカ・エクスプレス」の制作、映画のサウンドトラックの担当、様々なプロジェクトへの参加や他アーティストへの楽曲提供など、精力的に活動を続けている。中国音階を研究して制作されたオペラ作品『モンキー:ジャーニー・トゥ・ザ・ウェスト』や、エリザベス朝時代の魔術師、ジョン・ディーを題材にしたオペラ作品『ドクター・ディー』も発表しており、その絶対的なキャリアで、2012年のロンドン・オリンピック開会式の総合監督の候補に名前が挙がるなど、非常に高い評価を受けている。

2009年、ブラーの復活ライヴで再びブラーに対する注目が高まっていったのだが、2014年1月には超待望のブラーとしての来日公演も大成功に収め、ここ日本でもブラー熱が再加熱したのだが、その直後となる2014年4月、デーモン・アルバーンとしては初となるソロ・アルバム『エヴリデイ・ロボッツ』を発表。