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学生時代からブラック・ミュージックなどに興味は持っていたものの、作曲をはじめたのは20代半ば頃だったというスガシカオ。'97年2月にシングル「ヒットチャートをかけぬけろ」でメジャー・デビューした際には30歳となっていた。

そんな風にゆっくりと着実に歩んできた彼の音楽経験は、現在の活動においても良い意味で反映されている。デビュー以降、1年に1枚のペースでアルバムを制作。勢いにまかせて曲を量産するのではなく、常に密度の濃い優れた楽曲だけを届けてきた彼。その完成度の高さや素晴らしさは、「愛について」や「ぼくたちの日々」といった名曲で多く人が知るところでもある。

また、SMAPの大ヒット曲「夜空ノムコウ」の作詞や森高千里、杏子ら他のアーティストへの楽曲提供を行なうなど、クリエイターとしての高い能力も十分に発揮。一般のリスナーのみならず、音楽業界関係者のハートをもしっかりと掴むスガシカオの音楽は、まさに“本格派”と呼ぶに相応しい存在感を誇っている。

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