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Sly & The Family Stone(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)
ファンク~ロックという音楽の世界に限らず、1960年代後半~70年代前半、激動のアメリカ社会全体に一石を投じるような作品を数多く発表。

スライ&ザ・ファミリー・ストーンは白人・黒人混合のファンク・バンドという当時としては異色のスタイルで、「ベトナム戦争」「黒人市民運動」「家族の荒廃」などアメリカ社会の持つシリアスなテーマに挑み続け、「Everyday People」「Thank You」「Family Affair」などの全米No.1ヒット放った。

また、『スタンド!』(1969年)、『暴動 (There's Riot Goin' On)』(1971年)、『フレッシュ』(1973年)などオリジナル・アルバムでは、ファンク・ミュージックをリーダー、スライ・ストーンの独自に解釈で大きく進化させたと高く評価されており、マイルス・デイビスやカーティス・メイフィールド、ボブ・マーリーら同世代のミュージシャンたちにも大きな影響を与えたと言われている。現在でも、プリンス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、パブリック・エネミー、アウトキャスト、ブラック・アイド・ピーズなど幅広いアーティストから絶大な支持を受けている。

バンドは1975年に活動を停止(正式な解散は1981年)し、リーダーのスライ・ストーンは麻薬中毒などトラブルを多く抱え、隠遁生活を送ることになる。2000年代中ごろからは活動を再開し、2005年にはエアロスミスのスティーヴン・タイラーや、ブラック・アイド・ピーズのwill.i.amらによるトリビュート・アルバム『Different Strokes By Different Folks』がリリースされ、翌2006年にはグラミー賞授賞式にも登場した。日本にも、2008年、2010年に来日し、多くのファンを歓喜の渦に巻き込んだ。