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90年代前半のグランジ/オルタナティヴ・シーンにおいて、Nirvana、Pixiesと並ぶ最重要バンド、Dinosaur Jr.。その中心人物であるJ Mascisが、Dinosaur Jr.を解散した後、始動したのがこのThe Fogである。

'97年のバンド解散後、表舞台から姿を消したかに見えたJ Mascisだが、'98年の秋頃から自宅の地下室に作ったスタジオ「Bob's Place」にこもり、曲作りとレコーディングを開始している。また、Dinosaur Jr.時代に始めたアコースティック・セットによるソロ・ライヴも、まばらではあるが行なっていたようだ。そして2000年に入ると、アメリカ、ヨーロッパをソロでまわるなど、少しずつ活動を再開。10月には、J Mascis+The Fog名義で待望の新作『More Light』をリリースした。

The Fogのメンバーは固定されておらず、J Mascisの交友関係の中から、そのときどきで手の空いているミュージシャンが手伝うという体制になるようだ。要するにJのワンマン・プロジェクトというわけだが、これはDinosaur Jr.時代から続いている基本方針でもある。とりあえず2000年のツアーでは、元Minutemen/fIREHORSEのMike Wattがベース、一時期Dinosaur Jr.に在籍していたGeorge Berzがドラムスで参加する。

J Mascis+The Fogは、Jのワンマン・プロジェクトであるという点でDinosaur Jr.と変わりはない。1stアルバムで聴かれる曲も以前と比べてポップさは増しているものの、基本的にはDinosaur Jr.のサウンドを継承している。となると、バンドの名前を変える必然性はあったのだろうか?

なぜDinosaur Jr.を解散したのかという問いに対してJは、“このバンドがやるべきことは終わったと感じた”という意味の発言をしている。ただでさえ口数の少ないJだから、その本心を探ることは難しいが、Dinosaur Jr.についてまわるグランジ/オルタナティヴという看板が、Jにとって少しずつ足かせになっていったことは想像できる。

'94年、Kurt Cobainの死でグランジの狂騒が幕を閉じたあと、J Mascisはまるでリハビリのようなソロ・アコースティック・ツアーで各地を放浪した。その後、映画『Grace Of My Heart』のサントラでとろけそうな'60年代風ポップス“Take A Run At The Sun”を披露し、Dinosaur Jr.最後のアルバム『Hand It Over』ではストリングスやホーンを導入して音の幅を広げている。これらの作品は、もはや轟音を奏でるグランジ・バンドという文脈では語ることができず、JはどこかでDinosaur Jr.を葬り去る必然を感じたのかもしれない。

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