『FIVESTAR LINERS』インタヴュー
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ストレートにドカっと男らしいアルバムになってると思う |
| ――今作の制作に際して、まず考えたことは? CHO: アルバムのコンセプト的には「フレーズの中毒性」ってのを掲げてましたね。みんなで同じフレーズに合わせてラップしたり、各ラインの最後の言葉の語尾でアクセントをつけてみたり。それは前作『Conversation Piece』の時もあったんですけど、今回は更に顕著になってます。作戦ですね。 ――なるほど。ボリュームたっぷりなアルバムなのに、凄くタイトな印象を受けたのは、そういう点が大きく関わってるかもしれないですね。 ――そういえば今作はメロウな曲が殆どないですね。 MAB: あと今回、チャラチャラしたリリックもないんですよ。それもこのアルバムにはいらないだろうって。ストレートにドカっと男らしいアルバムになってると思います。 KUBO-C: 理想系もないよな。等身大の自分を出した感じのリリックが多いかも。 TOMOGEN: 今の自分の生活の喜怒哀楽をリリックにしたものが多いですね。
GS: 関西在住ってこともあるかもしれないんだけど、笑いには敏感だったりもするんで、そういう部分でのネタはすごい豊富にあるんですよ。さりげなく笑いを入れるのが、ドーベルマン・インクのコンセプトの一つでもあるんで。堅いイメージだけの曲を作るよりも、笑える部分もあって、泣ける部分もあって、喜怒哀楽が一つの曲に入ってる方が、4度おいしいじゃないですか。 CHO: 泣ける部分はないんじゃないか?(笑) GS: そっか(笑)。けど落ちてる人が聴いても、あがってる人が聴いても、みんな楽しめると思うし。喜怒哀楽、どんな感情を表現していても、最後にオチをつけたりとかは常に考えているんですよ。今回も例えばTOMOGENの<目がハートでつかない歯止め/誰のせいってあのケツのせい/越え掛けて聞けば私テクノ系>(「Fivestar ――そんな面白いリリックが、こんなスリリングなトラックの上に乗っちゃうのも、ドーベルマン・インクの面白さなんですよね。 取材・文●川口真紀 |










