KAYO、POLYSICSカヨがソロ・デビュー! 1/3

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──まず、ソロ・デビューすることになった経緯を教えてください。

KAYO:もともとうちの事務所、UKプロジェクトと松本(隆/作詞家。はっぴいえんどのメンバーとしても活躍)さんの風待レコードが一緒に仕事をしようという話があって、ちょうどわたしはわたしでソロとして、ポリとは違うことがしたいなぁと思っていたんですね。それで風待でわたしのソロを出そうということになったんです。

──松本さんの歌詞、細野さんの曲でデビューとなったのは?

KAYO:デビューが決まったときに松本さんが詩を書いてくださることになったんですね。“詩が松本さんだったら曲は細野(晴臣/YMOのメンバーや作曲家として活躍)さんがいいね”なんて、スタッフと話してたら、松本さんが“いいんじゃない?”って。それで、松本さんから細野さんに連絡取っていただいて、OKをいただいたんですよ。

──シンガーとしてソロでやりたい気持ちは前からあったのですか?

KAYO:前からポリとは関係なくちょっと曲作りとかはしていたんですよ。POLYSICSもすごく忙しかったりもするので、いずれ“できたらいいなぁ”ってのはあって。

──「三つ編みヒロイン」の歌詞を読んだとき、KAYOさん自身のイメージにかなり近いのかなと思ったんですけど、詩にはKAYOさんの意見も反映されているのですか?

KAYO:いえ、松本さんとは2、3度お会いしただけなんですよ。スタッフも一緒だったし、私も松本さんもそんなにおしゃべりではないので、生い立ちとか何が好きとか、深く話をすることはなくて。POLYSICSとは違う感じで行こうとか、カヴァー曲もやりたいって話はしたんですけど。そのとき会った感じで詩を書いて下さったんですけど、松本さんの詩が送られてきたときは自分でもびっくりしました(笑)

──びっくりしたというのは、本当の自分に近くて?

KAYO:そうです。たとえば「三つ編みヒロイン」てタイトルなんですけど、わたしほんとに学生時代ずっと三つ編みだったんですよ(笑)。あとは、父方の田舎が静岡の伊豆の方なんですよ。そこに、夏休みに帰るときの雰囲気だったんですよね。風景がフワーって想像できたんで、すごいなぁと思いました。

──曲の方はどうでしたか?

KAYO:最初、細野さんが歌ってるデモが来て、松本さんと細野さんはいつも詩が先らしいんですけど、詩を細野さんに渡したときに“はっぴぃえんど”な感じね?みたいな、阿吽の呼吸で分かるらしくて(笑)

──ちなみに、はっぴいえんどをそれまでに聴いたことは?

KAYO:ちゃんと聴いたことは実はあんまりなくて。テレビ流れてるのを聴いたり、それぐらいなんですよ。


──「三つ編みヒロイン」と「夏なんです」の2曲は普段のKAYOさんから想像できないというか……。

KAYO:(笑)POLYSICSしか知らない人にとってはかなりびっくりでしょうね。

──ここまで生歌っていうか、素の感じで歌うのは初めて?

KAYO:初めてですね(笑)。一応ポリでも、最近はやっとメロディがあるような感じの曲もあるんですけど。基本的に詩に感情はなくて、詩を読んで思い浮かぶ情景とかもないし。ただ元気よく歌う、みたいな。ポリだと“うた”というより“ヴォイス”としての捉え方だったりするので。

──そんな風に歌ってみてどうでしたか?

KAYO:一番初めに歌ったのが「夏なんです」なんですけど、こういう風に歌うのが初めてだったんで、ディレクターと話しながら、靴を脱いで歌ったり、詩の風景を思い浮かべたりしながら、いろいろ歌ってみました。そしたら、だんだんつかめて来て、つかめて来たら変わりましたね。声の出方とかも。

──歌うときも表情豊かだったりして。POLYSICSのときは眉ひとつ動かさない感じですけど。

KAYO:どうなんだろう?(笑)

──ほかのメンバーの方は、ソロで歌うことに対してどんな感触でしたか?

KAYO:あ、いいんじゃない?って感じでした。ハヤシ君は一緒にレコーディングやってるんで。

──ハヤシさんは一曲書いてますけどほかにも関わってるんですか?

KAYO:ほかの曲もアレンジは全部ハヤシ君がやってます。「三つ編みヒロイン」だけは、ハヤシ君がベーシックを作って、データを細野さんに渡して、細野さんが最終的なアレンジやミックスまでやったんですけど。


  


『三つ編みヒロイン』
WKRUK-0001 \ 2,100(tax in)


1. 三つ編みヒロイン
2. 夏なんです
3. 僕たちの時間
4. ミドリポップで
5. さらばシベリア鉄道




「三つ編みヒロイン」PV映像はこちら










































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