デスチャ復活!3年ぶりのアルバム『Destiny Fulfilled』リリース、緊急インタヴュー

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ソロ活動で得たものが このアルバムに結実

2年半前に、彼女たちデスティニーズ・チャイルドは、
「自分達はソロ活動でも成功できる初めてのガールズ・グループになる」と宣言し、
期間限定でソロ活動をスタートさせた。
3人それぞれにルーツやキャラを活かしたアルバムを制作し、
ビヨンセは見事全米No.1を獲得。他にも彼女とケリーは、映画に出演し、
ミッシェルはブロードウェイ・ミュージカル『アイーダ』の主演を務め、
新しい分野でも自分の可能性を追及した。

彼女達は、まさに宣言通りに実績を積み重ね、今年7月に再び集結。
新作『デスティニー・フルフィルド』をレコーディングした。



ニュー・アルバム


『デスティニー・フルフィルド』

2004年11月10日発売
SICP-700 \2,100(tax in)


01.Lose My Breath
02.Soldier
03.Cater 2 U
04.T-Shirt
05.Is She The Reason
06.Girl
07.Bad Habit
08.If
09.Free
10.Through With Love
11.Love
12.Got's My Own
13.Game Over
14.Why You Actin'

来日ツアー情報
<THE DESTINY FULFILLED AND LOVIN' IT TOUR>
2005年
4/9 (土)広島サンプラザ
4/11(月)大阪城ホール
4/12(火)レインボーホール(名古屋)
4/14(木)日本武道館
4/15(金)日本武道館
4/16(土)横浜アリーナ

[問]ウドー音楽事務所
http://www.udo.co.jp/

プレゼント

デスティニーズ・チャイルド特製手帳を1名様にプレゼント。応募はコチラ
締切は11月30日まで。


オフィシャルサイト

http://www.sonymusic.co.jp/DC/

――毎回アルバムのコンセプトを聞くのが楽しみなんだけれど、今回のコンセプトは?

ビヨンセ:私達は多くの経験を重ねるなかで、夢を叶え、今は完全なカタチに近づきつつあると思う。でも私達くらいの年齢(23歳)だと、まだ自分に自信が持てなくて、恋愛にも友情にも心が揺れたりするでしょ。そういうことがテーマになっているの。タイトルの『デスティニー・フルフィルド』(運命を全うする)もそこから生まれたものよよ。

――その言葉はどこから、どのようにして生まれてきたものなの?

ビヨンセ:3人揃って作業をするのが久しぶりなので、最初の2、3日はお互いの近況報告をすることになったの。今までどうしていたの?とか、あの男性とはどうなったの?とか。全ての楽曲は、その会話の中から生まれたものだし、このタイトルもそうよ。

▲(左から)ビヨンセ、ケリー、ミッシェル
――宣言どおり、それぞれにソロで成功することができたわけだけれど、グループを離れて一人で活動したことで得たことってある?

ビヨンセ:私は“レス・イズ・モア”、少なければ少ないほどいい、ということを学んだわ。どういうことかというと、自分の身を削ってまで全てのことをするのはやめるということ。それよりは、準備をきちんと重ね、100%の状態で物事に取り組むようにしないと、結局自分が苦しむことになるから…。

ケリー:私はもっとパーソナルなことね。葛藤や恐れ、歓びを経験し、いろいろ考えることがとても多かったわ。

ミッシェル:私は、クリエイティヴの過程に積極的に関わるようになり、コントロールする代わりに責任も引き受ける。イエスだけではなくノーとも言えるようになったわ。

――それがいい形でデスチャのレコーディングに持ち込まれたということね。

ビヨンセ:そうよ。私達はお互いに高めあうことができる関係にある。だから、以前より精神的に強くなったし、音楽面でもさらによくなった。見た目もよくなったでしょ(笑)。今は最高の状態にあるわ。私もノーと言えるようになったしね。

ケリー:ノーっていい言葉よね(笑)。

――毎回新しいプロデューサーを発掘しているでしょ。今回は?

ビヨンセ:ナインス・ワンダーというヒップホップ系で活躍している人と数曲をやったわ。R&Bシンガーとやるのは初めてじゃないかしら。他にはショーン・ギャレットという素晴らしいソングライターと仕事をしたわ。

ミッシェル私達は、ハングリーで、謙虚であるうえに優しくて、才能溢れる人達と一緒に仕事ができて本当にラッキー。

――プロデューサーとしてビヨンセ自身は、どんなことをやりたいと思ったの?

ビヨンセ:ケリーも、ミッシェルも、素晴らしい声と才能に恵まれている。今回はそこにフォーカスしたいと思ったの。だから、リード・ヴォーカルも3人で次々に交替しているし、サビやヴァースでもハーモニーが入り込んだりしている。これは私達にとって、という意味だけれど、とてもR&Bしているアルバムだと思うわ。

――そうよね。決して斬新なバックトラックにヴォーカルが負けていないもの。ところで、アルバムを作るうえでプレッシャーは?

ビヨンセ:アルバムを作る段階では相当あったわ。でも、今は全くないの。というのは、自分達でも自信が持てる作品ができたから。私達にとってセールスはそれほど大きな問題じゃない。今は清々しい達成感があるわ。

――でも、前作の成功で、世界の頂点に立っているという実感はあるでしょ?

3人:頂点になんて立っていないわよ(笑)。

ビヨンセとてもそんな気分にはなれないわ。

ミッシェル:今はまるでデビュー時のような気持ち。またまた頑張らないと。

ケリー:そうよね。1日ごとに新しい目標が生まれている。そんな感じだから。

――どうしてそんなに頑張れるの?

ビヨンセ:よく言われるんだけれど、無理しているわけじゃないから。むしろ若い今こそ一生懸命に働き、そして学び、その後は子供と過ごす時間を楽しみたいと思っているの。そういう人生計画ってステキでしょ?


――でも、頑張るなかで、モチベーションが下がることはないの?

ビヨンセ:もちろん辛いと思うことはあるけれど、そんな時は、この仕事をしたくてしかたなかった8歳の頃を思い出すの。それに最高の人達と仕事をする機会に恵まれているんだもの。そんな弱音を吐いている暇はないわ。


ケリー私達が今あるのは、神様と私達の努力、それにスタッフの尽力があったからこそ。感謝しないとね。

――ところで、ビヨンセは映画『ピンクパンサー』に出演したのよね。撮影はどうだった?

ビヨンセ:脚本がすごく面白かったし、主演のスティーヴ・マーティンは、最高のコメディアン。実際に撮影をしていて楽しかったし、いろいろなことを学ばせてもらったわ。公開は来年の夏を予定しているのよね。


――サントラは?

ビヨンセ:まだ何も決まっていないのよ。


――来年はデスチャのツアーも始まるし、ますます忙しくなるわね。

ビヨンセ:そうね、でも、今回はたっぷり準備期間があるから、大丈夫。準備はOKよ。


取材・文●服部のり子
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