アンスラックスのスコット・イアン、直撃インタヴュー

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スラッシュ道を突き進むオリジナルメンバーのスコット・イアンを直撃。
彼が新アルバムにかける意気込みとは?


 
new album

『THE GREATER OF TWO EVILS』
2004年11月17日発売
VICP-62639 ¥2,520(Tax in)


 ※全曲試聴あり
01.DEATHRIDER
02.METAL THRASHING MAD
03.CAUGHT IN A MOSH
04.A.I.R.
05.AMONG THE LIVING
06.KEEP IT IN THE FAMILY
07.INDIANS
08.MADHOUSE
09.PANIC
10.I AM THE LAW
11.BELLY OF THE BEAST
12.EFILNIKUFESIN(N.F.L.)
13.BE ALL END ALL
14.GUNG-HO
  15.ANTHRAX(bonus track)

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スコット・イアン、チャーリー・ベナンテの2人が<Hip Hop Honors>でパブリック・エネミーと共演。貴重な写真をお楽しみください。クリック!



──1stアルバムのリリースから20周年を迎えた気持ちを訊かせてください。

スコット・イアン(G/以下、スコット):うーん……どうなんだろうね。そういうことを考える暇がないくらい、忙しく過ごしてきちゃったからね。それにそういうことを考えるのはやめたんだ。そんなことよりこれから先の未来、俺達が何をして行くかの方が大切だから。そして今俺達がしていることをきちんと考える方がね。じっと座って過去を振り返るなんて、俺にとっては時間の無駄にしか思えないよ。過去は過去。俺は前に進むとこしか考えてない。

──アンスラックスの歴史の中で大きな事件を3つ教えてください。


スコット:そうだなぁ……ふふっ(笑)。マジソン・スクエア・ガーデンでプレイしたっていうのは大きな出来事だったと思うよ。それはきっと、誰にとっても大きな出来事と感じるんじゃないかな。それから……パブリック・エネミーとのツアー。それから、ここ18ヵ月に及んだ前回のアルバムのツアーは俺達にとって大きな意味があったと思う。ある意味、俺達がカムバックしてきたんだっていう宣言になったツアーだったからね。4~5年の間、俺達は沈黙していたんだから。

──『THE GREATER OF TWO EVILS』のアイデアについて教えてください。

スコット:このアルバムは俺達のファンのために作ったアルバムなんだ。ほとんどの曲が、今後ライヴではやらないだろうなっていう曲で構成されていて、だけどファンからはぜひライヴでやってほしいっていうリクエストがずっとあった曲ばかりなんだ。じゃあファンからアンケートを取ってみようかってことになってね、ウェブサイトでどの曲をやって欲しいのか、アンケートをとって結果を集計したんだ。つまり、いたってシンプルな経緯でね、それで選ばれた曲を収録することにした。民主主義的なプロセスだよ。

──実際に過去の曲を演奏した感想は?

スコット:すごく楽しかったよ。ずっと演奏していなかった曲ばかりだったからね、特に、スタジオに入ってライヴ録音したんだけどさ、ライヴの時と同じ機材を同じようにセッティングして。それでそのまま録ったから、すごくラフでライヴな感じに録れてると思う。そういう録り方だったからすぐに終わったしね、俺達としても楽しくできたよ。

──ジョンが過去の曲を歌ってるのを聴いてどう思いました?

スコット:彼の歌はすごく良かったと思うよ。もともと古い曲を彼が歌うっていう場面は今までもずっとあったわけでさ、もう彼が入ってから12年になるから。だからジョンが歌うってことに関しては何の心配もなかったよ。彼はちゃんと歌えるって俺達は知ってるんだし。

──一番気に入ってるのは?

スコット:俺個人のお気に入りは「パニック」かな。それが一番の聴きどころかっていうと、それは分からないけど、俺が気に入ってるのは「パニック」だよ。

──最近の関心事は何ですか。やっぱり大統領選挙?


スコット:バンド以外のことだったらやっぱり選挙だよね。今回の選挙ほど重要だと思った大統領選挙って、少なくとも俺の人生ではかつてない。明日の夜(11月2日)はTVにかじりつくことになるだろうね。そして、明日以降のアメリカが大きく変わって行くであろうことを今から願ってるよ。

──結局どちらの候補が勝つと思います?

スコット:うーん。認めたくはないし、悲観主義者とも思われたくないんだけど……、ブッシュが勝つんじゃないかと思うんだよね。俺はケリーに投票するって決めてるんだけど。こんな短いインタヴューで政治の話って不適切な話題なのかもしれないけど、ジョージ・ブッシュがこれ以上アメリカ大統領でいるべきではない明確な理由っていうのはたくさんあって、彼がこの国のリーダーであるべきではないと俺は思ってるんだ。でも、中にはなかなか古い考えを捨てられない人達や、恐怖感に支配されている人達がいる。変化を恐れているから、今まで通りでいることに心地よさを感じているんだろうね。だけど、とりあえずまだ結果は出てないんだから、どうなるか、様子見ってところだね。俺としてはケリーにぜひとも勝ってほしいところなんだけど。

──ではバンドとしての関心事は?

スコット:今はちょうどツアーが終わったところだから、この前の土曜日にね。今は短い休暇に入ってるんだ。休暇が終わったら次のアルバムの制作に取りかかるつもりだよ。

──それはいつ頃から?

スコット:それはまだ未定なんだけど。多分この数週間のうちにってことになると思う。

──'05年のアンスラックスの活動予定は?

スコット:'05年の前半は新作の制作に力を入れるつもりだ。それと同時に2月には南米、メキシコとかの中米にツアーで行く予定。2月から3月くらいまでの間にね。でもとりあえずは、次のアルバムに収録する曲が決まるまではソングライティングに重点を置いた活動になると思うよ。多分それが夏くらいまで続くと思う。もちろん、その間にツアーに出るっていう可能性もあるんだけどね。でも最優先すべきは次のアルバムのソングライティングだよ。

──日本のファンにメッセージを。

スコット:俺達は前回のアルバムで2回も日本に行けたことをすごくラッキーだと思ってる。去年はフジ・ロックに出演して、そして今年の4月にはツアーで再来日できたんだから。日本のファンは大好きだし、日本に行くのはいつも楽しい。だから『THE GREATEROF TWO EVILS』がリリースされたら来年もまた日本に行きたいと思ってる。その時にはぜひ、古い曲を中心に構成した特別なショウをやりたいね。日本のファンは長年の付き合いになってるから、俺達にも特別な思いがある。だからこれからも、いい付き合いを続けて行きたいと思ってるよ。

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