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――約3年ぶりにmachineが再始動ですね!
Kiyoshi:もともとmachineって「半年間限定でお祭り騒ぎしようよ」という、短期決戦ユニットとして始まったんだけど。1stアルバム『CAPTAIN
SONIC TUNE』を作り上げたときに、2人の中から「もっとmachineの存在意義を突き詰めたい」という想いが沸き上がり、結果的に2ndアルバム『e.rect』へと繋がってね。「さらにもう1回演り尽くし、そこでmachineを収束させよう」との気持ちから完成したのが3rdアルバム『SALVATION
D9』だった。そこで一度machineの動きを止めてからは、お互い別々に活動もしてたことから、2年くらい直接会う機会を逸してたのかな?
HAKUEI:そうだね。久々に連絡を取り一緒に飲みに行ったとき、「今の2人でmachineを演ったらどうなるんだろう」という話が自然発生していき……。
Kiyoshi:そこで再び沸き上がった興味や好奇心からmachineの再始動が始まったんだよね。昨年、2本ほどライヴをして、実はその当時のライヴへ向け、先にシングル発売した「RED
SUNDANCE」を作りあげたときに、新しいmachineの姿が見えてきたんですよ。

Kiyoshi:まず新曲を作ろうと思ったときに浮かんだのが、「おっきなノリを持った楽曲をベースにゆったり始めたい」という事と、あと「スケ-ル感大きい楽曲をHAKUEIが歌ったら、すげぇカッコいいだろうなぁ」「これは今までのHAKUEI自身にも無い色になる」という、楽しみだったんですよ。
HAKUEI:Kiyoshiさんから「RED SUNDANCE」の音源をいただいたときは、「次のmachineはこういうスタイルで攻めるんだ、正直ハードル高ぇなぁ」と思ったんですよね。だからこそ逆に、「じゃあそれを俺なりの色で倒してやる、予測以上に塗り変えてやれ」と、若干マゾっ気を覚えつつ立ち向かい(笑)。そしてできあがったのが、“恐れることなく進化への旅を進め”というテーマの現在の歌詞になったんです。

Kiyoshi:完成した「RED
SUNDANCE」を聴いたときにね、HAKUEIの書いた“カオス”な歌詞に衝撃を受けたんだよね。だからこのテーマをアルバム全体の基盤に据えて、すべて「RED
SUNDANCE」に繋がる流れにしようとアルバムの楽曲を書き始めたというか。1曲1曲別の世界観を作り上げ、それを1枚にまとめるのではなく、全12曲を通した“『superb』というアルバム自体で1曲を成す”という構成にしていきたかった。だから今回は、制作過程で何度もHAKUEIと話も詰めていったね。
HAKUEI:とにかく全体の印象がブレたくなかったぶん、芯となる部分を、ことさらしっかり表現していきたいとは思ってたんだけど…。
Kiyoshi:やはりゼロから作り上げてく上での七転八倒な作業を続けていくと、別の視点へ歌詞も飛びたくなるんだよね。俺自身、HAKUEIが「RED
SUNDANCE」へ綴った詩からインスパイアを受け楽曲の世界観を深く広げていったこともあり、「いや、そこには飛ばなくていいよ」と何度も軌道修正を施していった。そうやって突き詰めゆく作業というのがホント大変で。そういえば、前にも『e.rect』を作ってたときに、HAKUEI自販機を蹴っ飛ばしてたことがあったよね(笑)。
HAKUEI:あった(笑)。やっつけで作るとか性格的に絶対無理なので、煮詰まったりもどかしかったりすると、たまにそうなってしまうことも…。
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