紆余曲折を経て、再びメジャーフィールドへ!「あたしを見つけて」インタヴュー

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鳳山雅姫が、6/22にシングル「あたしを見つけて」をリリースした。
彼女は現在23歳。まだまだ若い彼女だが、これまでの音楽生活には紆余曲折があった。
16歳から書き始めた「詩」がキッカケでインディーズで2枚シングルをリリースし、
19歳でメジャーデビュー。3枚のシングルと1枚のアルバムをリリースした後、
自身のインディーズ・レーベル“とりまさレコード”を設立。
アルバム『恋におちたふたり』を発表し、ポエトリーリーディングも行なってきた。
その後、念願だった詩集とCDがセットになった『うたたかの恋人』も発表。
その彼女が今作「あたしを見つけて」でメジャー復帰する。
鳳山雅姫、女の純粋さと毒が詰め込まれた新作だ。
NEW SINGLE

「あたしを見つけて」

『あたしを見つけて』
Dreamusic
MUCD-5078 \1,050(tax in)
2005年6月22日発売


01. あたしを見つけて
02. このままここで
03. 読む詩「あたしを見つけて」






ビデオ・メッセージ

ビデオ・メッセージへ ▲女性には切ないけど、
男性にとっては恐い? 
新作について語ってもらいました!

プロモーション・ビデオ

「あたしを見つけて」ビデオ・クリップへ ▲「あたしを見つけて」

――一聴してイタい詩なのかなと思ったけれど、女性のわがままと主張があって、鳳山さん“らしい”詩になりましたね。この詩ができたキッカケは?

鳳山雅姫(以下、鳳山):この詩、実はなかなかできなかったんです。今回メジャーで再デビューってこともあってか、周りからの意見もいーっぱいあってね(笑)。それでどんなの書いていいか分からなくなってたし、書いてみても私が歌わなくてもいいような詞になって。……もう人の意見、すべてが「ウザい!」と思って(笑)、一度私らしく自由に書いてみようって思ったんです。これをシングルにしようとか思わず、一度立ち返る意味で。

――それが功を奏してシングル曲になったんですね。

鳳山:でも、最初みんなから反対されましたよ(笑)。スタッフがね、全員男だったんです。

――詩を読んだら引いたんですかね(笑)。私も<あなたがとれないよ/ホクロのように はりついて とれない>って強烈に印象づけられました。

鳳山:あは(笑)。そこは特に賛否両論だったんですよね。でも“ホクロ”って言葉、使いたかったんですよね。

――この詩は、女性の強がりと弱さがすごく出てますよね。

鳳山:そうなんですよ! 強くつっぱねるのも、強くうらむのも女性ならではっていうかね。それが女性の武器だと思うし。友達がそういうの使ってると「ああ~女だなぁ~」って感心しちゃう(笑)。

――その詩に、今回は川江美奈子さんの曲がつきましたが、川江さんとは初のコラボですよね。

鳳山:そうですね。私、女性の方の曲って好きで、以前から川江さん自身の作品を聴いてて。それで『彼女にぜひ!』って思ってお願いしたら……とてもいい曲をいただきました。

――「あたしを見つけて」は印象的なタイトルですね。

鳳山:何も考えずにパッと見て、グッときて、キュンとくるのがいいなって。テクニックなんかは、なしで行きたかったんです。

――カップリングの「このままここで」は「あたしを~」とは違って穏やかな歌ですね。

鳳山:ですね。宮古島へ行ったときのこと書いたんです。もうステキなところでね、タイトルそのまんまなんです。このままここにずーっといたいって(笑)。海に潜ってずーっと魚見てましたしね。

――そして、最後に「あたしを見つけて」の朗読ヴァージョンが入ってますが、これを入れようとしたのは?

鳳山:1曲目とは別に、もっと切ない部分をクローズアップさせて届けたいって思ったんです。

――なるほど。今作で再度メジャーリリースとなりますが、気合はかなり入りましたか?

鳳山:いや、そういう意識は全然! でも、やっぱり認められたいって気持ちが強かったんだと思いますね。だから万人に寄り添うような歌詞を書いたりして、それって私らしくないなって悩んで悩んで。でも一度そうやって落ちたから、もともとポリシーをもって書いていたもので、自分らしさを出そうって気づいたんですよね。

――そのポリシーって具体的には?

鳳山:諭すようなことは言わない、男に媚びるようなことは書かない、自分が私ってこんなに弱いのってアピールはしない、です。もちろん弱さってあるんですけど、強がっているところを表現して、その裏で弱さを感じさせたい。

――では今作は自分でも納得し、周りも説得して巻き込んでの自信作ですね。

鳳山:ですね。“鳳山雅姫ってどんな人?”って言われたら、“こんな人”って言っていい、名刺代わりの曲ですね。誤解もされると思うけど(笑)。

――新作も出て、次はぜひ多くの人に鳳山さんのライヴを観せてほしいです。

鳳山:それは私もしたいんです! 最近、ライヴやってないのですぐにでもライヴで歌いたいです!

取材・文●星野まり子
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