初来日公演を控えたビリー・コーガン、ついにリリースされたソロ・アルバムを語る!

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──初のソロ名義でのアルバムがついに完成しました。今の率直な気持ち、感想を教えて下さい。

ビリー:今すごくいい気分だし、エキサイティングなんだ。

──やはり、バンドとソロとでは、根本的に違いますか? 具体的な違いを教えて下さい。

ビリー:うーん、まだツアーしてないから、よくわからないけど、でも、レコーディングについて言えば実はこれまでとほとんど同じだった。基本的にスタジオで作業しているのは、僕だけ。っていう、これまでもずっとそうだったから(笑)。

──まあ、そうですね。スマッシング・パンプキンズ解散後に、新バンド「ズワン」を立ち上げ、日本からツアーを始めてくれましたが。

ビリー:フフ(うれしそうに笑う)

──でも、残念ながら比較的短い期間で解散してしまいました。

ビリー:ハハハハ!

──あなたにとって、“ズワン”というのは総括するとどのようなものでしたか? また、差し支えなければ、“解散”の理由も教えて下さい。

ビリー:ズワンっていうのは、僕にとっては「音楽」そのものだと思っていた。それなのに、バンド内の人間関係において問題が多すぎて、最終的には僕とジミーを除く他のメンバーにとっては、音楽がそれほど大事じゃないんだって思えてしまったんだよね。ドラッグをたくさんやっていたし、演奏も酷かった。僕とジミーにはそれがどうしても耐えられなくて──つまり彼らにとって音楽が一番大事なものではない、って思えたから。だからズワンをそこで解散しなくちゃいけないって思った。だって、バンドのメンバー全員が、100%音楽に打ち込んでないのに、オーディエンスに向かって、君達も心から好きになって楽しんで欲しいって言えるわけないし。

──1年弱で解散を決定したわけですが、バンド内に問題があることはすぐに浮上したんですね。

ビリー:問題があることは、レコーディングを開始してすぐわかったんだ。だけど、もちろん問題についてみんなに公表したりするわけもなくて、そんなこと知ってもらいたくはなかったからね。だけど、レコーディングの最中にすでにたくさん問題があったのは本当。ツアーが始まると、例えば誰かがスマッシング・パンプキンズについて質問したりすると、頭にきたりしてたみたい。本当にバカな話なんだけどね。

──アルバムの話に戻りますが、タイトルの『ザフューチャーエンブレイス』に込めた意味を教えてもらえますか?

ビリー:希望と信念、未来は今日より絶対にいい日になる。だって、そう信じたいってこと。

──1stシングル「ウォーキング・シェイド」の曲解説と、なぜ1stシングルに選んだかを教えて下さい。

ビリー:自分では一番好きな曲ってわけじゃなかったんだけど、レコード会社の人がこの曲がシングルにいんじゃないかって言って。もちろん、僕も最終的にはそれでいいって思ったからこれをシングルにしたんだけど。でも、この曲が一番シングルにいい、って思ったわけじゃないんだ。全部いい曲だから、まあ、どれがシングルでもいいと言えばいいんだけどね。

──ビージーズのカヴァー「ラヴ・サムバディ」が収録されていますね。どうしてビージーズのこの曲をカヴァーしようと思ったのですか?

ビリー:この曲が昔から大好きで、いつかこの曲をカヴァーしたいなって思ってたんだ。それで、アルバムにカヴァーを入れたいなって思った時に、この曲がこのアルバムにはぴったりだって思ったんだ。



『ザフューチャーエンブレイス』

ワーナーミュージック・ジャパン
WPCR-12096 ¥2,580(tax in)

1. オール・シングズ・チェンジ
2. ミナ・ロイ(M.O.H)
3. ザ・カメラアイ
4. ラヴ・サムバディ
5. A100
6. DIA
7. ナウ(アンド・ゼン)
8. アイム・レディ
9. ウォーキング・シェイド
10. ソロウズ(イン・ブルー)
11. プリティ、プリティ・スター
12. ストレイズ


「ウォーキング・シェイド」PVはこちら


<BILLY CORGAN JAPAN TOUR 2005>

8/1(月)大阪 なんばHATCH
8/3(水)名古屋 クラブダイアモンドホール
8/4(木)東京 SHIBUYA-AX
8/5(金)東京 SHIBUYA-AX

[問]Creativeman
http://www.creativeman.co.jp/

●ビリー・コーガン オフィシャル・サイト(ワーナーミュージック・ジャパン)
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