ありのままの自分を表現した2ndアルバムをリリース! DJ Oasisに直撃インタヴュー

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NEW ALBUM

『ウォーターワールド』
SRCL5939 \ 3,059((税込)
2005年7月27日発売

1 ウォーターワールド
2 マイク持つDJ
3 バラマク
  feat. 童子-T
4 だからどこでも
  feat. K DUB SHINE、三善/善三、JUN-G
5 超特急
  feat. UZI
6 CONTINUE?
7 世界一おとなしい納税者(カモ)
  feat. 宇多丸 from RHYMESTER
8 アトミックボム
  feat. K DUB SHINE童子-T
9 ここにあるぜ
  feat. JA飛龍
10 まわり罠
  feat. BOY-KEN, SHIBA-YANKEE
11 マジうざくねぇ?
 feat. ZEEBRA
12 『 』
13 何の為
14 これ
  feat. K DUB SHINE
15 どんな価値
16 マイク持つDJ達
  feat. DJ JIN, DJ KAORI, DJ MASTERKEY


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Special Listen!

インタヴュー中に話題に挙がったDJ Oasisの新曲『大惨事 feat.Q』。オフィシャル・サイトからのダウンロードのみでしか聴けないこの曲の試聴を、なんとBARKSで実現!

このプレミアムな音源を聴いて気になった人は、すぐオフィシャル・サイトへアクセスしよう!
MESSAGE

キングギドラでの活動を経て、自身の全てを表現するアルバムをリリースしたDJ Oasis。そんな彼のメッセージ映像が到着! チェック!

画像をクリック
PRESENT

久しぶりのソロアルバムをリリースしたDJ Oasisのインタヴューはいかがでしたか? 様々な視点からラップされるリリックや、多彩なサンプルを駆使したトラックなど聴きどころは満載! そんな彼から直筆サイン入りのポスター&ステッカーのセットを3名様にプレゼント。特集の感想などを書いて、ドシドシご応募ください!

画像をクリック(応募締切:2005年8月31日)
オフィシャル・ホームページ

http://www.atomicbomb.co.jp/

──『東京砂漠』より4年ぶり、久々のソロアルバム『ウォーターワールド』が完成しましたね。

DJ OASIS:マイペースでやってたら、こうなった感じで。確かにまわりからは急かされていたんだけど、それに追われて作るのはイヤだなって。自分のペースでやらないと、本当に納得できるものは作れないんで。

──タイトル『ウォーターワールド』の由来は?

DJ OASIS:“俺ワールド”という意味。『東京砂漠』から比べると、今のオレは生活もスキルも、音楽的地位みたいなもんも潤ってきている。昔は砂嵐だったけど、今は水のなかに浸かって以前よりゆったりしているから。つまり、今の自分の状態ということかな。

──なるほど。確かにこの4年の間にはキングギドラでの活動や、映画『凶気の桜』のサウンドトラック制作などいろいろと活躍されていましたね。そういった経験が、アルバムの音の方向性に影響したところはありますか?

DJ OASIS:そうだね。『東京砂漠』の頃は、ラッパーとして未完成で、手探りの状態だった。でも(キング)ギドラが始まって、ちょっとラップをやってみるうちに、すごく自分が成長したように感じた。またギドラって存在が上にあるから、音楽業界のシステムもわかった。業界のイヤな部分も、イイ部分もいっぱい知れたしね。自分の経験としてギドラはすごく大きかった。あれを経験したことで、うん、自分の可能性が広がったというか。ギドラがなかったら、アルバムは完成してなかったかもしれない。

──でも今回はソロということもあり、キングギドラでは表現できない部分を表現できたところはありませんか?

DJ OASIS:もちろん。とにかく自分の好きな音と、伝えたい言葉だけを凝縮させたつもりなんで。

──今回アルバムには、何かテーマ、コンセプトはあるんですか?

DJ OASIS:今の時代、バブリーなことを言ってもしょうがないんで。辛いなぁとヘコんだとき、気分を盛り上げるようなものを作ろうと思った。

──確かに。トラックにしてもリリックにしても、凄くリアルで、心にグッと響きますよね。と同時に、DJ OASISはヒップホップ世界だけだけでなく、社会全体を真摯に受け止めているんだなぁ、と伝わります。

DJ OASIS:リアリティをもたせることがラップの特徴だと思うんで。だから自分が日常のなかで感じることをストレートに伝えたかった。なかにはストーリー性のあるものもあるんだけど、そっちより現実を直視した内容がメインになっているんじゃないかな。

──今回のトラックもサンプリングがメインなんですか?

DJ OASIS:サンプル使うのが自分のなかの基本。サンプルを料理して、上からいろんな音を重ねた。そういう感じだね。

──トラックを作るにあたってこだわったことは?

DJ OASIS:今回はほとんどトラックを作ってから、どんなリリックにするか? フィーチャリングは誰にお願いしようか? を決めた。なのでトラックは、その瞬間カッコいいと思ったものをひらめきで表現している。でもトラックばかりを重視してると、リリックで伝えたいことが伝わりにくくなる。だからビートにのせていることで、言っていることの効果が高まるような音を作るようにも心がけたし。とにかくバランスを大切にした。

──ではリリックに関しては?

DJ OASIS:一般の人にもわかるような言葉を使いたくて。なるべくヒップホップ的用語は使わず、ニュースを日々見ている人ならばわかることを伝えているつもり。だから、言葉をきちんと受け止めてほしい。そして、何か意見を持ってもらえたらうれしいかな。なので俺は今回のリリックでリスナーに対して何も答えを出していないんだ。

──どの曲もメッセージがこめられていると思うんですけど、特にこの曲のリリックはしっかり聴いてほしい!というものはありますか?

DJ OASIS:13曲目の「何の為」がアルバムの軸になっているというか。何の為に生きて、死ぬか?をリスナーに問いかける曲なんだけど。この曲ができたことによって、アルバムでは何に焦点をあわせようかが決まったので。(アルバム収録の)1人でやっている曲のなかの最大の見せ場かな、ここは。リスナーひとりひとりが自分に置き換えて聴けると思う。死って誰もが直面する問題なんで。わかってもらえるのかな、って。

──なるほど。またソロ・ナンバーの他にもZEEBRAK DUB SHINE童子-Tといったさまざまなアーティストがフィーチャリングされてますね。今回、登場しているアーティストはどういう基準でセレクトし、お願いしたんでしょうか?

DJ OASIS:この人選はふだんから交流のある人で、しかも、確固とした意見を持っている、言いたいことを言える人たちにお願いしたって感じかな。ただ最後の曲に関しては、ボーナス、お祭りみたいなもんだよね。

──そう、「マイク持つDJ達」はライムスターDJ JINDJ KAORI、DJ MASTERKEYと、人気DJたちが集結し、4人で楽しいヴァイヴを放出しまくっている感じがして印象的です。

DJ OASIS:これはDJ3人に楽しんでラップをしてもらうことが重要だった。彼らが楽しんでくれたら、リスナーにも楽しい雰囲気が届くと思ったので。

──今回フィーチャーしたアーティストで、印象的な人はいますか?

DJ OASIS:今回、予想以上のよさをみせているのが、JUN-GとSHIBA-YANKEE。まずJUN-Gって4曲目の「だからどこでも」に参加しているんだけど。彼は、この曲で一緒にフィーチャリングされている三善/善三くんが連れて来た八王子のラッパーで、実は結構キャリアのあるヤツ。三善くんのイチ押しで参加してもらったんだけど、完成したものを聴いたら彼の参加した部分が、この曲のポイント/クライマックスになった感じだね。あと10曲目『まわり罠』に参加しているSHIBA-YANKEEは、BOY-KENが連れてきたんだけど。最初はDEE-JAYスタイルでくるのかな?と思っていたら、それを裏切るジャズっぽいヴォーカルを披露してくれて。それがすごく新鮮で、結果想像していなかった音の広がりができた気がする。

──あと、今回のアルバムには収録されていないそうですが、新曲をオフィシャル・サイト(http://www.atomicbomb.co.jp/)でネット配信するそうで?(近日ダウンロード開始予定)

DJ OASIS:『大惨事』という曲なんだけど。これはテロ事件をテーマに、ラッパ我リヤのQをフューチャリングして作った曲。最近、世界中でさまざまなテロが勃発していて、それって全然他人事じゃなくて、いつ俺たちにふりかかってくるかもしれない。これは他人事じゃないんだ、ってコトを伝えている曲だね。本当はアルバムに入れたかったんだけど、いろんな人々に配慮して、今回はネット配信にしたんだ。まぁ、今っぽくていいかなと。

──では最後に、今回の一連のアルバム制作を通じて得たものはありますか?

DJ OASIS:今回の制作を通じて“マイク持つDJ”という肩書きをしっかり背負えたと思う。アルバムを作りはじめた頃は、試行錯誤したこともあった。でも、完成させてきちんと看板背負えたかなって。オレにとっての自信につながったし、今後の音楽活動への幅/先が広がった気がする。そこが一番大きかったかな。

取材/文●松永尚久
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