土屋アンナがソロ・アーティストとして本格始動! ミニ・アルバム『Taste My Beat』で見せたロック・スピリッツ!

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――デビュー・ミニ・アルバムはかなりロックな仕上がりになりましたね。こういうテイストが好きなんだなってのがビシビシ伝わってきたし、楽しんでやってる感じがすごいしました。

土屋アンナ(以下、アンナ):好きなことができました。ウフフフフフ。曲選びのときから、“あ、これ歌いたいな”っていう曲だけを選んだから、その時点から自分がどんどんハマッていくような曲たちで。今回は歌詞も自分の好きなように、ぶっちゃけのことを書きまくり。何もウソついてないし、何も隠してないからね、素直に自分が好きなものになったと思う。

――今作は、會田茂一(EL-MALO、FOEなど)さんやLOW IQ 01、Josh Freese(A Perfect Circle)、Justin Meldal-Johnson(BECKのベーシスト)などなど、国内外のそうそうたるメンツとのコラボも実現しましたね。

アンナ:うん。でもね、そのミュージシャンたち全然知らなかったから、私(笑)。ただ、逆になんかね、これからどんどんいろんな人に出会って、いろいろ教えてもらえたらいいなとは思いますけどね。今回は、参加してくれた人たちが、どの曲もちゃんとアンナの曲にしてくれたっていうのはすごく良かったなぁって思う。やっぱり参加してくれるならば、曲を愛してくれないとイヤじゃないですか。やっぱ、自分が気持ちいいと思って歌ってるから、みんなも気持ちよく弾いてくれなかったら結果的に良くないと思うし。ただテクニック的にうまいだけで、弾いてもらった感が出るのもイヤだし。だからもう、自分がバンドの一員になったくらいの勢いで、とにかく気持ちよく弾いてよ、みたいなことをアイゴン(會田茂一)さんとかにも言ったりして。全然えらい人だって知らなかったからね(笑)。

――歌入れに関してはどうでしたか?

アンナ:楽しかった。でも満足しない女だからね。ストップかからないと終わんないの。もっともっとって、何回も歌っちゃう。5時間くらい歌った曲もあるからね。なんか歌ってると気持ち良くなっちゃって、しかもどんどん声が出てくるんで。使われてるテイクも後のほうに録ったやつが多いかな。「FROZEN ROSE」なんかは通しで歌ったんで、最初から最後までを何回も歌って、一番いいやつを選んだりとか。

――曲ごとに声の表情がいろいろ違っているのが楽しかったりするんですけど、個人的には3曲目の「in my hands」のちょっと柔らかい感じが良かったです。全体の流れ的にもいいし。

アンナ:エドウィンのCMの曲だ。こういう曲があると落ち着くよね。アンナはね、1曲目の「Ah Ah」からスタートするっていうのが、自分でもすごいと思った。

――確かに、しょっぱなからガッツリとハードな部分を見せてるからインパクトありますよね。で、今回は4曲分の歌詞(内3曲が英語詞)を手がけていますが、どう書いていったんですか?

アンナ:アンナの中には、いろんなアンナがいるんだよっていうのを出したかったのかもしれない。今はモデルで、女優もやって、アーティストもやってるアンナをみんな見てるわけだけど、もし私が遊び人で、夜の仕事してたらこういう人間かなとか、そういうのを書いてますね。ホントに経験したことではないし、想像の世界かもしれないけど、そこに書いてあるのはホントのアンナが思っている感情だったり考え方だったりするから。

――そういう歌詞の書き方はおもしろいですね。

アンナ:やっぱり経験してることだけを書いてると、どれも一緒になっちゃうんですよね。だからいろんなことを設定して、そこで自分だったらこう考えるっていうのを書くほうがおもしろいでしょ。なんか最近のCD聴いてると、みんな同じようなことばっか言ってて、“なんだよ、それ”って思っちゃうから(笑)。

――アハハハハ。では、アーティストとしての今後の展望はどうですか? サウンドもロックに限らずいろいろやっていきたい感じ?

アンナ:うん。「FROZEN ROSE」ではクラシック入れたりしてるし、そういうものをどんどんしていきたいの。超レゲエチックだったりとか。ノンジャンルですっていうのを出したいなって思う。でも、自分がロックだからロックになっちゃいましたみたいなノリで。だから同じような曲は二度と出てこないと思いますね。

――あとは作品を聴くと、ぜひともライヴも見たくなりますね。

アンナ:やっていきたいですねぇ。海外でもやってみたい。だって、今回の曲って洋楽に勝ってると思うもん。日本の音楽をバカにすんじゃねぇぞ!っていうのが私の目的。でも、英語がちょっと甘いんだけどね(笑)。

――共演してみたい海外のアーティストっています?

アンナ:ホントはニルヴァーナがいいんだけどねぇ。でも、ガンズとかあっち系のイッちゃった人たちがいいかな、やるんだったら。敵わないからこそ逆にやりたいみたいな(笑)。

取材・文●もり ひでゆき
  
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