とことんまで世界観を突き詰め、生み出したサントラ『SONG FOR THE TALES OF ABYSS』インタヴュー

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――まずは、藤原さんの人生のなかでもっともゲームをやっていた時期はいつ? 小学校後半……小5、小6ですかね。今に比べたら中・高校のころもやってましたけど、最近はそれの1/10もやってないですね。 ――藤原さんが音楽にのめり込む前は、ゲームばかりやっていたと思っていいですか? 音楽とゲームの2つで捉えるならまさにそうですね。でもね、ゲーマーではないんですよ。僕、ゲーマーって全タイトル言えなきゃいけないと思うし、全部やったことなくてもどういうゲームか知ってなきゃいけないし、持っているゲームは全部クリアしてなきゃいけないって思うしね。俺のゲームのやり方なんてミーハーですもん。有名なのしかやってないし、ゲーム雑誌を買って研究とかしないし。 ――とはいえ、ゲーム音楽を作れたらいいなって思いは学生のころからありましたか? ありました。映画音楽を作れたらいいなとも思っていたし。アニメ音楽とかも。 ――この『SONG FOR TALES OF THE ABYSS』はバンドをやっている人が作る音楽というよりは、いち作曲家が作りあげたものと感じられる作品ですが、サウンドトラック(以下サントラ)の音楽を分析して学んだことはあるんですか? 学んだかといえば、それはないです。ただゲームが好きで、反復でゲーム音楽は本当によく聴いていたのは確かなんですよね。どう反復していったかっていえば……ちょっと長くなるんですが、話していいですか? ――どうぞ(笑)。 小学校のときドラゴンクエスト(以下DQ)とかファイナルファンタジー(以下FF)とかやってるわけですけど、小学校のころはファミコンでDQは4までやったし、FFは3までかな、やってて。周りもみんな燃えていたんです。DQ3が出るときにはジャスコに並んでましたしね。休日だったと思うんですけど、(地元・佐倉市の)臼井にこんなに人がいたんだ?ってくらい。オヤジが行列や割り込みにキレて揉めてたしね。日本中がゲームに貪欲でしたよね。姉ちゃんと買いに行ったんですけど、結局買えなかったんですよね。でも、家に帰ったらDQ3があってね。母ちゃんが秋葉原で買ってきてて。母ちゃんがやりたかったんですよ。そもそも母ちゃんにファミコン買ってもらうために、ゲームの楽しさを語ってたんですよ。そしたら買ってくれたんですけど、母ちゃんもハマっちゃったんですね。それでDQ3は手に入ったんですが、DQは……ハマりましたね、オープニングから。音楽もいいし。あのオープニング曲で俺はこのゲームで何をするべきか分かっちゃったんですよね。そこからですね。DQは1~5までどの音楽がどの場面のものか全部覚えてますから。FFも何作目のダンジョンの曲はこういう歌って歌える。もともと音楽好きで歌うことも演奏することも好きなガキでしたからね。 

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