新作「Have a nice day!」に見る“全部自然”なKREVAスタイル【インタヴュー前半】

ポスト
――今度、コカ・コーラのCMに出演するそうですね。

KREVA:そうなんです。話が来た時は普通に嬉しかったですね。以前、ニンテンドーDSのCMに出させてもらったときも嬉しかったですよね。

――ゆくゆくはそういうお茶の間の人気者を目指していたりしますか? 映画とかテレビ・ドラマとかへの出演も含めて。

KREVA:いや~、今はまだ考えてないですね。呼ばれれば行くけどって感じ。でも、まだまだじゃないですかねえ。

――それは、アーティストとしてまだまだ自分では納得していないから、映画やテレビなんてまだまだ、という意味ですか? アルバム『愛・自分博』がアルバム・チャートの1位に輝くなど、アーティストとしての評価は確実に固まってきていますが。

KREVA:いやいや、まだまだですよ。足りないすね、全然。

――足りない、というと?

KREVA:セールスだけじゃなくて、もっとみんなに聴いてほしいし、もっと曲聴いて楽しんでほしいんですよ。そのためにも曲を作ってライヴやっていくしかないんですけどね。そういう意味では今は、もっと聴いてもらうためにどうするか?ってことより、とにかく目の前にあるものをやり続ける感じなんですよね。

――2枚目のアルバムが大ヒットとなり、3ラウンド目に入ったと言えると思うのですが、これからとして何か描いていたヴィジョンはあったんですか?

KREVA:いや、特になかったですね。ただ、次のアルバムは1枚目と2枚目を合わせたようなのができればいいなと思っていましたけど。

――そして、今回リリースされるシングルのお話を聞きたいのですが、今作は新たな試みの元に作られたんですよね? 何でも5月に宮古島で合宿をする中から生まれたものだとか。

KREVA:そうなんですよ。9泊10日。初めての合宿。前から合宿したいな~って話はしていたんで、それが実現した形ですね。最初、シングルになるような曲を4、5曲できればいいなって話をしていたんです。

――何人くらいで合宿生活したのですか?

KREVA:全部で5人。俺と千晴(今回共作した若手トラックメイカー)とマネージャー2人とエンジニア。最小限ですね。簡単に言うとペンションみたいなところなんですけど、1階がスタジオとキッチンとダイニングみたいになってて、上が寝泊まりできるところって感じでしたね。で、朝起きたら、下に降りてそのまま曲作って、ご飯食べて、また曲作って、遊びに行って帰ってまた曲作って、ご飯食べて、また遊びに行って帰ってきて夜また曲作って。ご飯はマネージャー・チームが頑張って作ってくれましたね。で、俺はビート作ってました(笑)

――曲はまったくないところから宮古島で作り始めたんですか?

KREVA:そうです。千晴が作った曲はそれをそのまま持っていたんですけど、俺のは向こうでいきなり作り始めましたね。1日8曲くらい作った日があって、その日に出来た一つが「Have a nice day!」でしたね。ただ、まあ、千晴とは“展開のある曲を作りたいね”くらいは話していたんじゃなかったかな。例えば、「イッサイガッサイ」とかはずっとループは同じでサビになったら音が増えるって感じだけど、この曲は平歌とサビのループが違うし、最後にはまた別のループが出てくる曲でしょ。そういうのがやりたかったんですよね。


この記事をポスト

この記事の関連情報