レゾナンスを目撃した日 ~ap bank fes'06 特集~<ライヴ・レポート篇>

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自然発生的なエコ意識の連鎖、共振──「eco-reso」。昨年に引き続いて<ap bank fes>が7月15日~17日の3日間、静岡県掛川市のつま恋で開催された。

<ap bank fes>は、環境に関するさまざまなプロジェクトに融資をする非営利組織“ap bank”が主催するイベントだ。ap bankとは、ご存知の通り、プロデューサーの小林武史と、Mr.Childrenの櫻井和寿などが中心となっている。会場では、同フェスのコンセプトとなっている「eco-reso」というキーワードのもと、環境保護に関する展示やトークセッションといったイベント、フードブースでは有機無農薬野菜などが使われた“オーガニック”な食品を使った料理などが並べられるといった、自然環境について考える様々な取り組みが行なわれていた。

今回は、そんな<ap bank fes '06>の2日目、7月16日の様子をレポートしたい。


櫻井和寿■オープニング

数日前に中国地方を中心に大雨を降らせた梅雨前線の影響で、空には朝から重たい雲が立ち込めていた。それでもライヴ開始前には日が差し始め、気温を上げていた。

予定開始時刻を少し過ぎてライヴは始まった。最初にステージに出てきたのは、ap bankの中心人物の2人、櫻井和寿小林武史

櫻井が雲の隙間から顔を出しかけている太陽を指差しながら「僕たちの日頃の行ないがなんちゃらだから・・・」と言って天気が持ちこたえたことをアピール。そして挨拶もそこそこに小林のキーボードとのセッションで「何の変哲もないLove Song」。この曲は、KANが本名の“木村和”名義でオフィシャルサイト限定で発表した楽曲だ。

<晴れわたる空に白い雲 君とぼくがいて/なんでもないんだけどただ笑ってる>

歌う櫻井の声が、つま恋の晴天を彷彿とさせた。



HY■緊張のステージ HY

オープニングの後、「みなさーん、ハイサーイ!」と飛び出したのがHY

大先輩から呼び込まれ、ヴォーカルの新里英之はいささか緊張の面持ちだ。しかし、これが逆に初々しくもあり、微笑ましくもある。

HYの郷里である沖縄とつま恋、どちらの美しい自然も守っていこうという想いを込めて「そこにあるべきではないもの」、そして櫻井とともに(これも共演に緊張しながらであるが)「AM11:00」など、彼らの代表曲を演る。新里と同じくヴォーカルをとる仲宗根 泉、そして櫻井のハーモニーがひとつになり、清々しさを運んでいた。



>>ライヴレポPart2へ
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