ステフ・ポケッツ、『キャント・ギヴ・アップ』インタビュー

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──このアルバムを制作しているときのエピソードを教えて。

ステフ:(私のエンジニアであり夫であり親友である)Bumpがアルバム全曲のミックスを終えた後、その音源のコピーを私を含む誰に対しても渡すことを拒んだの。リリース前にアルバムの音源がリークされることを彼は恐れたのね。もし私にアルバムのコピーCDを渡したら、そこからみんなにコピーを作って渡すだろうって彼は思ったのよ。もし私がコピーをもらってたら、多分そうしたと思うわ。だってアルバムに入ってるすべての曲について私はあまりにも興奮していたから! みんなに聴いてほしいと思ってたの。だからおかしいことに私は自分の作品のコピーをもらうことができなかったの。Bumpがいないときにスタジオにいって、機材の電源を入れて何度も何度もアルバムの曲を聴いたわ。まるでこっそりスタジオに忍び込んだ子供みたいですっごく楽しかったわ。

──一番お気に入りの曲は?

ステフ:毎日お気に入りの曲は変わるの。今日のお気に入りの曲は「サンキュー」ね。この曲を気に入ってる理由は、いろんなことに対して感謝の気持ちを持つことを思い出させてくれるから。私たちは日々のあらゆる瞬間に対して感謝の気持ちを持つことを忘れるべきではない。何かすごく特別でワクワクするようなことが起こったときだけではなくてね。そういう何気ない瞬間が一番大事なのよ。そしてそういうふとした瞬間のおかげで人生への感謝がより深いものとなるの。

──あなたはアーティストでもあり自分自身のプロデューサーでもある。アルバム制作において、それぞれの視点での違いはある?

ステフ:私にとってはアーティストとしてレコーディングすることもプロデューサーとしてレコーディングすることも変わりはないわ。両方とも自分が使うことのできる表現形態ね。アーティストとしては、自分がみんなと同じ人間であるということをみんなに対してちゃんとわかってもらえることを目指している。ルックス的には同じではないかもしれないし、言葉も違うかもしれないけど内面の部分では私たちはみんな同じなの。アーティストの部分としては、私はただ友達を作って、音楽を作ってみんなと一緒に楽しみたいだけなの。で、プロデューサーの部分としては仕事がちゃんと完了するようにしなくてはいけない。つまりプロデューサーとしての自分がアーティストとしての自分にまず仕事が最優先よっていうわけね。そして仕事が終われば、アーティストは外に遊びに行けるってわけ。

──将来のプランは?

ステフ:地球を救いたいわね。っていうのは冗談で、前向きなことをみんなができるように、自分の音楽を通じて世界中の人を勇気づけていきたいと思ってる。それからアニメやTVゲーム、そしてJVCの製品、つまりTVやCDプレイヤーといったもののコマーシャル用の音楽を手がけてみたいの。それと、いつかDr.Dreとマドンナと共演するつもりだから、もし彼らと知り合いの人がいたらぜひ紹介して!

──日本のファンにメッセージを。

ステフ:日本のファンのみんな、みんなと直に会って友達になりたいわ!。みんなのこと大好きだし、会えなくてすごくさびしく思ってる。だからまたすぐに会えるのを楽しみにしてるわ。自分の人生を楽しむことを忘れないで、自分がやることそして自分自身を誇りに思うことも忘れないでね。そして、夢見ることを決してあきらめず、自分の目標に向かって突き進んでね!

訳:林 美和

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