筋肉少女帯、完全復活インタビュー

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筋少、完全復活! ベストCD、DVDを同時リリース

ここにしかない音と詩 良い子の心を撃つエンタテインメントが再び!

■筋肉少女帯インタヴューvol.2

──サウンドはヘヴィメタル要素が強いものが多いですけど、スタイルは多様ですし。またそれが詞世界と合わさると筋少の世界になって、ジャンルを飛び越えちゃうんですよね。

橘高:しかもそれがさ、今の若い子とかも共感できるテーマだったりするかもしれないし。

大槻:かもしんないね。今でいう引きこもり層の心の灯火としてやってましたからねぇ(笑)。送ってくれるファンレターも、大半がもうそういうニートな人ばっかりだったし、うん(笑)。

──昔からのファン、そして今回のライヴに初めて来てくれた新たなファンの人たちのためにも、今後の活動の予定を聞かせてください。

大槻:前の筋肉少女帯っていうのは、20代っていう、将来的なものが見えないすごく不安な時期にやっていたんですよね。でも筋少は武道館を単独で4回もやったり、今にして思えば恵まれていたなあ。でも、個人的には常に“この先どうなるんだろう”っていう不安があった。で、40才になったいまとしては“もうなんでもいいでしょ”っていう(笑)。そういう意味での将来的な不安っていうのはないから……。今度そういう不安っていうと老後ですから(笑)。だから、今のこの筋肉少女帯っていう場を楽しんだほうが得だよな、というような気持ちがありますね。そっちにしましょう! 老後も大丈夫!! 「じいさんはいい塩梅」っていうことで、こう。

橘高:10連発ぐらい、ライヴで(笑)。

大槻:で、毎年それやるたびに、メンバーがひとりずつ消えてくんだよ(笑)。

橘高:客席もたぶんいなくなるな(笑)。最初にね、みんなでやろうとしたことをひとりでも嫌な人がいたら、それはつまんないから嫌だねっていうところから始まったんですよ。で、まずこの中野サンプラザがやりたいねっていうのが決まって。俺らも楽しみだったし、そのライブにすごい数の応募が来てね。こんなに観たい人がいるんだったら春のツアーをやろうと。だから、今のこの状況は全部、自分たちがやりたいねっていうところで始まったものだから、このあとまたスタジオに入りたいねって一致すれば入るかもしれないし、ってところですね。

──全員がその方向に気持ちが向けば、ですね。筋肉少女帯を楽しめるようなものに。

橘高:4人全員がね。だから4月1日の次のライヴは78才くらいになるかも(笑)。

内田:“そろそろやるか、じいさん”と!

橘高:(笑)あ、でもね! それができれば、すごいエンターテインメントだと思うな。苦しそうに老体にムチ打ってる姿は意外と美しいし(笑)。ヘドバンして速弾きしますよ、俺も!

本城:(笑)78才で!?

橘高:わかんないけど、やれるかは(笑)。でもそれ、できたら……。俺が客だったらちょっと、ホロッときそうだな(笑)。

取材・文●道明利友

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