アークティック・モンキーズを直撃! 特集 INTERVIEW

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──約半年ぶりの来日ですね。

マット:日本に来るのはいつも楽しみなんだ。大いに楽しんでるよ。ショッピングしたし、一昨日はボーリングもやったし、昨日は渋谷のビルの屋上でサッカーをやったんだ。おかげで身体のあちこちが痛いんだよ。

──あのー、明日ライヴなんですけど……。

マット:大丈夫。もっと派手に暴れまくるぞ。

──今回の来日は新作発表に伴うワールド・ツアーのスタートという位置付けなんですか?

マット:世界制覇の始まりだ。……って、まだ単なるプロモだよ。このあとイギリスに戻ってリハーサルをやって、それから本格的な全英フル・ツアーが始まるというわけ。

──新作はヘヴィでハイテンション、攻撃的なまでのパワーにあふれていて大きな変化を感じさせますが、最初に新しい方向性についてメンバー間で話し合ったりしたんですか。

マット:いや、そんなのはないよ。前もって話し合うみたいなことってしないから。むしろ自然に発展していく感じだよ。

ニック:みんなで一緒に練習を始めて新しい曲に取り組んでいくうちに、サウンドや方向性が見えてくるんだ。今回はテンポの速い曲をプレイしてるときが一番楽しいって思えたから、自ずとそういう曲が増えちゃったね。最後になって、じゃあ遅い曲もやるかって、やっとやり出した…みたいな。

──全体にダークな雰囲気でマイナー・コードの曲が多く、曲によってはかつてないほどにアグレッシヴです。意図してのことですか?

マット:うーん、それはどうかな。オレたちとしては自然な展開だと思ってるよ。アグレッシヴな曲の方がスローでソフトな曲を演ってるよりもプレイしていてずっと楽しいんだ。バンドで演って楽しいってことを何より優先させたのさ。スピードがあってエネルギッシュなヤツがオレたちのお気に入りだったわけ。

──では、ダークな雰囲気とは裏腹に演奏しているあなたたちはハッピーだったりすると。

マット:そうそう。オレたちは別にアグレッシヴな人間だったりはしないしさ。だけど、歌詞の面では暗いテーマを扱っていたりして決して一辺倒じゃない。だから、いろんなものが混ざり合ってるんだと思うね。

──レコーディングはどこで?

ニック:5つの違うスタジオを使った。ひとつのスタジオにずーっとこもってやるんじゃなく、つねに興味津々に面白くやっていられるようにってスタジオを変えたんだ。ロンドンでスタートして、クリスマスの前にはリバプールで一週間やった。それからまたロンドンに戻って違うことをやって……と、かなり変則的な仕事の進め方だったよ。

──幽霊の出るスタジオでレコーディングしたという話を聞いたのですが。

マット:リバプールのスタジオだよ。運よくオレはなんにも見なかったけど、他のバンドは女の子がピアノ弾いてるのを見たらしい。ヴォーカル・ブースに入ると暗いところに赤いライトが光ってたりしてすっごく怖かったよ。想像しただけで怖くなって、歌ってるときもキョロキョロ見回しちゃった!
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