DOUBLE、「残り火-eternal BED-」リリース・インタビュー

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――来年2月4日のデビュー10周年を目前に控え、今回のシングル「残り火-eternal BED-」では、9年ぶりに松尾潔さんをプロデューサーに迎えていますね。

DOUBLE:はい。来年2月6日にベスト・アルバムを出すことになったので、それにふさわしい方をプロデューサーに迎えたいなと考えていたんです。今のDOUBLEはセルフ・プロデュースという手法を取ってますけれど、デビューして最初の頃は作曲にはまったく関わることができなかったんですね。それが3rdシングルの「BED」(1998年発表)で、初めて楽曲制作に加わることができ、次作の「Shake」から完全に自分たちで作詞・作曲をするようになった。つまり、プロデュースに関わる記念すべき第一曲目となったのが「BED」であり、その曲を共同プロデュースした松尾さんに、今回もお願いしようと思ったんです。

――なるほど。しかし、ずっとセルフ・プロデュースを続けてきて、ここで再び第三者にプロデュースを委ねようと思ったのは、なぜだったんでしょう?

DOUBLE:元々、私はシンガーとしてこの業界に入ってきてるん
ですよ。でも、なかなか自分が歌いたいと思う楽曲が歌えない
というフラストレーションから、結果的に自分自身で作詞・作曲をするようになったんですね。そうしてプロデュース業が本業のようになってしまっていたところ、カバー曲中心のジャズ・アルバム『Life is beautiful』(2004年発表)を出して。そこでシンガーに徹した結果、単純に“歌を歌う”ことの楽しさも思い出せたし、純粋に“シンガー”としてプロデュースされることも全然アリだなと思えるようになったんです。それなりにDOUBLEとしてのブランディングはしてきたので、誰かにいじってもらっても問題はないだろうと。

――セルフ・プロデュースを積み重ねてきたからこそ、他人のプロデュースを許容できるキャパシティが生まれたんでしょうね。そこで、松尾さんに会われて。

DOUBLE:10年近く経ったということで、お互いに成長した部分や生活の中での変化もあっただろうと、一度会食の席を設けて色々とお話したんです。最近の恋愛事情であったり、近況であったり、松尾さんのプロデュース曲ではEXILEの「Lovers Again」が好きだとかっていう話まで。だから、私自身の心情であったり心境をキチンと汲み取ってくれた上で、この曲は作ってくださってるんですよ。こうやって完全プロデュースされるのはデビュー以来ですけれど、当時は自分の置かれた環境であったり心情であったりは一切加味されていなかったので、やっぱり今回とは違いますよね。

――じゃ、DOUBLE史上初の日本語タイトルとなっているのも、TAKAKOさんご自身の希望で?

DOUBLE:いえ、それは松尾さんからの提案ですね。“残り火”というのは、いわゆる別れた男女の未練を例えた言葉なんですけれど、初の日本語タイトルっていうところには、こだわりがあったみたいですよ。4年前に出したアルバム『Wonderful』の収録曲に「Okaeri」という曲があるんですけど、当時日本語表記でも構わないと思っていたのに、並べたときの字面の問題でローマ字表記にしたんです、っていう話をしたら“そうしておいてくれて良かったよ!”って言ってましたからね。ちなみにサブタイトルの“eternal BED”は、元々のキッカケとなった「BED」に掛けているんです。「残り火」は、「BED」のアンサー・ソング的な意味合いもあるので。

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