m-flo、膨大な作品群を徹底解明する「活動10周年記念」大特集/m-floのインタビュー・アルバム・画像特集はBARKSアーティスト特集

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m-flo、膨大な作品群を徹底解明する「活動10周年記念」大特集

m-flo : 2009-10-05

m-flo クラブミュージックの革命児m-flo活動10周年記念大特集

2009年10月7日リリース 『MF10-10th ANNIVERSARY BEST-』

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INTERVIEW

――m-floをスタートさせた当初は、10年先を見ていたんでしょうか?

VERBAL: 僕は☆Takuとは高校のときからバンドを組んでたんですけど、大学時代から、音楽を続けるというのはあきらめていたんです。大学でちょっと仕事をして、そのあと大学院に行ってたんですよ。その冬休みのに☆Takuと会ったんですけど、そのときに☆Takuはもう音楽の仕事を始めていました。“あるリミックスの仕事がきたんだけど、これにラップ乗っけてよ”って頼まれて、ノリでやろうかとなったのがm-floを始めるきっかけにもなって。だから最初の2枚のアルバムは、学費を稼いでは学校に戻って、ツアーやってはまた学校に戻って、って感じだったんで、こんなに長く続けようという意識ではなかったっですね。

――学校と両立しながらということは1stアルバム『Planet Shining』を作っていた頃はかなりハードだったんでしょうね。

VERBAL: 大学院はアメリカだったから、日本に帰ったときに凝縮して活動するという感じでしたね。でもやるからには、中途半端にやりたくなくて。僕も音楽が好きだから、好きなことを納得いくまでやるっていうのは徹底していた。当時は、とにかくライヴの本数が凄かったんですよ。1ヶ月30公演くらいするようなハチャメチャなクラブツアーをやっていたりして。当時、☆Takuが曲を作って、DJは別の人がやってたんですけど、そのときに一緒に回っていたDJが倒れたり。すごくタフだった。タフとはいえ楽しかったですね。

――「How You Like Me Now」をはじめ、オリコンでも上位にチャートインするようになって、2000年近辺からはそれまでアンダーグラウンドなイメージだったクラブミュージックが、m-floによってメジャーシーンに押し上げられたような感じがしていたんですが、どんな思いで活動をしていましたか?

VERBAL: それぞれが考えていたと思うんですけど、☆Takuは確実にダンスミュージックが好きで、DJとしても活動していて、“こういう音楽がなんでもっと日本で流行らないんだ”みたいなことを彼なりのベクトルから考えていて。僕も“こういう音楽ってカッコいいじゃん”って思ってデビューのときから挑んでいました。僕としては、ヒップホップ畑でアングラ上がりで、J-POPの畑にカッチョいいラップで挑んでやる! みたいな感じで、当時は若気の至りでそう考えてたんですよ(笑)。でも挑んだ先がみんなウェルカムだったんですね。“m-floカッコいいじゃん!”ってみんな言ってくれて。その当時から自分の考え方も変わっていきましたね。僕たち、やっぱり他の人とは違うことをしていたから。どこにも当てはめられることはやってないから、もう突き進んでいくしかないのかなって。音楽のビジョンというのも、ここから構築されて固まっていったんです。だんだん自分たちは他と違うんだって気付いたし、自分は自分らしくするしかないんだってことに気付いていった。

――2001年には「come again」をリリースして大ヒットしますよね。この曲って、ポピュラリティもあって、歌モノですけど、歌謡曲とは違う不思議な立ち位置だったと思うんです。これ以降、m-floみたいなスタイルの楽曲も増えていきましたよね。2枚目のアルバム『EXPO EXPO』辺りからは、m-floがクラブミュージックを牽引していましたし。

VERBAL: この盤は☆Takuの誕生日にリリースされたんですよ。チャートを見て、ビックリしましたよね。3位m-flo……誰だよ、m-floってって!(笑)。

――2002年はLISAさんが脱退されたり、ソトシゴトが増えたり、変化の年ですね。特にLISAさんの脱退は一大事だったんじゃないですか?

VERBAL: もともとLISAからは“私はソロをやるからね”ってことは言われていたんですよ。いずれはソロになるんだろうなと思ってたけど、忙しくなってきた頃に“私ソロになるから”っていきなり言われた。個人的にはアクセル・ローズが抜けたガンズ・アンド・ローゼズみたいな気持ちでした(笑)。ショックっていうよりも、僕はまだこのときも学生だったから、“ま、いっか。学校戻るか”みたいな軽い気持ちでした。そんな時期に、プロデュース的な仕事が何かの間違いで転がり込んで来て。プロデュースなんかしたこともなかったけど、やっていくうちにavex内にレーベルを立ち上げさせてもらったり。逆にLISAが脱退したことがきっかけで、☆Takuも僕も一回プロデュースワークに専念して、“Loves”のアイデアが湧くことになったと思うんですよ。それまでずっとドタバタだったし、2002年みたいなクリエイティヴなことをする時間っていうのが僕たちには必要だったんでしょうね。

――その時間が2003年のクリスタル・ケイさんからスタートした“Loves”につながったと。2007年の『COSMICOLOR』まで、本当にいろんな人とコラボしましたけど、Lovesを経て得たものや、m-floとして変わったところは?

VERBAL: Lovesというのは、計43組と一緒に曲を作ってきたわけです。こんな短期間でそんな多くの人たちと曲を作るのは、音楽版ブートキャンプみたいなもんなんですよ。“初めまして! じゃあ曲作りましょう”って。しかもうちらの曲の作り方はいい意味で効率が悪いっていうか。どういうのが唄いたいのかってところからスタートするから、ブランドに例えれば、カスタムオーダーのものが40何点もある……みたいな。これ売れなかったらどうするの? みたいな感じだったので。マス・プロデュースなグループじゃないから、そこが大変なんだけど、そのおかげで培った経験っていうのは大きいですね。僕もそのおかげで、ステージングがどんなシチュエーションでも対応できるようになったっていうか。☆Takuも普通のJ-POPとは違う感じでライヴが作れるから、手応えも感じただろうし。

――『COSMICOLOR』でLovesは最終章を迎えて、この10周年ベスト『MF10-10th ANNIVERSARY BEST-』につながるわけですが、今後のm-floはどうなるんでしょうか?

VERBAL: どうですかねー(笑)。☆Takuとはあまり真面目な話をしないので。僕たち、浮かんだらやるって感じなんですよ。とりあえず、m-floに関しては、浮かぶのを待つというか。☆Takuも海外のアーティストのリミックスとかプロデュースとかに没頭しているし、僕自身も動いたりしているし。お互い良いタイミングでアイデアを持ち寄ったら、Lovesみたいな破壊力のあるプロジェクトができるのかなと。

――11月14日・15日には大掛かりなライヴ<m-flo 10 Years Special Live>もありますね。m-flo10年の集大成的な感じですか?

VERBAL: そういうことにしておいてください(笑)。でも両日ともにゲストがたくさん出てくれます。

取材・文●大橋美貴子

 

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