舞花、10代の想い、情熱、悶々とした気持ちを詰め込んだ1stアルバム「Possible」特集

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舞花 1stアルバム「Possible」2010.6.30リリース

アルバム・ジャケットの赤は情熱・若さ・反抗・衝動・勢いの赤

10代の想い、情熱、悶々とした気持ち
変えていこうとする強い意志を
独自のリアルな言葉で詰め込んだ作品

INTERVIEW

――今年の4月に「never cry」でデビューして、約3ヶ月ですね。「never cry」は色んな人のパワーになった曲だと思うんですけど、舞花さん自身はどういう風に捉えていますか?

舞花:新人だし、世に出ている曲は『never cry』だけですよね。もし自分だったら、初めて名前を聞く新人のシングルを1000円払って買うことって勇気がいる。そんな中、ダウンロードしてくれたり、CDを買ってくれるという人がいるということがすごくありがたいなと思いました。

――アルバム「Possible」は、19歳の舞花さんのメッセージが色濃く詰まっていますが、舞花さんの同世代だけではなく、一生懸命生きている人にとってのパワーになるような曲が多いですね。

舞花:熊本から上京してから書いた曲は一曲も入ってなくて、高校時代に書いた曲ばかりなんですよ。ここに収録されている曲って、私自身、余裕があるなかで生み出した曲ではなくて、自分も一緒になって訴えていたり、曲と一緒に浮き沈みしていたり、いっぱいいっぱいな時期に書いた曲なんです。まずはドンと提示したかったのは、自分の精神性だったり、ゼロから音楽を始めて、自分にも出来るんだっていう実感も含めて、ポジティブなもの。自分を含めて奮い立たせるような曲たちを集めたら、自然と高校時代の曲でしたね。

――曲を作っていた当時は高校生だったということは、音楽は趣味ですよね。日記代わりのような感じで作っていたのかな。

舞花:趣味とはちょっと違いますね。自分の中で音楽は、いつか仕事にしたいというものだったから。ここに収録された曲は、仕事にしたいという思いと学生生活を両立させて作っていたもの。当時は学校があっても、音楽に対する気持ちは今と変わりないんです。こうやって高校時代の曲が並ぶと、むしろ、自分の生活そのものが縛られているときの音楽はものすごく濃かったと思いますね。

――だからこそ、「教えてよ~miseducation~」みたいな曲が生まれたと。この曲は学校教育に対しての不満を唄った曲ですもんね。

舞花:はい。学校だけではなく、他の社会でもあると思うんですよ。会社に入ったら入ったで、こっちの言葉には耳を傾けない大人がいると思うから。

――2曲目の「帰り道」はどんなきっかけで?

舞花:学校から帰る時、いつも同じ景色を見ていたんですけど、それが3年も続くわけじゃないですか。自分にはやりたいことがあるのに、同じ景色を行ったり来たりして、すごく悶々としてたんです。自分には凄い人生が待っているとして、そのきっかけが早く来ないかなって待っていた。でも、きっかけって自分で作るものだっていうのを音楽を始めてから気付いたんです。それを訴えた曲ですね。

――自分でオーディションを受けることで、メジャーデビューへのきっかけを掴んだ舞花さんだからこそ唄える曲ですね。4曲目「Never Never Never give up」にも、本当にパワーをもらえます。好きなことが一番うまくなるとか、起き上がれる人だけが勝てるとか、経験則から来ている言葉だからこその説得力ですね。

舞花:ミュージシャンになるって言うと、周りの大人は最初は“いいね”って言うけど、受験が近づいてもそんなことを言っていると、“ミュージシャンはキツいよ”って反応に変わるんですよ。特殊な世界だというのは私もわかっていたけど、頭ごなしに“無理だよ”って言う人に対してムカついちゃったんですね(笑)。じゃあ、もしデビュー出来たらどうするんだよ!って。最初から否定する人に対して、私は夢を実現して見せつけたかった。やめなさいって言われてやめてしまったら終わりだけど、それでも続けて、あきらめずにやっていたら、ちゃんと道になっていくって確信していたから。そういう気持ちを感情的かつ、ただガムシャラにやれば出来るんだではなく、もし“無理”って言われたら、私はこういう風に言い返すってつもりで作ったんです。難しいことをやろうとした時に、“無理だよ”って言って来る人はどこにでもいるから。

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