JASMINE、色とりどりで粒ぞろいの楽曲満載の1stアルバム『GOLD』特集

ポスト

JASMINE 1stアルバム『GOLD』2010.7.21 リリース

ずっと見えなかったところが見え始めてきた ずっと出したかった自分が少し出せた 思い描いていたものがやっと形にできた そんな一歩を踏み出せた待望の1stアルバム

INTERVIEW

――まず、出来上がった今の気持ちを聴かせてくれるかな。

JASMINE:パレットみたいなアルバムを作りたいと思っていたんですけど、出来上がったのを聴いて、パレットができたなと思いました。

――まさにね。アルバム・タイトルを『GOLD』にしたのは?

JASMINE:最初はもっと意味のあるタイトルにしようと思って、いろいろ考えたんですよ。でもどれもグッと来なくて。それで、5枚のシングルを並べてみたら、なんか強そうで、レンジャーみたいな戦隊ものに見えて(笑)。そういう戦隊ものにはたいてい大先輩格のボスがいるものだから、じゃあ大先輩格と言ったら金だなと思って(笑)、“ジャケットは金色がいいな”っていう話をしてたんです。その時に“だったらタイトルも『GOLD』で良くない?”とふと思って。それが結構しっくり来たので、それからはもう『GOLD』以外、考えられなくなりましたね。

――金は、光り輝いて錆びないっていう意味もあるしね。

JASMINE:そうですね。まぁそれは後付けですけど。それこそ意味のあるタイトルを考えてた時は、そのタイトルに込めた意味が、中身をつぶしちゃうような感じがあったんですよ。でも『GOLD』だったら、そういうこともないし。あと、私はいろんな色の中で金色が一番好きというか、アクセサリーは絶対、銀とかじゃなくて金派なので(笑)。

――金色の他に好きな色は、黒と紫でしたっけ。

JASMINE:はい。

――これまでシングルもイメージカラーをジャケットにしてたし、ちょっと気の早い話だけど、この先“好きな色”シリーズで『BLACK』とか『PURPLE』っていうアルバムも作れるね?

JASMINE:いや、もう色のテーマはやらないです。いつまでやってても、だんだん色がなくなってきて、朱色とか深緑とか、あんまりないような色になってきちゃいそうだし。しかも、その頃には絶対飽きてると思うので(笑)。

――じゃあ色シリーズはこれで完結と。ちなみに今作収録曲のイメージを、1曲目から14曲目まで色で言うと?

JASMINE:えっと……1曲目は紺色で、2曲目は水色、3曲目は黄色、4曲目は紫、5曲目は焦げ茶、6曲目はクリーム、7曲目は(インタールードなので)よくわかんなくて、8曲目は赤、9曲目は黄緑、10曲目は色じゃなくて、3人組のおじさんがスタイリッシュに踊ってる感じで(笑)、11曲目は靄のかかってるピンク、12曲目は緑、13曲目は色というか、地球とか水とか太陽とか赤ちゃんとかおじいさんおばあさんお父さんお母さん、みたいな。そして最後14曲目は青で。それぞれの歌の中には全部違うJASMINEがいます。

――全部違うJASMINEだし、新曲では“前より大きくなったJASMINE”“強くなったJASMINE”を感じました。

JASMINE:あ、強さっていうのは自分でも思いますね。前より強くなったんじゃないかなって。自己満で終わらせるなら、別に強くなくてもいいじゃないですか。でも今は聴いてくれる人がいて、自己満では終わらせたくないっていう想いが強くなってきたので。聴いてくれる人にとって、どういうものがカッコイイかな?って考えた時に、やっぱりそれは強さかなと。それで強くなりたいと思うようになったんです。自分自身が強くないと、強い歌は書けないから。

――でも強くなりたいと思っても、そう簡単になれるものではないと思うけど。

JASMINE:そうですね。ただ、なんでだろう……私にとっては、曲を書くことが大きかったと思います。歌詞を書く行為って、自分と向き合うことじゃないですか。それはかなりキツイことなので。そういうところから変わってきたんじゃないかなって。

――なるほど。実際「No More」なんて、普通だったら目をそらしたいようなところを凝視してるしね。

JASMINE:そう! そこからです。「No More」がきっかけで、自分がこれからやっていくことに対して、ちょっとずつ覚悟ができていった気がします。

⇒インタヴューの続きを読む

この記事をポスト

この記事の関連情報