Tatsuya Oe、Buffalo Daughter、NUMB気鋭のアーティストのライヴ映像一挙公開!

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新しい音の衝撃とテクノロジーが人と融合する空間

音や映像を通して“新しい自分のスタイルを発見する”をテーマに、完全招待制で行なわれたmod's hairのイベント<mod's hair Discover your style 2003 OE Electronic Sound and Vision Collection>。ライヴだけでなく、オーディエンスも楽しめるような仕掛けなどイベント全体をプロデュースしたのが、今やダンスミュージック界のみならず、全ての音楽ファンが注目するアーティスト、Tasuya Oe(以下OE)だ。

ライヴは、OEの他に、Buffalo Daughter 、NUMBが参加。共通項がないように思われる3組だが、その表現方法のスタイルこそ違えど、古くから自分達の表現したい音楽をやり通し、常に“新しい音の衝撃”を提供してくれる気鋭のアーティスト達。そして、そんな彼らがそれぞれの音で会場の空気を変えながら、音のビートや響きと一体化していく。また、ライヴだけでなく、観客自らが音や映像、パフォーマンスへと踏み込んで、そのスタイルを見つけるといったクリエイティヴ・セッションも用意されていた。そこでは自分が発した音がビートになったり、自分の意志で映像が変化したり、自分が身につけたカラーと音が一体になったりと、現代のテクノロジーと自己が一体となる不思議な感覚を楽しんでいた。

OEは、Captain Funkとして力強いファンキーなサウンドでダンスミュージック・シーンから一躍注目を浴びる一方、最近では『Here And You』『Physical Fiction』などOE名義でのリリースで自己と向き合い、よりパーソナルな音での表現を始めている。以前、OEのインタヴューで「数年経っていくと、またみんなのフィジカルな衝動とそれまでに考えたいろんなアイデアが、ぶつかり合ってまたすごいムーヴメントになって行くんじゃないかな」と語っていたが、今回のイベントはOEの音楽的な挑戦の中で生まれたその新しい形の第一歩ではないだろうか。OEがあらゆる側面から音楽とリスナーとの接点を探り続けたからこそ生まれた一番気持ちいい空間。そんなことが、自分も参加する充実感と共に表われたイベントだったと思う。とにかく、各アーティストの個性溢れるライヴ映像を見て欲しい。

●LIVE映像



トップバッターで登場したNUMB。今やラップトップのライヴこそ、珍しくはないが、そのオリジナルなスタイルは確実にNUMBの個性的な音を発している。

最新ライヴ盤 『東京』
静まりかえるフロアにゆっくりと電子音が泡のように登場し、ゆっくりとビルト・アップ。そして、うねりながらグルーヴとビートに変化しいって耳へ、身体へと刺激する。まだまだテンションの上がらないフロアはNUMBのプレイに吸い込まれた。


6月はUSツアーを敢行中のBuffalo Daughter。3年費やして制作された傑作との呼び声も高い『I』を聴いてもわかるように常に実験的精神を忘れない。そして、バンドと、エレクトロニック・ミュージックのその絶妙なバランスは、作品だけでなく、ライヴを体感するとよくわかる。

アルバム『I』
今回のライヴはかなり久々と語っていたが、そんなことは微塵にも感じないほど息のあった迫力ある演奏だった。同じフレーズを繰り返しながら、徐々にビートやうわもの、ヴォーカルといったものが出てきては消え、まるでちょっとしたトリップ。浮遊感のある気持よさのなかにも、しっかりとある言葉によるメッセージも、また印象的だ。

●LIVE映像 Part 1
 
Part 2

↑LIVE映像 Part 1 
 Part 2
コメント映像



Tatsuya Oeのライヴ・セットでは、OE自身もギターを握り、もうひとりギタリストでNothern Brightの新井も参加、エンジニアも入り3人で行なわれた。

最新作 『Physical Fiction』
「『Here And You 』のツアーでライヴの感覚を掴んだ」というOEは、抜群の完成度のリズム・トラックに、ギター音を効かせて、曲にエッジを加えながら、ディストーションの音で会場を覆う。途中、実験的な音などで、その流れの強弱をつけつつ、「The Glow」などのギターとビートの気持ちよい曲がこのライヴでは盛り上がっていた。

主催/mod's hair 
エージェンシー/J.W.Thompson 
企画プロデュース/INDIVISIO Inc.(cafe@FRANKEN)
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