BARKS人気の連載コラム「音漬日記」が単行本になった!

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BARKSの超人気コラム「音漬日記」が単行本化!

2003年11月10日、音楽文化ライター/佐伯明氏によるコラム「音漬日記」
単行本となって発売されることとなった。
その本を紹介するとともに、筆者である佐伯明氏に「音漬日記」を語ってもらった。

「音漬日記」は、こんな本 【書籍紹介】

BARKSオススメ書籍


「音漬日記」
 2003年11月10日発売
 講談社より 1,800(tax out)



▲この本を買うならこちら


<目次抜粋>

●MUSICDIARY CONTENTS

2000 4-9
椎名林檎、B'z、GLAY、エレファントカシマシ、
shame、THE STREET SLIDERSほか

2000 10-12
布袋寅泰、豊川悦司、GLAY、B'z、氷室京介、
ジョン・レノン、THE STREET SLIDERSjほか

2001 1-3
氷室京介、サザンオールスターズ、布袋寅泰、SOPHIAほか

2001 4-6
福山雅治、泉谷しげる、竹内まりや、原由子、
山下達郎、桑田佳祐、細野晴臣ほか

2001 7-9

Foo Fighters、B'z、桑田佳祐、Mr.Childrenほか

2001 10-12
桑田佳祐、矢井田瞳、仲井戸麗市、
浅井健一、SHERBETS、BOΦWYほか

2002 1-3
shame、ZIGZO、山下達郎、シュガー・ベイブ、
鈴木慶一、ムーンライダーズほか

2002 4-6

天野月子、Mr.Children、佐野元春、
山崎まさよし、B'z、元ちとせほか

2002 7-9
ウィーン・オペレッタ管弦楽団、T-SQUAREほか

2002 10-12
B'z、GLAY、桑田佳祐、稲葉浩志、仲井戸麗市、
天野月子、大瀧詠一ほか

2003 1-3
桑田佳祐、くるみ、松田弘、布袋寅泰、
BUMP OF CHICKEN、TAKUI、天野月子ほか


●「音楽ライター」のA to Z

・どうしたら「音楽ライター」になれるのか
・「プロ」と「アマ」の違いとは?
・「インタビュー」の極意
・挫折と蹉跌
・「音楽を評論する」ということ
・音漬の種が蒔かれた頃
・何よりも大切な「面白がる」という能力
・僕の取材道具
・ライブ・ツアー取材ノート
・音楽ライターの書斎曼荼羅(イラスト/礒田和一)


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BARKSをご覧のみなさんに
抽選で3名様に、
著者である佐伯明氏の
サイン入り「音漬日記」単行本

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(2003年12月25日まで)


音楽サイトBARKSで人気のコラム「音漬日記」(現在も連載中)が、本になった。2000年4月~2003年3月まで掲載された記事を1冊の書籍にまとめたもの。

当時の掲載内容に加え、“『音楽ライター』のA to Z”という連作書き下ろしコラム10本掲載。また、佐伯氏(秘密の)仕事場、アトリエ、オーディオの風景をイラストで公開している。

▲Webの音漬はこちらから
ミュージシャンの様々なエピソードのほかに、音楽文化ライターを肩書きにする佐伯明の多角的視点のコラム記事に、読む者が目からウロコ必至の音楽本だ。


著者・佐伯明インタヴュー
――WEBでの「音漬日記」連載はどういうキッカケでスタートしたのですか?

佐伯 明(以下、佐伯):僕がなにを聴き、どんな人に会い、どんな思いを持ったのかってのを赤裸々に書きたいと思ったんです。与えられた文字数で起承転結もしっかりあって……といった整合性のあるものでなく、もうちょっとレアな感じを出してみようと。そういうものをインターネットでやる価値はあるんじゃないかということで始めましたね。

▲筆者・佐伯明氏(の後姿)
プロフィールはこちら

――内容はミュージシャンの秘話や裏話もありつつ、文章はあくまでも佐伯さんの視点であり、目線を通したものですよね。

佐伯:ええ、僕は“音楽文化ライター”って言っているくらいなんで、音楽もひとつの文化で、ほかのもの……映画、スポーツ、マンガ、書籍、時事ネタ、なんでも吸収して、佐伯明というフィルターを通して音楽の記事と同じように読んでもらえたら嬉しいなと。そうなると一種のエッセイぽいものになりますよね。入口は音楽だけど、出口はいろんなものの要素のあるエッセイ、になればいいなと。

――たしかに佐伯さんの文章は最後、視点が広がる感じがします。スタート時は赤裸々でレアなものを目指しつつ……。

佐伯:って当初は思ってたんですけどね。1年ほど経つと結構美しいものになりましたね。最初は1回1回短かったり長かったりだったんですよ。1年くらいするとだいたい分量ってのが決まってきて、完結のさせ方も変わりましたね。最初の音漬日記は「○○聴きました」「○○観ました」、はい、終わり、だったんですけど、だんだん「○○聴いてどう思った」「ライヴ観てこう思った」ってのがコンパクトながらにキレイになっていきましたね。やっていくうちに学習していきましたね。だからレアな感じではなくなりましたね。

――そういった変化はユーザー、周りの反応からですか? それとも佐伯さん独自の考えで収束していったんですか?

佐伯:最初はあまり受け手ってのを想定してなかったんですよ。僕が吐き出したいものを吐き出す、僕自身の見解を述べてみるって。だから打ち出す軸足としては自分にあったんだけど、だんだん受け手の人っていう存在が自分のなかで大きくなって、バンドのファン、ミュージシャンのファンがどう思うだろうってのを意識して書くようにはなりましたね。WEBで読んでくれた人のダイレクトな感想もいただいてましたしね。

――その後、音漬日記で変わったところは?

佐伯:それからは大きいのはないですね。だからね、ひとつ出来上がったと思うんですよ。それゆえ本として出るんです。確立したなって。

――その確立したものを踏まえて、音漬日記って佐伯さんにとってどういう位置付けのものなんでしょう?

佐伯:自分自身で1冊の雑誌を作ってるい感じ。たとえば雑誌に原稿を書く場合は、「このバンドのライヴレポを3ページ分で書いてください」って依頼をされる。で、原稿って形をとってその雑誌に参加するのは、何十ページあるうちの3ページくらいじゃないですか。でも音漬日記は自分で――どこまでが1冊の雑誌か分からないけれど――たとえば半年間かけて1冊の雑誌を作るような感覚。自分で話題、人物などの対象を選んで、この人はこの辺の視点で書いてみようとかね。ひとりで編集と執筆をやってるみたいな。

オフィスの間取り図(本より抜粋)

――今回、追加で書き下ろした部分があるんですよね。

佐伯:音楽ライターの生活実態っていうんですか、取材心得、7つ道具、あと僕の事務所の間取りがイラストで入ってます。ほかにも僕が音楽ライターになろうと思ったキッカケ、挫折という生き様部分も入ってます。

――この本はどんな人に読んでもらいたいですか?

佐伯:音楽ライターになりたい人にね、年齢を問わず。音楽が好きで、文章が好きで、あの人に取材にしたい!って思ってる人。

――一区切りとして「音漬日記」は書籍になりましたが、第二期としてWEB版はこれからどうなっていきますか?

佐伯:第二期は受け手と何かコラボレートをやれたらいいですよね。たとえば誰かのコンサートのライヴ評を受け手であるみなさんと僕が書く。それを一挙公開、クロスレヴューですね。当然僕よりいい原稿を書かないとダメですよね! ってプレッシャー与えてどうするんだよって感じなんですけど(笑)。そういうコラボしたいですね。

取材●BARKS編集部

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