コーラスやハーモニーを演奏、ボコーダーも搭載のボーカル・プロセッサー「VP-7」

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ローランドは、キーボードにMIDI接続するだけでヒューマン・ボイスをキーボードで演奏したり、自分の歌声に自動でハーモニーを加えたりできるキーボード・プレーヤー向けのボーカル・プロセッサー「VP-7」を、3月下旬から発売する。

「ヒューマンボイス」をキーボードで演奏できる、それがボーカル・プロセッサー「VP-7」だ。美しい女性コーラスや少年合唱、大聖堂で荘厳に響く聖歌隊のようなコーラス、小気味よいジャズ・スキャットなど多彩なコーラスをキーボードで演奏できるので、バンドのアンサンブルをより多彩に表現できるのがポイント。ボーカリストの声をいくらでも重ねられるレコーディングとは異なるリアルタイムの演奏でも、コーラスメンバーを加えることなくハーモニーが奏でられるというわけだ。ライブサウンドに厚みをつけたいキーボーディストに最適な製品となっている。800gの小型・軽量なので自由なセッティングができるのもありがたい。

ボーカルのメロディラインにハーモニーを加えられる「ボーカル・デザイナー」機能も注目だ。これはキーボードなどから入力されたMIDI信号を基に最適なハーモニーを加えるもの。ボーカリストが歌っているメロディと、キーボードの演奏をインテリジェンスに解析して、ボーカルとともに2声から3声の最適なボイシングでコーラスが加えられるのだ。ボーカリストの歌詞や抑揚にも追従する表現力の豊かさも魅力。ピアノ弾き語りや、ボーカリストとキーボーディストのコンビネーションなど、活躍するシーンは多そうだ。フットスイッチによるハーモニーのON/OFFができるのも便利。さらに弾いた鍵盤の数だけハーモニーが生まれる、VP-770でおなじみのハーモニーも7種類搭載、ゴージャスなコーラスサウンドが演奏できる。

VPシリーズということで、ボコーダー機能も見逃せない。ロボットボイスなどのビンテージサウンドから、言葉が明瞭に聞き取れる最新のサウンドまで3種類のバリエーションが搭載されている。リアルタイムコントロールが可能なアンビエンス機能も装備、リバーブからエコーまで専用つまみによるシンプル操作で変化させられるので、曲の種類や展開に合わせた演出が可能だ。

ハウリングに強いハンズフリーマイクが付属するのもうれしいところ。単一志向性なので、大音量の楽器やモニターからの影響を最小限に抑えてボーカルをクリアな音質でVP-7に入力できるというわけだ。

<おもな仕様>
音色:ヒューマン・ボイス(フィメイル・クワイヤー、キッズ・クワイヤー2、グレゴリアン・クワイヤー、ジャズ・スキャット2)、ボーカル・デザイナー(デュエット、トリオ1、トリオ2)、ボコーダー(ボコーダー1、ボコーダー2、ボコーダー3)、バリエーション(メイル&フィメイル、キッズ・クワイヤー2、クラシック、ジャズ・スキャット2、バックグラウンド、ポップ、ゴスペル)
最大同時発音数:64音(音源負担に依存して変化)
マスター・チューン:438Hz~442Hz
規定入力レベル:INPUT(MIC)=-50~-10dBu
コントローラー:ハーモニーつまみ、アンビエンスつまみ、チューニングつまみ
接続端子 ヘッドホン端子(ステレオ・ミニ・タイプ)、アウトプット端子(L/MONO、R:標準タイプ)、ライン・インプット端子(ステレオ・ミニ・タイプ)、ライン・インプット端子(ステレオ・ミニ・タイプ)、マイク端子(標準タイプ/XLRタイプ:ファンタム電源付き)、フット・ペダル端子(バイパス・オン/オフ)、MIDI端子(IN)、DC IN端子
電源:DC9V(ACアダプター)
消費電流:550mA
付属品:取扱説明書、ハンズフリー・マイクロホン(DH-HS5)、MIDIケーブル、チュートリアルDVD、ガイドブック、ACアダプター、電源コード、保証書、ローランド ユーザー登録カード
別売品:ペダル・スイッチ(DPシリーズ)、卓上スタンド兼PDS-10取付ブランケット(BKT-S)、パッド・スタンド(PDS-10) 外形寸法:幅(W)240×奥行き(D)144×高さ(H)64mm
重量:800g

◆VP-7
価格:オープン
発売日:2010年3月下旬

◆VP-7 製品詳細ページ
◆ローランド

◆BARKS 楽器チャンネル
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