電池駆動・手のひらサイズ、気軽に弾ける低価格アナログシンセ「monotron」

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コルグは、手のひらサイズのボディながらも直感的な音作りと演奏が可能な、アナログ・リボン・シンセサイザー「monotron」を発売する。

「monotron」は、コルグの伝統を受け継いだ、最新モデルにしてアナログ・シンセサイザー。片手に収まるコンパクト・サイズ、単4電池2本で駆動、スピーカー内蔵というこれまでのアナログシンセからは想像できないようなスペックがまず目を引く。この気軽に外に持ち出せる小さなボディに、コルグ伝統のアナログ技術を詰め込んで、太く、力強い音を生み出せる。そして、「monotron」では、使いこなすには専門知識が必要だったアナログ・シンセサイザーの操作系を、可能な限り単純化。パネル上には5つのツマミ、1つのスイッチ、そしてリボン・コントローラーだけを配置。たったこれだけで、誰にでも気軽に、シンセサイザーの世界を楽しむことができるようになっている。

インターフェイスで特徴的なのはやはりリボン・コントローラー。KAOSSILATORでもおなじみの、触れるだけで音が出て、指を動かすだけで演奏できる楽しさが味わえる。リボンならではのビブラートやグライドで、新しいフレーズを生み出すことも可能だ。

音作りの面では、オシレーター、フィルター、LFO が1つずつと、とてもシンプルな回路構成に注目。ツマミの1つ1つが音に直接的な変化を与えるため、直感的な音作りが可能。シンセサイザー入門機としても最適な構成だ。また、コルグ往年の名機MS-10、MS-20に採用された非常に評価の高いVCF回路の搭載も大きなトピックだろう。また、音の変化が視覚的に楽しめるLFOもユニークだ。LFOは切替スイッチにより、ピッチまたはカットオフにアサイン可能。LEDが埋め込まれたツマミを回すと、ピッチやカットオフ周波数の変化で音が変わり、それに合わせてLEDの点滅スピードが変わるようになっている。

往年のアナログシンセは、外部入力ソースにフィルターをかけるといった用途でも使われたが、「monotron」でもそれが可能だ。KAOSSILATORやデジタル・オーディオ・プレーヤーを接続するのに適した外部入力は、フィルター回路の前段にインサートされ、「monotron」をフィルター・エフェクトとして使うことができるようになっている。また、ヘッドフォン出力も装備。内蔵スピーカーでは物足りないという場合にPA機器などと接続するのにも使える。

<おもな仕様>
シンセ構成:1OSC、1VCF、1LFO
スイッチ:standby/pitch/cutoff切替
ツマミ:VCO pitch、LFO rate、LFO int.、VCF cutoff、VCF peak
コントローラー:リボン・コントローラー
ボリューム:ヘッドホン・ボリューム
入力端子:AUX インプット(φ3.5mm ステレオ・ミニ・ジャック)
出力端子:ヘッドホン(φ3.5mm ステレオ・ミニ・ジャック)
スピーカー:最大出力0.2W
電源:アルカリ単4 電池×2本
付属品:単4電池×2本
電池寿命:約4時間(使用電池、使用状況により変わります)
外形寸法:120(W)×72(D)×28(H)mm(ツマミ高さ含む)
質量:95g

◆monotron
発売日:2010年4月下旬予定
価格:6,300円

◆コルグ

◆BARKS 楽器チャンネル
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