プロ演奏のフレーズ・パターンを組み合わせるだけで作曲できる直感系音楽作成ソフトウェア「MIXTURE Basic」

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インターネットは、収録素材をマウス操作でブロックのように自由に組み合わせるだけで作曲・編曲できる音楽作成ソフト「MIXTURE Basic」を2010年9月24日より発売する。

「MIXTURE Basic」は、音楽の専門知識、楽器の演奏能力がなくとも、プリセットするプロミュージシャンの演奏をレコーディングしたフレーズ素材、伴奏のパターン素材、コード進行素材をマウス操作でブロックのように自由に組み合わせるだけで、クオリティの高いオリジナル曲の作曲や編曲が行えるソフトウェア。さらに、ボーカルやギターなど楽器のレコーディングを行ったり、ACIDファイルやVOCALOIDをで作成したボーカルのオーディオデータを使い楽曲制作も可能となっている。

同社から2007年より発売されている「MIXTURE」(12,600円)のエントリー版といった位置づけとなっており、収録ジャンル・フレーズが少ない分、価格が抑えられているのが特徴。収録ジャンル/フレーズ数は、「MIXTURE」が70/4,600、「MIXTURE Basci」が55/2,509となっている。Basic版にはジャンルとして、50s、音頭、カリプソ、ジャングル、スカ、ソウルバラード、タンゴ、チャチャ、マーチ、ハワイアン、ブギー、マンボ、レゲトン、アシッドハウス、アシッドジャズは収録されていないほか、CD作成機能が削られているが、OSの標準機能でカバーできる範囲なので問題ないはず。
楽曲性制作の手順は非常にカンタン。プリセットされたフレーズ素材、伴奏パターン素材、コード進行素材を、マウスで選んで、配置して、演奏を繰り返すだけ。ブロックを組みあわせる感覚で短時間にオリジナルの楽曲が作れるようになっている。他のループシーケンスソフトでは実現不可能な、コード進行素材をあわせて使用すれば、メジャーコードで演奏されるフレーズや伴奏パターンがマイナーコードで演奏されるフレーズや伴奏パターンに展開されるなど、さらに表現力溢れる曲調や曲の流れを組み立てたれるのもポイントだ。

収録されるフレーズ素材は2,509種類。オーディオのフレーズ素材はテンポや音程(キー)を自由に変更可能。プロミュージシャンの演奏フレーズをレコーディングしたオーディオのフレーズ素材は、制作する楽曲のテンポや音程に合わせて自動で変換され、制作する楽曲に演奏のノリや空気感までも取り込める。

MIDI(シンセサイザー)のフレーズ素材は、テンポ、音程、コードのタイプ、オンベース、テンションにも合わせて自由に変更可能。プロミュージシャンが打ち込みしたフレーズ素材は、制作する楽曲のテンポ、音程はもちろんのこと、オーディオのフレーズ素材では実現できない指定しているコードのタイプ、オンベース、テンションにも合わせて自動で変換(メジャーコードのフレーズをマイナーに変更など)され、演奏する楽器も収録するシンセサイザーの楽器音に自由に変更できるため、あらゆるジャンルの楽曲の編曲ができるようになっている。また、音源としては、902種類の楽器音、26ドラムセットを収録したシンセサイザー(Roland VSCの音色)を内蔵。さまざまな楽器音での演奏が可能だ。

伴奏パターンは750パターン。ドラム、ベースほかジャンルによって異なる楽器を使用した最大5パートで構成される伴奏パターン素材。制作する楽曲のテンポ、音程はもちろんのこと、コードのタイプ、オンベース、テンションにも合わせて自動で変換され、一度に最大で5パートの伴奏パターンが配置できるため、スピーディに楽曲の骨組みを組み立てられる。

コード進行素材は730パターン。音楽理論を踏まえたコード進行パターンのデータベースの搭載も注目だ。前小節のコードを受けたコード進行を組み合わせられるため、コードの知識を備えていない人でもスムーズなコード進行の流れが組み立てられる。このうち、300パターンはメロディ付きのコード進行素材となっている。

フレーズ、伴奏パターンの収録ジャンルは、55種類にもおよぶ。その内訳は以下のとおり。16ビート、2ステップ、60s、80s、90s、8ビート、AOR、New RnB、アニソン、アフリカ、イージーリスニング、エスニック、オールラウンド、カントリー、ゴスペル、サーフ、サイケデリックトランス、サルサ、サンバ、ジャズ、シャッフル、セカンドラインファンク、ソウル、ディスコ、テクノ、トラディショナル、ドラムンベース、トランス、ニューミュージック、ハードコアテクノ、ハードロック、ハウス、バウンス、バラード、パンク、ヒップホップ、ファンク、フォーク、フュージョン、フューチャーポップ、ブルース、ブレイクビーツ、ヘビーメタル、ボサノバ、マーチ、ユーロビート、ルンバ、レゲエ、ロカビリー、ロック、ワールドミュージック、ワルツ、演歌、歌謡曲、童謡。

編集に使用できるトラック数は48。すべてのトラックは、オーディオ、MIDIどちらのデータの配置、レコーディングも可能だ(ただし、MIDIのドラムパートの同時再生は4トラックまでとなる)。マーカーによる管理も便利なところ。イントロ、Aメロ、サビ、エンディングなど作成する楽曲をマーカー単位で管理し、編集や組み換えが可能。たとえば、Aメロ部分をコピーして繰り返したり、イントロ部分をコピーして間奏として使用するなど、スピーディに楽曲を組み立てられるようになっている。

このほか、コード自動生成や、マイクを使った鼻歌によるメロディ入力、ボーカルやコーラス、ギターやキーボードなど各種楽器のレコーディングも可能。オーディオデータの配置やACIDファイルにも対応し、VOCALOIDで作成したオーディオデータを配置した伴奏作成も可能となっている。ミックスに関しては、トラック単位に、ボリューム/パン/リバーブ/コーラスの調整、全トラックのボリューム調整でサウンドを整えることができる。作成した楽曲はWAV、MP3、WMA、AACで出力可能だ。

<おもな動作環境>
対応OS:Windows 7(64bit,32bit)/Vista(64bit,32bit)/XP(32bit)
CPU:Windows 7/Vista:Intel(推奨)および互換プロセッサ/1GHz以上(推奨1.7GHz以上)、Windows XP:Intel(推奨)および互換プロセッサ/800MHz以上(推奨1.4GHz以上)
メモリ:512MB以上(Windows 7/Vistaの場合は1GB以上)
ディスプレイ:1024×768以上、16bitカラー以上
ハード:使用するコンピュータに対応した16bitステレオオーディオインターフェース(機能)
インストールに必要なハードディスク空き容量:1.2GB以上
インターネット接続環境:アクティベーション時に必要(FAX/郵便も可)

◆MIXTURE Basic (ミクスチャー・ベーシック)
価格:オープン(店頭予想売価 6,825円)
発売日:2010年9月24日

◆MIXTURE Basic 製品詳細ページ
◆インターネット
◆BARKS 楽器チャンネル
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