ヴォーカルに最適化された低価格モデル、TDK“CLEF-P VOCAL Tuning”「TH-EC40」

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TDKの“CLEF-P”シリーズは、エントリークラスながらも3タイプのサウンドチューニングをほどこしたユニークな製品。今回は「VOCAL」を取り上げる。

TDKブランドでデビューした「CLEF-Pシリーズ」は、エントリークラスの価格帯に位置するカナル型イヤフォンだ。サウンドチューニングシリーズと銘打ち、「VOCAL」「LIVE」「MEGA BASS」という3タイプの異なるサウンドチューニングを施しているのが最大の特長となる。また各チューニングごと3色ずつのカラーバリエーションがあり、合計すると9タイプが用意されている。


カラーバリエーションはブラック、ライトブルー、ピンクの3色

エントリーモデルといえる低価格製品ながらも、その作りはなかなかの凝りよう。新構造のハウジングはアルミ製で、ドライバーも専用開発されたもの。それらをベースに、3タイプの異なる音色傾向を実現している。


製品バリエーションとして「LIVE Tuning」「MEGA BASS Tuning」があり、それぞれ3色をラインアップ。低価格ながらアルミボディーの質感がなかなか

■ユーザビリティー
オーバールタイプというなかなかユニークなケーブル断面形状をもつため、それほど絡まることもなく、絡まってもすぐにほどくことができるため確かに扱いやすい。付属のイヤーチップにXSサイズが用意されていることも、女性には嬉しいかぎりだ。アルミボディーを持つカナル型のため、音漏れはほとんど気にする必要はない。使い勝手の点では、なかなか良好なレベルだ。


絡まってもすぐにほどくことができるケーブル(左)。イヤーチップにはXSサイズも用意されている(右)

一方でカラーバリエーションの用意もうれしい。今回取り上げるボーカルチューニング・バージョンでは、ブラック、ライトブルー、ピンクの3色を選択できる。


■サウンドの特長
低価格帯の製品でまともな音質や帯域バランスを持つ製品を探し出すのは結構難しいものだが、そういった点でこちらは貴重な存在といえる。根本的なサウンドクオリティーはそれほど高くないものの、チューニングが巧みで、制御の行き届いた整いのよい音がする。帯域バランスは中域重視の自然派で、低価格モデルにありがちな過剰なエフェクトによるごまかしもなく、ボーカルやメイン楽器の演奏が素直に楽しめる。価格の割に解像度感もそこそこ確保されており、楽器同士の分離や演奏の細かいニュアンス再現も比較的良好だ。

ちなみに他のバリエーションモデルはというと、LIVEは騒音レベルの大きい屋外でもなかなか迫力あるサウンドを聴かせてくれるものの、VOCALに比べると解像度感で劣り少々荒々しくなった印象、MEGA BASSはヒップホップ系や最新Jポップなど以外ではバランスが崩れすぎてしまうことから、曲調に対する汎用性が低いように感じた。特にMEGA BASSの低音は、エフェクトが強すぎることからあまりお勧めはしない。VOCAL、LIVEの2つから自分好みの製品を選ぶのがよいだろう。

(ニュース提供:+D LifeStyle)

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