薄く、軽く、速く、そして白くもなった「iPad 2」に触れてみた

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日本時間の3月3日早朝、アメリカ・サンフランシスコで開催されたスペシャルイベントにおいて、アップルが第2世代のiPadである「iPad 2」を発表した。なお今回の基調講演は、病気療養中のスティーブ・ジョブズが登壇。彼に対する大きな拍手で幕を開けた。

◆iPad 2の画像

「iPad 2」は、かねてから噂されていたとおり、本体の前背面にカメラを内蔵(「FaceTime」にも対応)。連続10時間というバッテリー寿命はそのままに、デュアルコアのA5プロセッサーを新規搭載して処理速度は従来の2倍。またグラフィック性能は従来の9倍に超高速化した。さらにiPhone4にも搭載されているジャイロスコープ(加速度、角速度、回転速度などを感知)も備えつつ、本体は従来モデルより33%厚みを削減し8.8mm(iPhone4よりも薄い)。加えて601gと軽量化も図られており(従来は680g)、寝っ転がったりお風呂の中など日々の生活シーンでより利用しやすくなった(もちろんiPadは防水仕様ではないので、湯船につかりながら利用する場合は自己責任でお願いしたい)。

日本での発売は3月25日より。価格はスティーブ・ジョブズ曰く、従来モデルから据え置き。今回、ブラックに加えてホワイトモデルも同時発売となる。

今回はアクセサリーにも新規追加が。基調講演では、最大1080pでの出力に対応したHDMIのビデオ出力ケーブル(ハイビジョンTVに接続可能)と、保護用のカバー「Smart Cover」が紹介された。ちなみにこの磁石を使って取り付けるカバーは、開けたらiPadが起動し、閉じたら自動的にスリープモードに移行。iPadのディスプレイを保護するという点だけでなく、バッテリー寿命という面から見ても優しい仕様だ。ポリウレタン5色+レザー5色の全10製品のラインナップで展開される。

さて、そんな発表されたばかりの「iPad 2」だが、3月3日午前には、関係者を集めたタッチアンドトライが開催され、実際に手に触れることができた。早速、「iPad 2」のファーストインプレッションをお伝えしよう。


手にとった第一印象は、薄さよりもまず“軽さ”に気づく。BARKS編集部では第一世代のiPadを各人利用しているが、そんな第一世代のiPadユーザーこそ、今回の新モデルの軽さを実感できるかもしれない。

新搭載のプロセッサーの処理速度とジャイロスコープ、そしてiPadの画面の大きさの恩恵を一番受けるのがゲームだろう。実際に試してみたところ、スムーズな動きを確認できた上に、本体重量も軽くなったことで使用感はなかなか快適。かつ、ジャイロスコープとiPhoneよりも大きなiPadの画面で臨場感や迫力も十分だ。一方で、ユーザーの多くがiPadを用いているであろうシチュエーション、つまり、Web閲覧やメールなどを利用する限りにおいては、“劇的に速くなった!”とは、あまり体感できなかった。これはつまり、“第一世代のiPadも十分に処理速度が速かった”ということの裏返しだろう。


また、今回「iMovie」とともに発表されたのが、iPad用の「GarageBand」。こちらは、タッチの強さでベロシティが変化するTouch instrumentsはもちろん、Smart Instrumentsを使えば、音楽理論などを知らなくても指先ひとつで曲を作ることができる。音楽初心者にはもってこいといえそう。寝っ転がりながらでも音楽をちょっとスケッチできるというiPadの手軽さを考えると、バリバリのプレイヤーやミュージシャンにも十分使えるのではないだろうか。こちらは3月11日(アメリカ時間)よりApp Storeで提供開始となる。

最後に余談だが、「Smart Cover」は磁石が引っ付く方向が決まっている。つまり、iPadを手にとって縦に構えたとき、何もない左側のふちには引っ付くが、音量調節などがある右側のふちには付かない。さらに鞄の中で本体が振られてもズレないくらいにしっかりと引っ付く。見た目は賛否両論わかれるかもしれないが、なかなかのスグレモノといえそうだ。

◆タッチアンドトライで撮影した「iPad 2」の動画
◆アップル
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