新KAOSS PADはMP3プレーヤー機能搭載でこれ1台でDJプレイも! タッチパッドでエフェクト「mini kaoss pad 2」

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コルグは、エフェクトをタッチパッドで自在にコントロールできるKAOSS PAD シリーズの最新機種として「mini kaoss pad 2」を3月中旬より発売する。

「KAOSS PAD」シリーズはDJシーンでは定番となったエフェクター。タッチ・パッドを指先でこすったりなぞったりすることで自由自在にエフェクトをコントロールできる独自のインターフェイスの採用で人気となったシリーズだ。中でも「KAOSS PAD mini-KP」はコンパクトなボディに本格的なエフェクトを搭載、ガジェット系楽器としても注目を集めた製品だ。その名を受け継ぐモデルとして、アメリカで開催された2012 NAMM Showに登場したのが「mini kaoss pad 2」だ。

「mini kaoss pad 2」は、「KAOSS PAD KP3」や「KAOSS PAD QUAD」ゆずりの強力なエフェクト・プログラムを搭載するほか、ピッチ・チェンジに対応したMP3プレーヤーを搭載することで本機一台だけでDJライクなパフォーマンスが可能になったのが大きな特徴だ。電池駆動(単三乾電池×2本)、スピーカー搭載でどこでもプレイできるのも注目だ。


DJセットのアウトプットに接続すれば強力な外部エフェクターとして、DJセットのインプットに接続すればサブDJプレーヤーとしても使用することも可能。また視認性の高い有機ELディスプレイ、使い勝手の良いタッチ・スライダー、microSDカード対応、スピーカー/マイク内蔵などあらゆる点でパワーアップ。プロからライト・ユーザーまで幅広く使えて楽しめる、ポケット・サイズのエフェクターとなっている。高コントラストで見やすい有機ELディスプレイは、音色名や機能名を分かりやすく表示。暗いDJブースやステージなどでもはっきりと視認できるのがポイントだ。VALUE スライダーにはタッチ・パッド同様にタッチ・センスを採用。スライドやタップなど各機能ごとにそれぞれ最適化された操作方法で操作することができ、スムーズなパラメータ・コントロールを実現する。

搭載されるエフェクト・プログラムは、DJミックスや音色制作に最適な100種類。フランジャーやフィルター、ディレイやリバーブといった定番エフェクトに加え、「KAOSS PAD QUAD」で初搭載された新エフェクト「Looper」「Vinyl Break」「Ducking Comp」など強力なエフェクトも搭載する。

より自然なエフェクト・コントロールを可能にするFX RELEASE機能も注目だ。これは、タッチ・パッドから指を離すと自動でディレイ・エフェクトを加え、エフェクトを楽曲や演奏に自然にとけ込ませるというもの。激しく歪んだエフェクトなど、エフェクトのON/OFFで音色がまったくく異なるエフェクトを使用する際に、本機能を有効にすることで違和感なく楽曲のトラックとエフェクトを馴染ませることができる。

内蔵マイクの搭載も大きな変化。DJプレイ時のシャウトでさらにフロアを盛り上げられたり、もちろんマイクの音にエフェクトをかけることも可能だ。このほか、瞬時にお気に入りのエフェクトを呼び出せるプログラム・メモリー(3つまで記録可能)、タッチ・パッドに触れた位置情報を記録して指を離してもエフェクト効果を継続するホールド機能、再生している曲のBPMを自動検出するオートBPMといった、DJの現場で活用できる機能も満載だ。

注目のMP3プレーヤー機能は、microSDカードを使用する。再生中の楽曲にリアルタイムにエフェクトをかけてプレイすることができる。従来のKAOSS PADと異なり、入力ソースとなる別の機材は不要というわけだ。DJ時にちょっと使いたい効果音や声ネタを仕込む、普段使いにお気に入りの楽曲データを保存しておいてエフェクトをかけて遊ぶ、など「mini kaoss pad 2」単体でプレイを完結させることができる。またMP3だけでなくWAVフォーマットにも対応。高い音質が必要なプロのステージにも対応できるというのもうれしいポイントだ。

MP3プレーヤー機能はこれだけにとどまらない。ピッチ・チェンジ対応やキュー・ポイント設定で本格的DJプレイも可能だ。本体のVALUEスライダーで再生速度を調節できるほか、キュー・ポイントを設定して再生開始位置を変更することも可能。さらにVALUEスライダーをフェーダー代わりにして、外部からの入力音とMP3プレーヤーのボリューム・バランスを調節できるなど、本格的DJプレーヤーや簡易ミキサーとしての使用にも耐えうる機能を備えている。通常のDJセットに3台目のプレーヤーとして追加したり、2台の「mini kaoss pad 2」のみでエフェクティブなDJプレイを楽しんだり、あるいは効果音やボイス・サンプルを仕込んでおくことでサンプラー代わりに使うなど、アイディア次第でさまざまな使い方ができる。

さらに本機で演奏したパフォーマンスをWAVフォーマットでそのままマスター・レコーダーに録音、microSDカードに記録できるのも便利。本体の内蔵メモリー内に、ジャンル別のデモ・ループ・サンプルをあらかじめ計6曲収録しているので、microSDカードを別途用意することなく、本体だけで各エフェクト・プログラムの内容やかかり具合を実際に確認することができるのも気が利いている。同時発表となった同サイズ・同形状の「kaossilator 2」(別記事参照)と合わせて使いたいという人も多いだろう。気になる発売日は3月中旬予定で価格は16,800円。

<おもな仕様>
プログラム数:100
プログラム・カテゴリー:Filter=15、Modulation=15、LFO=20、Delay=10、Reverb=5、Looper=20、Vocoder=5、Synthesizer=10
デモ・ループ数:6(House、HipHop、Electro、Breaks、Dubstep、D&B)
サンプリング周波数:48kHz
AD/DA:24bitリニア
入力端子:ライン・インプット(ステレオ・ミニ・ジャック)
出力端子:ヘッドホン・アウトプット(ステレオ・ミニ・ジャック)
外部記憶装置:microSD カード(512MB~2GB)、microSDHCカード(~16GB)※SDXCカードは使用できない。
電源:単3形乾電池2本(アルカリ乾電池、ニッケル水素充電池)、別売ACアダプター(KA191、DC4.5V)
電池寿命:約5 時間(ニッケル水素充電池使用時)
外形寸法:76(W)×128(D)×25(H)mm
質量:105g(電池含まず)
付属品:動作確認用単3形乾電池2本
オプション(別売):ACアダプター(KA191、DC4.5V)

◆mini kaoss pad 2
価格:16,800円
発売日:2012年3月中旬



◆mini kaoss pad 2 製品詳細ページ
◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
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