ローランドから2012年の新製品多数! JUPITER-50や新ギターアンプGAシリーズ、ボーカルエフェクト、ワイヤレス通信システムなど 発表会レポ

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ローランドは、4月4日に関係者向けの新製品内覧会を実施、シンセサイザー、ギターアンプ、Vドラム、Vアコーディオンなど数多くの新製品の国内発表を行った。

今回行われた「ローランド2012 春の新製品内覧会」は、今年3月にフランクフルトで開催されたMusikmesseで発表された新製品について、国内初のお披露目の場となるもの。本稿では、デモ演奏を交えながら行われた新製品プレゼンテーションのレポートをお届けする。なお、いずれの製品も価格はオープンプライスだ(一部記載のものをのぞく)。

●シンセサウンド強化、iPad用エディターアプリも登場した「JUPITER-80 Version 2」

まず紹介されたのは、1978年のJUPITER-4に始まるローランドのフラッグシップシンセサイザーJUPITERシリーズの最新モデル「JUPITER-80」への新機能追加。Musikmesseにおいて、全世界100以上のプレスからの投票で決定される「MIPA」のSynthesizer Hardware部門を受賞した「JUPITER-80」が、新機能を追加して「JUPITER-80 Version 2」として登場というわけだ。Version 2の強化のポイントは、現場からのフィードバックが多かったというシンセサイザー音色の強化、シンセエディターの開発、そして、DAWとの連携強化だ。

シンセサウンドの強化としては、ビンテージタイプのローパスフィルターが3種類追加、オリジナルと合わせて4種類から選択可能となった。また、MFX(マルチ・エフェクト)も自由度を強化。従来のパラレルのみから直列接続できるストラクチャーを追加して合計5種類に。また、iPadからエディットできるエディターアプリを開発(5月公開予定)。iPadのCamera Connection KitからUSB経由で接続し、本体のパラメーターを自在にコントロールできるようになっている。また、DAWとの連携については、同社のDAW「SONAR」のACT(Active Controller Technology)機能を持った専用「Control Surface Plug-in」に対応。SONARのコントロールや、SONAR上のプラグインをJUPTER-80から操作可能になっている。ライブ派には、音色選択をさらに便利にする「レジストレーション・プライ画面」の追加がうれしいところだろう。バージョンアップは4月中旬で既存ユーザーには無償提供される。

デモ演奏を披露した篠田元一氏は、ローパスフィルターについて「シンセの決め手はフィルター。フィルターがいいと音づくりの意欲やバリエーションは格段に広がる」とし、ノコギリ波の音色でプレイしたあと「MINIMOOGそのもの」「名器のサウンドが復元される」とコメント。また、フィルターをiPadでコントロールして見せ、「MINI MOOGにしか聞こえない」とも。「JUPITER-80登場時はアコースティック楽器のすばらしさがフィーチャリングされ、シンセサウンドに目が向けられなかったが、今回フィルターが新しく搭載されたことでその素晴らしさを確信的なものになった。触っていただければわかると思う」とした。


▲エディターアプリは、iPad Camera Connection Kit経由でJUPITER-80と接続されたiPadで動作。デモ演奏ではiPadの画面でフィルターを操作。

●軽量化で可搬性を追究した新ラインナップ「JUPITER-50」

続いて登場したのが、JUPITER-80のサウンド・クオリティを電車でも持ち運べるコンパクトなボディで実現した「JUPITER-50」だ。76鍵おもり付き鍵盤搭載ながら、重量は11kgとJUPITER-80から6kg軽量化。機能の違いとしては、最大同時発音数、パート数、鍵盤のアフタータッチの有無などがある。ユーザーインターフェース面では、多くのプレイヤーが実践している、音色を選んで演奏するというシンプルな使用方法を想定し、新たにマニュアルボタンを搭載。音色の基本単位となるライブ・セット(SupreNATURALトーンを最大4つ重ねたもの)を直感的にセレクトして演奏が楽しめるようになっている。

このほか、JUPITER-80 Version 2の新機能はすべて搭載。iPadのシンセエディターを活用することも可能だ。JUPITER-50の発売は5月予定。また、軽量コンパクトなJUPITER-50の発売にあわせオプションのソフトケースも用意される。同じデザインで61鍵、88鍵用も用意される。

RYO氏によるデモ演奏では、まず、アコースティックピアノ独特の豊かな倍音共鳴と自然なループ感のない減衰を披露。エレピ音色ではキーオフのノイズも再現、オルガン音色ではパネル上の液晶に表示されたハーモニックバーの状態を確認しながら自在に音づくりができることなどが示された。シンセサウンドでは、JUPITERならではのブラスサウンドや、現在音楽シーンで最も使用されているというSuper Saw音色、そして、劇伴で活躍するアコースティック音色として、ストロークのニュアンスまで表現するフラメンコギターや、ティンパニとシンセをレイヤーしたゴージャスなサウンドを聴かせてくれた。


▲JUPITER-50本体のディスプレイは単色(JUPITER-80はカラー)。デモ演奏ではJUPITER-80ゆずりのさまざまな音色を披露。専用のバッグも新たに登場する。

●スピーカー内蔵のVアコーディオンのエントリー機「FR-1X」「FR-1Xb」

Vアコーディオンのエントリーモデルは、スピーカー搭載で登場。約6.5kgの小型・軽量ながらパワフルなアンプとスピーカーを内蔵。音源はFR-Xシリーズ同等の最新のPBM音源、高精度ベローズ・センサー搭載で高い演奏表現が可能。Vアコーディオンならではの豊富な音色は、世界のさまざまなアコーディオン、オーケストラ音色をはじめ上位モデルゆずりの本格的な音色を搭載する。

個人練習やパフォーマンスにうれしいのがUSB端子の新搭載。USBメモリに収録したオーディオファイルの再生が可能だ。LEDディスプレイの搭載で操作性向上、充電池による最大8時間の連続演奏もうれしいところ。ボディはピアノ鍵盤タイプの「FR-1X」、ボタンタイプの「FR-1Xb」それぞれブラックとレッドがラインナップされる。発売は6月下旬予定。

演奏を披露した松本みさこさんは、普段は12kgもある重い生楽器を演奏するため座って演奏するとのことだが、今回FR-1Xをスタンディングで演奏、「とても軽い」とコメント。また、「蛇腹がとてもリアルなのでなりきって弾くことができた」「コンパクトなサイズではおもちゃみたいになってしまいがちだが、(FR-1Xなら)音質のよさでライブでもできそう」とした。


▲鍵盤タイプ、ボタンタイプのそれぞれにブラックとレッドをラインナップするFR-1X。スピーカー内蔵、スタンディングでもOKな軽さが魅力。

●ペダルキーボード、モニター・ヘッドホンなどアクセサリも

ペダルキーボードPKシリーズもリニューアルされている。新ラインナップは、VKシリーズやV-Comboなどオルガン演奏に欠かせない20鍵ペダルボード「PK-9」(99,750円)、13鍵ダイナミックMIDIペダル「PK-6」(73,500円)の2モデル。発売は夏予定。

ヘッドホンの新製品としては、オープンエア型のモニター・ヘッドホン「RH-A7」が登場。高域から低域までワイドレンジでバランスのとれた音質設計で、デジタルピアノとの相性抜群と紹介された。高性能のドライバーを搭載、ハイクオリティかつ十分な音量感でピアノサウンドを聴くことができるほか、本体は200gと軽量、布製のイヤーパッド採用で心地良く安定したフィット感を実現しているのもポイント。長時間の練習でも疲れにくく、周りの音も聞こえる安心設計となっている。ラインナップはブラック、ホワイト、ブラック&ホワイトの3カラーを用意。価格は7,980円で、発売時期はブラックとブラック&レッドが4月下旬、ホワイトが5月下旬予定。


▲オープンエア型モニター・ヘッドホン「RH-A7」は3色をラインナップ。20鍵ペダル・ボード「PK-9」、13鍵ペダル鍵盤ユニット「PK-6」も登場。

●手元でカンタン操作のボーカル向けエフェクト「VE-5」

BOSSブランドからはボーカルパフォーマー「VE-5」が登場。カンタン操作で誰でもすぐ使えるのがウリ。本体には音楽スタイルに合わせたエフェクトサウンドやハーモニー系、ラジオボイスなど30種類の即戦力サウンドを搭載。便利な機能としては、お気に入りのサウンドをすぐに呼び出せるフェイバリット・サウンド、外部マイクなしですぐにサウンドチェックできる内蔵マイク、フレーズループ機能を備える。フェイバリット・サウンドは、登録したいサウンドを選択後、A/B/Cいずれかのボタンを2秒間長押しするだけで完了する手軽さに注目。また、小型・軽量を生かしてスタンドマイクに取り付け可能、ライブ中でも手元で操作ができるのも大きな特徴だ。

カラーラインナップはホワイトとレッドの2色。電池とACアダプタの2電源対応で屋外でも活用可能。発売は7月予定。

デモでは、坂本彩さんが歌いながらマイクスタンドに取り付けたVE-5を操作。アリーナと名付けられた広さを感じさせるリバーブや、1人でもハモれるハーモニー、Perfumeチックなエレクトリックチューンといったエフェクトを手元で次々と切り替えて見せた。さらに、ボイスパーカッションや手拍子、ベースパート(女声の音程をリアルタイムで変更)を次々に録音・ループさせたバックトラックに歌を載せるというパフォーマンスを実践。ライブパフォーマンスに威力を発揮するVE-5の魅力を短時間で実感させてくれた。


▲コンパクトでシンプル操作のエフェクター「VE-5」。マイクスタンドに取り付けてボーカリストが操作しながらのパフォーマンスを可能にする。

●新世代ステージ用ギター・アンプ「GA-212」「GA-112」

ギター・アンプの新製品はBOSSではなくローランドブランドからのリリースとなる。「GA-212」「GA-112」がラインナップされるGAシリーズは、圧倒的なパワーを誇るステージ用のアンプ。ステージ用のアンプは、チューブアンプの独占状態だが、ローランドはこの市場にDSPアンプを投入、新しい市場を作ることにチャレンジしている。おもな特徴は、シンプル、直感操作、パワフルという3つのキーワードで表現できるとした。

DSPアンプといえば、既存のアンプのモデリングを搭載するのが一般的だが、GAシリーズはまったく異なるアプローチをとった。たった1つのオリジナルアンプしか搭載していないのだ。DSPアンプのすべての処理能力をオリジナルアンプのみにつぎ込み、豊かなサスティン、アタック、コンプレッション感など快適な弾き心地を追究。ドライブノブとブーストノブだけで、サウンドキャラクターや歪みの特性を同時に変化させることができる「プログレッシブ・アンプ」を搭載する。

クリーンからクランチ、さらにハイゲインアンプを凌ぐ歪みが得られるスーパー・エクストリームまで幅広いサウンドキャラクターを実現。グリーンから黄色~赤と色がシームレスに変わる、新たに採用されたサウンドインジケーターにより、ドライブレベルが見た目でも確認できるのも特徴だ。また、ツマミの位置が瞬時に確認できるLEDノブの採用も視認性向上に一役買っている。チャンネルは4つを装備、各チャンネルの設定はツマミを回すだけで完了、最後のツマミ位置を自動的に記憶するので、エディットやライト操作が必要ないというのも注目だ。専用のフットコントローラー「GA-FC」(オプション)を使用すれば、チャンネル切り替えやブーストやリバーブのON/OFF切り替えも可能。背面のエクスプレッションペダル端子につなげば、ボリュームやリアルタイムでプログレッシブ・アンプのドライブ調整ができる。さらに、LINK OUT端子からもう1台のGAシリーズのコントロールも可能となっている。

GA-112は30cmカスタム・スピーカー搭載で出力は100W。GA-212は30cmカスタム・スピーカーを2基搭載で出力は200W。リンク接続によるスタック使用が可能なので、ステージにも対応する。発売は7月予定。


▲ツマミには位置が一目でわかるLED付き。ブーストレベルは色で示され、グリーンから黄色、赤、青、白と変化する。

デモ演奏を披露した中野豊氏は、クリーントーンについて「既存のどのアンプとも違った、つややかで奥行き感のあるサウンド」「気持ちのいいファットなサウンドが得られる」とコメント。続くクランチサウンドの演奏では、スイッチを入れたりするのではなくあくまでもドライブを上げていくことでクランチに変化していくことに注目。もちろん、ギター側のボリューム操作やピッキングの強さにも敏感に反応することから「非常に繊細な表現力を持ったクランチサウンド」と評価した。ブースト・ボタンをONにしたサウンドでは、「非常にねばっこいサウンド。ファットでありながら粘り気のある、サスティンのあるサウンドが簡単に得られる」、ドライブノブをいっぱいに上げたスーパー・エクストリームでは、「大型のスタックアンプでなければ出せなかったような迫力あるハイゲインサウンド」とした。また、エクスプレッション・ペダルによるドライブ量の変化ができることに触れ、「ツマミ1つだけでこれだけでのバリエーションがつけられる」「うまくライブで使えば、音色チェンジを、切り替えるという感覚ではなく使える」とした。また、4つのチャンネルは「クリーンチャンネル/クランチチャンネルという切り替えではなく、あくまでもパネルで作った音色を記憶するためのチャンネル」「自分で好きなように応用できる」とポイントを紹介。いろんなアーティストのサポートでいろんなサウンドが必要されることが多かったという氏は、「どんなシチュエーションにも対応できる」「操作がシンプルなのもオススメのポイント」と締めくくった。


▲2つのエクスプレッションペダルでドライブレベル、音量をそれぞれコントロール可能。チャンネル切り替えやエフェクト操作にはオプションのGA-FCが便利。各チャンネルの設定は最後のツマミの位置が自動的に記憶されるのも特徴。デモ演奏ではペダル操作の便利さも紹介。


▲V-Tour SeriesのTD-11KV-S。
●V-Drums V-Tour/V-Compact Seriesに新音源搭載の新モデル

電子ドラムのVドラムでは、V-Tour&V-Compactの両シリーズに新モデルが登場している。今回発表の製品の中にあって、一足先に3月末に発売開始された、V-Tour Series「TD-15KV-S」「TD-15K-S」、V-Compact Sries「TD-11KV-S」「TD-11K-S」の4モデルだ。いずれも「V-Drums SuperNATURALサウンドエンジン」搭載音源の採用、自然で表現力豊かなサウンドを高速レスポンスで発音し、これまで以上に心地よい演奏フィールが得られる。

デモ演奏に登場したのは、前モデルの「TD-9KX2-S」を使っていたという桝谷マリさん。さらにレスポンスがよくなっている点や、ユーザーキットが50に増え、自分で作った音色を多く記録できる点が気に入ったとコメント。V-Tourの音源「TD-15」に備えられたアコースティックドラム感覚で音づくりができるのクイックエディット機能では、チューニングやスネアのミュート、響き線などの調整を実演。タムやバスドラムに響き線が共鳴する点に感動したとのこと。

練習をサポートする「コーチ機能」の実演では、テンポキープできているかをチェックしてくれるタイムチェック、途中でメトロノームが消えてもテンポキープできるかをチェックする「クワイエットカウント」をプレゼン。チェック結果を点数で表示してくれるのは、まさにゲーム感覚。楽しく練習できそうだ。このほか、TD-15、TD-11には自分の演奏を録音できる「QUICK REC」機能や、オーディオデータによるバッキングソングの内蔵、USB端子装備でUSBメモリー内のオーディオデータの再生や設定保存可能な点など、盛りだくさんの機能を備える。USBケーブルで1本でPCとオーディオ/MIDIのやりとりも可能となっている。

なお、今回の新モデル投入によりV-Drumsのシリーズは、2月発表のV-Pro Series、Liteとあわせて全ラインナップがリニューアルされたことになる。また、キックペダル、スローン、スティックがセットになったアクセサリーパッケージ「DAP-3X」(16,500円)も5月末より発売される。


▲デモではコーチ機能も披露。クリックに合わせてリズムキープの練習ができ、結果を点数で表示する(写真中央)。写真右はV-Compact SeriesのTD-11K-S。

●iPhoneと電子楽器をワイヤレス接続、「Roland Wireless Connect」

「Roland Wireless Connect」は、ローランドの電子楽器とiPhone/iPadが、無線LANを介して双方向で音声や演奏データを通信する仕組み。ワイヤレスUSBアダプター(5,000円前後)を電子楽器本体に接続し、簡単な設定を行うだけで、電子楽器ならではの新たな楽しみ方ができる。

iPhoneアプリ「Air Recorder」は、ケーブルを接続することなく電子楽器の音声をデジタル録音できるアプリ。iTunesライブラリ内の曲を伴奏にした演奏はもちろん、演奏と伴奏をミックスした録音も可能だ。シンセサイザー、Vドラム、VアコーディオンFR-Xにも対応予定だ。

また、PCアプリケーションで提供されてきたVドラム向けソーシャル・ツール「V-Drums Friend Jam」のiPhone/iPad版も登場。PC版同様、練習曲に合わせて演奏することで採点が行われ、世界中のプレイヤーと点数を競うことができる。こちらはTD-15/TD-11/TD-30に対応予定。

いずれのアプリとも5月ごろ、無料で公開予定となっている。持ち運びも楽なiPhoneで、しかもケーブルレスでセッティングできるなど、パソコンよりも便利な点も多い。さらなる対応アプリの追加など、今後の展開も含めて非常に楽しみな試みだ。


▲無線LANによりiPhoneと電子楽器のデータ送受信を行うRoland Wireless Connect。アダプタはPC用と変わらないコンパクトなもの。これを楽器のUSBコネクタに装着してiPhoneと通信することになる。


▲最初に投入されるiOSアプリは2種類。録音・再生のAir RecorderとV-Drumsの練習ができるV-Drums Friend Jam。

●世界中の人とネット上でバンドレコーディング「Roland MYTRACKs」

インターネット上でバーチャルセッションができるサイト「MYTRACKs」とローランドのコラボレーションによる「Roland MYTRACKs」も間もなく登場する。

「MYTRACKs」は、インターネット環境があれば、世界中の誰とでもバンドレコーディングが楽しめるバンドセッションサイト(運営はイデアリスタ社)。複数のユーザーがインターネットクラウド上に直接録音して楽曲を作り上げることが可能だ。

新たに開始される「Roland MYTRACKs」では、操作性や音質の向上など、電子楽器の魅力をさらに引き出すアップデートが行われている。さらにローランド製品のユーザー登録をしていれば、パソコンのローカルに録音できるソフトウェアを無料でダウンロードできる。開始は4月中旬予定だ。


▲Webでバンドが組める! インターネットを介してマルチトラックのレコーディングできるMYTRACKsのローランドバージョンが間もなく公開。

●楽しく楽器練習!「V-Drums Friend Jam」に続き「Guitar Friend Jam」が登場

V-Drumsを楽しく練習できる「V-Drums Friend Jam」のパソコン版は、Ver.3にバージョンアップする。新機能は、練習モードを新たに追加、いままで配信していた曲よりもベーシックな曲を用意。初心者の練習やリズムチェックにも使える。また、練習の成果を視覚的に確認できるメダル機能など長く楽しく使える機能が追加されている。こちらは、4月下旬の公開予定。

そして、新たにギターバージョンの「Guitar Friend Jam」も登場する。「V-Drumsだけでなくギター用も作って欲しい!」という要望に応えたもので、V-Drumsバージョンのすべての機能を踏襲、演奏ガイドとしてコード進行などを自動的に表示する。「GR-55」「VG-99」と「GC-1」などとの組み合わせを推奨、5月ごろの公開が予定されている。


▲GR-55とあわせて展示されていたGuitar Friend Jam。メニュー操作がギターのストローク上下などでできるなど、パソコンに手を伸ばすことなく進められる工夫もあり。

●GR-55やJUNO-Diに新カラーバリエーションが登場

これら新製品のほか、既存製品へのカラーバリエーション追加も行われている。シンセサイザー「JUNO-Di」のホワイト、「OCTAPAD SPD-30」のブラック、モニタースピーカー「CM-110」のホワイト、デジタルピアノ「LX-15」の白塗鏡面塗装艶出し塗装仕上げなどが登場。ギターシンセGR-55のブラックモデルは新たにパッチを追加して出荷される予定だ。


▲JUNO-DiのホワイトとCM-110のホワイト(写真左)、OCTAPAD SPD-30のブラック(写真右)。


▲GR-55のブラックとLX-15の白塗鏡面塗装仕上げモデル(LX-15-PWS)。

●各種コンテストを今年も開催、5月末は新製品に触れるイベントも

最後に紹介されたのがイベント関連。まず、6回目となる「Vアコーディオン・コンテスト」。国内の一次募集期間は6月1日から7月20日だ。そして、3回目となる「Loop Station World Championship」は来年のWinter NAMM Showにて世界大会が行われる。日本大会のエントリーは近日中に開始予定。また、昨年開催の「V-Drums WORLD CHAMPIONSHIP」の日本決勝大会は秋を予定、来年4月にドイツでの世界大会決勝が行われる。

また、5月25日から27日には代官山T-SITEにて、一般の来場者を対象とした新製品の試奏イベント「Roland Experience」が開催される。今回発表の新製品に興味を持ったなら、ぜひ参加したいイベントだ。


◆JUPITER-80 製品詳細ページ
◆JUPITER-50 製品詳細ページ
◆FR-1X 製品詳細ページ
◆FR-1Xb 製品詳細ページ
◆PK-9 製品詳細ページ
◆PK-6 製品詳細ページ
◆RH-A7 製品詳細ページ
◆VE-5 製品詳細ページ
◆GA-212 製品詳細ページ
◆GA-112 製品詳細ページ
◆TD-15KV-S 製品詳細ページ
◆TD-15K-S 製品詳細ページ
◆TD-11KV-S 製品詳細ページ
◆TD-11K-S 製品詳細ページ
◆Roland Wireless Connect 製品詳細ページ
◆Roland MYTEACKs
◆ローランド
◆BOSS
◆ローランド チャンネル
◆BARKS 楽器チャンネル
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