コルグから「KAOSS PAD KP3+」が多数の新規エフェクト搭載で登場、サンプリング機能搭載のDJエフェクター/サンプラー新モデル

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コルグは、「KAOSS PAD KP3」に多数の新規エフェクトを追加しバージョンアップした「KAOSS PAD KP3+」を2月下旬より発売する。

「KAOSS PAD」シリーズは、タッチ・パッドによる直感的インターフェイスのエフェクター。2006年登場のフラグシップ・モデル「KAOSS PAD KP3」は、強力なエフェクト・プログラムや充実のサンプリング機能で世界中のミュージシャンやDJから支持を得ている。最新モデル「KP3+」は、この7年間で大きく変化したダンス・ミュージック・シーンに対応すべく、KP3をベースに最新のエフェクトを多数追加。2010年代以降のサウンドを生むエフェクターとして完全アップデートした。

タッチ・パッドでエフェクトをリアルタイムにコントロールするという特徴はそのままに、最新のエフェクト・プログラムは、KP3の128種から、全150種にボリューム・アップ。フィルターはもちろん、ディレイやリバーブなど定番の空間系エフェクト、音を瞬間瞬間でフリーズさせるグレイン・シフター、そしてボコーダーなど、KP3から受け継いだエフェクト108種に加え、「KAOSS PAD QUAD」で新開発したルーパーやヴァイナル・ブレイク、ダッキング・コンプレッサーなど、最新のダンス・ミュージック・シーンを象徴する新規/改良エフェクトを42種搭載する。

ヴァイナル・ブレイクは、ターンテーブルをこすった時のスクラッチ・サウンドやレコード・ストップ効果を簡単に得られるエフェクト。リバーブと組み合わせたものや、ルーパーと組み合わせたものを新搭載。オフ・ビートを際立たせるダッキング・コンプレッサーも注目。キックの裏のタイミングで音が強調されるサイドチェイン効果が得られるもので、リバーブと組み合わせたものも新搭載。BPMに合わせて残響音をダイナミックに動かすことで音に躍動感を加える。

ルーパー・エフェクトは、タッチ・パッドに触れた瞬間からの音をループさせる設計に変更し、使い勝手を向上。また、指を動かしてループの拍数を変化させた際、その変化のタイミングを自動で補正(クォンタイズ)するなど、既存のプログラムを大きくアップデート。さらにLoP.4 Freeze LooperやLoP.6 Shuttle Looper、フレーズを細かく切り出し好きな位置をループ再生するLoP.7 Slice Looperなどの新規プログラムも多数追加した。

DJプレイのブレイクで活きる各種エフェクトも見逃せない。入力音をミュートしてディレイまたはリバーブの効果を生むエフェクトを新搭載。また、ブレイク時に鳴らすと効果的なシンセSEサウンドも、ダンス・ミュージック・シーンの変化に合わせてブラッシュアップ。レゾナンスを効かせないノイズ音にサイドチェイン効果を加えたサウンドなどが追加されている。その他、タッチ・パッドのX 軸・Y 軸へアサインされたパラメーターの内容や方向を全面的に見直し、派手でキラキラしたシンセなど、現在シーンで人気のサウンドをよりカッコよく彩るエフェクトを多数搭載している。

サンプリングもハイスペック。4つのサンプル・バンクにそれぞれ最大約13秒のサンプルを、ループまたはワンショットとしてサンプリングでき、エフェクト/サンプルを複合的に使ったプレイが可能。半拍ずらしや二枚使い効果などに重宝するスタート・ポイント調整機能や、サンプルから瞬時にまったく新しいフレーズを生成するスライス機能、サンプルにエフェクトをかけてからのリサンプリング機能なども搭載する。サンプルのトリガー方法にはシチュエーションに合わせた4パターンを用意。各サンプル・バンクの音量ボリュームもLEVEL スライダーやタッチ・パッドで一括/個別に調整可能だ。

さらに表現力を高める機能も用意。タッチ・パッドから指を離すと自動でディレイを加えてエフェクトを自然に溶け込ませるFX RELEASE 機能、入力音をカットしてリバーブなどのエフェクト音だけを残すミュート機能(オン/オフを素早く繰り返すと「トランスフォーマー」のようなプレイも可能)、タッチ・パッド上での指の動きを記録/再生するPAD MOTION機能を搭載する。現場で使い勝手のよい実用的な機能としては、瞬時にお気に入りのエフェクト・プログラムを8つまで呼び出せるプログラム・メモリーや、タッチ・パッドから指を離してもエフェクト効果を継続させるホールド機能を搭載。4つのサンプリング・バンクLEDは、録音時は赤、再生時は緑など、KP3より直感的に理解しやすい点灯パターンに変更している。

このほか、MIDI IN/OUT端子とUSB端子を装備し、外部MIDI機器をコントロール可能。サンプリング・データやプログラム・メモリーなどのユーザー設定はSD/SDHC カードに保存できるようになっている。さらにサンプリング・データのライブラリアン機能やMIDI アサイン・エディター機能を持ったKP3+ Editor(Windows XP SP3以降、Mac OS X 10.5 以降対応)を用意するなど、拡張性の高さも魅力だ。


◆KAOSS PAD KP3+
価格:42,000円
発売日:2013年2月下旬

◆KAOSS PAD KP3+ 製品詳細ページ
◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
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