インターネットから「Singer Song Writer Lite 8」登場、ボーカルエディタやVOCALOID3とのReWire機能を搭載

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インターネットは、音楽統合ソフトウェア「Singer Song Writer Lite 8」を、4月4日より発売する。

「Singer Song Writer Lite 8」は、インテリジェンスなアレンジ・作曲支援機能を備えた音楽作成・楽譜作成・楽器練習を実現するWindows版の音楽統合ソフトウェア。現行「Singer Song Writer Lite 7」よりも、さらに充実した機能を搭載しての登場だ。パッケージは通常版のほか、アカデミック版、オーディオテクニカ製マイク「AT-VD3」を同梱した「MIC BOX」、KORG製USB・MIDIキーボード「nanoKEY2」を同梱した「Keyboard Studio」が用意される。また、VOCALOIDユーザー向けの優待版もラインナップする。

フラッグシップモデル「Singer Song Writer 10 Professional」と同じオーディオプロセッシング&MIDIエンジンを搭載。さらに高品位なサウンドと安定した同期環境を実現したほか、ユーザーインターフェースを一新し、ツールバーやソングエディタは配色のカスタマイズも可能となるなど操作性も向上している。

新機能としては、まずボーカルエディタの搭載がある。ボーカルのピッチやタイミングのズレを、クオリティを損なうことなく補正可能。メロディのピッチとタイムを検出し、本来非常に困難な音程、発音の長さ、タイミングの補正やビブラートの設定をマウスのドラッグ&ドロップで手軽に行える。厳密なピッチやタイムの矯正やFIX、タイムクオンタイズ、そしてマウスで自由にピッチラインを描いて細かな編集も可能。補正したデータはMIDIデータに出力も行えるようになっている。

ミキサーでは、AUDIO、VSTi、ReWireトラックのSEND先が4つに拡大。MIXERウィンドウに、VOLUMEオートメーション後もレベル調整が可能なAUDIO OUTPUT Trim機能も搭載した。また、VSTプラグインエフェクトのサイドチェインに対応したのも大きなトピック。6Band EQ、Tap Delay、PitchCorrect、RMS Compressor(サイドチェイン対応)など高品位なVSTプラグインエフェクトも追加で収録する。Pitch Correctはリアルタイムにピッチの揺れを補正可能。キー指定やMIDI入力で音程の修正などハーモナイザーのようにも使用可能だ。

ソングエディタの機能では、視認性の向上としてソングエディタ上でオーディオデータをカーソル位置で分割やドラッグで移動させる際の波形表示が可能となった点が挙げられる。フレーズパネルのフレーズ素材はリスト表示に加え、ツリー表示も可能となっている。アレンジデータは、120ファイル・3,300パターン(小節)を追加。およそ390ファイル・9,700パターン(小節)を収録することとなった。また、MIDIフレーズデータをオーディオフレーズと同様のループ(繰り返し)操作で伴奏を作成可能に。指定したコードに展開しながらループするもので、1,300種類を新たに追加、およそ3,400種類のMIDIフレーズデータを収録する。オーディオフレーズデータはドラムやパーカッションの素材を300種類追加、およそ3,900種類を収録する。

レコーディング時の機能としては、各MIDIトラック単位でMIDI INPUTデバイスの選択やReWire、VSTiからの入力が可能。外部MIDI機器からのリアルタイム入力の際、キーシフトやベロシティシフト、FIXの設定も可能となっている。編集では、楽曲再生中のUNDO・REDO、VSTiやReWireの追加・削除、トラックの追加・削除が可能となった(ボーカルエディタやウェーブエディタを除く)。

VOCALOID3 EditorとReWire接続が可能なのもほかにはない大きな特徴(Singer Song Writer専用)。これは搭載されたVSTプラグイン「VOCALOID ReWire」を使って、VOCALOID3 EditorをReWireのクライアントアプリケーションとして同期を可能とするものだ(VOCALOID3 Editorは付属しない)。

Singer Song Writerシリーズの人気の機能、「シングtoスコア」の音程検出エンジン「A.S.C」は、バージョン3へ性能アップ。簡単な設定で、鼻歌やハミングなどからさらに精度の高い音符(MIDI)データを入力可能。リアルタイムだけに関わらず、配置したオーディオデータもMIDIへ変換可能だ。このほか、CDリッピング(音楽CDからオーディオファイルの抽出)、抽出したデータをWAV、WMA、WMAプロ、WMA(VBR)、WMAロスレス、MP3ファイルでの保存、楽譜印刷で音符サイズを詳細な設定が可能となっている。

トラック数はMIDIが32、オーディオが8トラック(ステレオ/モノラル切替)。MIDIのタイムベースは48。搭載するエディタは、ソングエディタ、スコアエディタ、ピアノロールエディタ、ボーカルエディタ、ウェーブエディタ、ミキサー、プレイパネル、マーカー一覧表示、譜面作成エディタ、キーボード、ギターフレット、CD作成を用意。MIDIプラグインでは、アプローチコードを用いたメロディのハーモナイズが簡単に行える「オートハーモナイズ」や、ベロシティの値を圧縮や拡張ができる「ベロシティComp/Exp」など8種類のプラグインを搭載。楽器特有の演奏表現や曲に繊細で豊かな表現を手軽にプラスすることが可能だ。


▲パッケージは通常版のほか、マイク同梱のMIC BOX、nanoKEY2同梱のKeyboard Studio、VOCALOIDユーザー向け優待版(写真左より)、アカデミック版を用意。
<動作環境>
対応OS:Windows 8(64bit/32bit)Windows 7(64bit/32bit)、Vista(64bit/32bit)、XP(32bit)
※すべて日本語版OSのみ対応
※64ビット環境では、32ビットアプリケーションとして動作
CPU:Intel/AMDデュアルコアプロセッサー以上
メモリ:2GB以上
インストールに必要なハードディスク空き容量:3.5GB以上
ディスプレイ解像度:1280×800ドット以上、フルカラー
ハードウェア:16ビットステレオオーディオインターフェース(機能)。WindowsドライバもしくはASIO(1.0/2.0)対応で、使用するサウンドフォーマットに対応したオーディオインタフェース。ASIO対応オーディオインターフェース推奨
対応MIDI音源:VSTi/GM/GM2/GS/XG
製品インストール:DVD-ROM ドライブ
音楽CD作成:CD-R/RWドライブ、Windows Media Player 11以降(推奨12以降)が必要
○インターネット接続環境:アクティベーション時に必要(FAX/郵便も可)

◆Singer Song Writer Lite 8
価格:15,750円
発売日:2013年4月4日
◆Singer Song Writer Lite 8 アカデミック
アカデミック価格:9,975円
発売日:2013年4月4日
※購入時に学生/生徒/教職員証を呈示
◆Singer Song Writer Lite 8 MIC BOX [オーディオテクニカ製マイクAT-VD3を同梱]
価格:17,325円
発売日:2013年4月4日(木)
※ボーカル録音や鼻歌入力に最適なボーカルマイクを同梱。
◆Singer Song Writer Lite 8 Keyboard Studio[KORG製USB・MIDIキーボード「nanoKEY2」を同梱]
価格:18,375円
発売日:2013年4月4日(木)
※nanoKEY2を使いリアルタイム入力やステップ入力が可能。さらに、nanoKEY2に付属のソフト音源「M1 Le」や「EzDrummer Lite」を使いサウンドのクオリティやバリエーションを拡張可能。
◆Singer Song Writer Lite 8 VOCALOIDユーザー優待版
価格:9,500円(税込:9,975円)
発売日:2013年4月4日(木)
※各社日本語ボーカル作成ソフト「VOCALOID2」「VOCALOID3」のユーザーに特別価格で提供。

◆Singer Song Writer Lite 8 製品詳細ページ
◆インターネット
◆BARKS 楽器チャンネル
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