島村楽器、楽器リサイクルプロジェクトの成果報告、預かった楽器は1カ月で190本、多かったのはアコースティックギター

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島村楽器は、「楽器で世界を笑顔にしよう~楽器リサイクルプロジェクト~」第1回募集楽器の募集を、2013年10月1日(火)~10月31日(木)の期間で行ない、全国146ヶ所の島村楽器の店舗および音楽教室を窓口にして190本の楽器が集まったことを報告した。このプロジェクトは環境・社会に役に立つCSR(企業の社会的責任)活動の一環として行われたもの。

今回の募集楽器は、以下の2つの条件を満たすものに限られた。

・電気の供給がない途上国の子どもたちにも演奏できる楽器を対象
・島村楽器が運営する音楽学校「代官山音楽院(東京都渋谷区)」で修理可能な楽器

こうした条件から、木管楽器・金管楽器・弦楽器・ギターの全4カテゴリー14種類を募集対象としたが、1つを除いてすべての種類が提供された。修理が必要な楽器は全体の3分の2ほど。

提供された楽器の内訳も公開された。ダントツで多かったのはアコースティックギターの69本。ピアノと肩を並べる人気楽器でありながら買い替え・買い増しが多い楽器であることや、学生時代の思い出とともに押入れの奥にしまったままだった、というようなことがご提供が多かった理由になっているようだと分析。そのほかに多かった楽器はフルート、クラシックギター。高額な楽器であるサックス、ホルン、バイオリンなどの提供もあったという。また、音楽教室の生徒からの提供も多く「このプロジェクトをきっかけにワンランク上の楽器に買い替えました」という声が何件もあったことが報告されている。

今後の予定としては、そのまま使える楽器についてはクリーニングと弦交換などを実施、修理が必要な楽器については修理・再生を担当する音楽学校「代官山音楽院」で実施。12月中には、JICA(独立行政法人 国際協力機構)「世界の笑顔のために」プログラムの要望リストに沿った楽器を選定して、JICAの指定倉庫に搬送を予定している。また、年明けから来春にかけて国内の児童養護施設に随時提供を予定。楽器の修理の状況も含めて、写真とともに今後もレポート配信を行なっていくとしている。

<190本の内訳>
●木管楽器
ソプラノサックス1本/アルトサックス11本/テナーサックス2本/フルート23本/クラリネット6本/ピッコロ2本/オーボエ0本
●金管楽器
トランペット4本/トロンボーン2本/ホルン3本
●弦楽器
バイオリン【4/4】12本/ヴィオラ1本/チェロ2本/コントラバス1本/分数バイオリン【3/4】1本【1/2】1本【1/4】3本【1/8】2本【1/10】3本/アコースティックギター69本/クラシックギター37本

◆島村楽器
◆BARKS 楽器チャンネル
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