ジミヘンが使用した伝説的モジュレーション系エフェクターが復活! コルグから「Nuvibe」登場、監修はオリジナル・モデル開発者

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コルグは、3月12日よりドイツ・フランクフルトで開催されているmusikmesse2014において、「VIBRATO CHORUS EFFECTOR Nuvibe」を発表した。発売は5月下旬。

伝説的ギタリストが愛用し、ウッドストック・フェスティバルで鮮烈のデビューを果たした日本製モジュレーション系エフェクター……と言えば、ピンとくる人は多いはず。独特の揺らいだ効果は唯一無二のサウンドとして、半世紀以上に渡り、数多くのギタリストやオーディエンスを魅了してきた。

しかしながら、オリジナル・モデルの数が非常に少なく、回路自体正確に把握されていない、使用パーツが入手困難等の理由から、そのサウンドと効果は有名でも、実際に試せる機会は少なく、その存在は神格化されている。大手メーカーからガレージ・メーカーまで数多くのクローン・モデルが世に送り出されてきたが、いずれもオリジナル・モデルとは違った形で復刻されてきた。

そんな幻の名機が、当時のエンジニア監修という、これ以上ない条件で復刻を遂げた。「Nuvibe」は、入手困難なパーツをシミュレートしたオリジナル回路を筆頭に、あの独特の揺らいだサウンドをパーフェクトに再現。また、単なる復刻に留まらず、WAVEスライダーを新たに搭載。ユーザー自身でLFO 波形が生成できる10本のWAVEスライダーでオリジナル波形の生成までも可能となっている。

オリジナル・モデル同様、ヴィブラートとコーラスの切替スイッチ、特徴的な効果を生み出すINTENSITYノブとSPEEDノブを搭載。また、サウンド・キャラクターを決定付けるバッファー回路は、オリジナル・モデル開発者の新設計による21世紀の仕様として生まれ変わっている。

もちろん、専用エクスプレッション・ペダルも同梱される。独特の揺らぎを足元でコントロールでき、ステージ・パフォーマンスにもパーフェクトに対応。また、ペダルを踵側に踏み込むことでモジュレーション効果をキャンセルできるアンラッチ・スイッチを搭載。当時のモデル同様、バッファー・アンプとしての効果も得られるマニアックな仕様も実現している。

オリジナル・モデルの心臓部とも言える、光の強度により抵抗値が変化する光依存性抵抗素子CdS(硫化カドミウム)は、豆電球の光の強弱に応じて出力信号を変化させることで独特の効果を生み出す。このパーツは有害物質として規制されており、使用することができない。最大の難関であるこのパーツの代用として、当時のエンジニア監修により、実に79個ものトランジスタを使用したディスクリート構成により、オリジナル回路を搭載を構成している。

「Nuvibe」には、ほかにも現代のニーズにマッチした数々の仕様を盛り込んでいる。ACアダプター以外にも電池駆動が可能な2ウェイ電源を実現。また、トゥルー・バイパス仕様も音にこだわるギタリストなら見逃せないファクターだ。


<おもな仕様>
入力/出力インピーダンス:47KΩ/20kΩ
接続端子:
・本体:INPUT端子 6.3 mmモノラル・フォーン・ジャック、OUTPUT端子 6.3 mmモノラル・フォーン・ジャック(不平衡)、EXP. PEDAL端子 6.3mm ステレオ・フォーン・ジャック
・エクスプレッション・ペダル:EXP. OUTPUT端子 6.3mm ステレオ・フォーン・ジャック
電源:単3形アルカリ乾電池×6本、またはACアダプター(DC 9V)
電池寿命:連続約4時間
消費電流:290mA(Typ.)
外形寸法:本体 260(W)×170(D)×67(H)mm、エクスプレッション・ペダル=94(W)×246(D)×81(H)mm
質量:本体 1.5 kg、エクスプレッション・ペダル 1.1 kg
付属品:ステレオ・ケーブル、動作確認用単3 形アルカリ乾電池×6本
別売オプション:DC 9V ACアダプター(KA181)

◆VIBRATO CHORUS EFFECTOR Nuvibe
価格:55,000円(税別)
発売日:2014年5月下旬予定


◆Nuvibe 製品詳細ページ
◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
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