ヤマハ、吹奏楽・合唱に最適な定額型クラウドサービス「即レコAir」提供開始、クラウドを使った強力な「練習・指導サポートツール」

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ヤマハは、吹奏楽や合唱の練習・指導に最適な定額型クラウドサービス「即レコAir」の提供を開始した。これまでリハスタで提供されてきた「即レコ24」をもとに開発された新しいサービスだ。

「即レコ24」は、アマチュアバンドや楽器演奏者が利用する一般的な音楽リハーサルスタジオで、タブレット端末による簡単な操作で本格的な24チャンネルのレコーディングが行えるシステム&サービスで、2011年10月より提供が開始された。「即レコ24」では、録音した高音質な音源をクラウド上にアップロードし、パソコンやスマートフォンを通じて、バンドメンバーや友人などと手軽に共有可能。手軽に演奏内容を共有し、いつでもどこでもみんなで振り返って確認することができる練習ツールとしても評価され、現在、導入店舗は70以上にも及ぶ。

そして今回提供が開始された「即レコAir」は、「即レコ24」をもとに開発された、特に吹奏楽や合唱の練習・指導に適したサービス。持ち運びできるコンパクトな機材により、学校の部室や体育館、ホールなどに高音質な2チャンネルの録音環境を簡単に構築できるだけでなく、クラウドによる音源の即時共有で、パソコンやスマートフォンから練習内容や演奏成果をいつでもどこでも確認できるようになっている。演奏に対する感想や指導内容を音声で録音し、一斉に共有できる「ボイスコメント機能」も用意。場所や時間にとらわれないタイムリーな指導を実現する。その他にも、講演や英会話の授業などの録音・共有にも適したクラウドサービスとなっている。

開発においては、日本を代表する吹奏楽指導者である小澤俊朗氏が音楽監督を務める神奈川大学吹奏楽部や、その他の高校吹奏楽部にて試験導入を行うなど、実際の指導・練習の現場にて検証や意見収集を重ねてきたという。

■コンパクトな機材構成、部室からコンサートホールまで利用可能

機材構成は、専用ステレオコンデンサーマイクとオーディオインターフェース(Steinberg 「UR22」)、専用タブレットなど、キャリングバッグに入れて持ち運ぶことができるコンパクトなもの。録音は、インターネット環境がない場所でも行える。


練習を妨げないシンプル操作も特徴の1つ。高音質の録音を「ラジカセ」感覚で簡単に行える。何度もリテイクを行う必要がある場面でも、演奏や練習を中断することなく録音可能。また、タブレットに蓄積された音源は、インターネットにつながった時点で即座にクラウド上へ自動的にアップロードされるため、練習後に煩雑な操作を行う必要はない。

クラウド上にアップロードされた音源は、パソコンやスマートフォン用試聴アプリから専用サイトにアクセスすることで、すぐにストリーミングで試聴OK。たとえば、吹奏楽部での全体練習の音源を部員全員でその日のうちに共有し、各人が帰宅時や自宅にて振り返るといった練習が可能となる。

また、コンクールに向けて練習する場合にも活躍してくれる。各人が個別にボイスレコーダーなどで録音した場合に比べ、「同一の音源」を「全員で共有」できるので、演奏に対する認識の一致にも役立つ。音源をCD化して配布する時間やコストもなくなるため、練習時間の確保にもつながる。さらにセキュリティ面においても、固有のメンバーID・アクセスキーでログインして試聴する仕組みなので、指導者・生徒といった限られたユーザーだけで音源を共有できるという利点がある。


「ボイスコメント機能」は、各音源に対する感想や指導などを音声で共有できる機能。遠隔地からの指導の場合、CDなどによる音源の共有やメールでのフォローでは、やりとりに時間や手間がかかるだけでなく、意図がうまく伝わらない場合があるが、これを使えば、指導者は時と場所を選ばずに音源をチェックし、音声で細かいニュアンスも伝達できる。スマートフォンを使って、指導者からの指示や伝言を演奏者全員に一斉に伝達し共有するなど、より効率的で新しい指導・練習方法の導入が可能となる。


<小澤 俊朗 氏からのコメント>
大勢の仲間と一緒に演奏を楽しむ合奏や合唱の向上にとって、自分達の演奏を客観的に聴く事はとても大切です。演奏者は客席から演奏を聴く事が出来ず、聴衆や指揮者と異なった音(演奏)を聴いているのです。『即レコAir』の場合は、演奏者と指揮者が「同じ音」を聴けるため、演奏に対する意識共有が容易になります。また、『即レコAir』はディスク・カードなど録音メディアを介さず簡便であり、メンバーなら、いつでも・どこでも・高音質で聴く事ができる夢のようなシステムです。演奏のレベルを飛躍的に向上させてくれることでしょう。


◆即レコAir
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
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