ローランド、80年代の人気シンセがコンパクトな音源モジュールに「Roland Boutique」シリーズ3種登場

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ローランドは、1980年代に登場した人気のシンセサイザーのイメージを踏襲したシンセサイザー音源「Roland Boutique (ローランド・ブティーク)」シリーズ3機種と専用キーボードを10月24日より発売する。

今回登場した「Roland Boutique」シリーズは、「JP-08」「JU-06」「JX-03」の3モデル。ローランドが1980年代に発売した代表的なアナログ・シンセサイザー「JUPITER-8」「JUNO-106」「JX-3P」の3モデルそれぞれのイメージを踏襲したコンパクトで本格的なシンセサイザー音源。そのサイズは幅300mm×奥行き128mm×高さ46mmとテーブルにも余裕で置けるもの(JU-06のみ高さ45mm)。電池駆動が可能(単3電池×4本/約6時間使用可能)で、小型スピーカーも内蔵、いつでもどこでも音楽制作や演奏が楽しめる。

見どころは数多くあるが、まずはデザインに注目。パネルデザインは憧れの名機のツマミやボタン配置を思い出させるもの。当時のイメージに沿って個性の強い音づくりができる。音源モジュールなので鍵盤は搭載していないが、MIDIキーボードを接続すれば簡単に演奏ができるのはもちろん、本体左のリボン・コントローラーによる演奏が可能だ。

別売りの専用鍵盤ユニット「K-25m」の存在も非常にユニーク。25鍵ベロシティ付きミニキーボード仕様で、「Roland Boutique」シリーズのモジュール本体をセットすれば、コンパクトな卓上型のシンセサイザーとして楽しむことが可能となる。「K-25m」使用時は、モジュールを2段階のチルトアップが可能。倒した状態も含め3段階の角度から好みのセッティングを選んでモジュールを操作できる。

本体にはフレーズを作成する16ステップ・シーケンサーを搭載。外部キーボードなどを接続しなくても、本体の前述のリボン・コントローラーでフレーズ作成が可能。また、PCとの接続にはUSBを使用。USBバスパワーにも対応する。MIDI信号の送受信だけでなく、24bit/44.1kHzのオーディオ・インターフェースとして機能するのもポイントだ。

同時発音数はいずれも4音とオリジナルモデルよりも少ないが、2台をMIDI接続することで倍増させるチェーン・モードを用意。2台のモジュールを個別にエディットすることなく1台のみでコントロールできる。

以上は3モデル共通の機能。その他各モデル独自の特徴は以下のとおり。

●JP-08


「JP-08」は独特の分厚いサウンドが特徴。世界的ミュージシャンが愛用した最上位シンセサイザー「JUPITER-8」をイメージさせるつまみやボタン36個を小さなボディにレイアウトし、直感的な音づくりが可能。さらに新規波形も搭載され、幅広いサウンド・バリエーションが得られる。

●JU-06


ストリングスなどの暖かい音色が特長の「JU-06」。入門機ながら粘りのある音とシンプルさゆえの使いやすさで人気を博した「JUNO-106」をイメージさせる23個のツマミやスライダーを配置し、簡単でわかりやすい音づくりが可能。「JUNO-106」で人気のあったコーラス・エフェクトも最新技術によって再開発している。

●JX-03


「JX-03」のオリジナルモデルである「JX-3P」は本体での音色エディットは難しかったが、オプションの音色コントローラー「PG-200」を用いることでツマミによるエディットが可能だった。今回の「JX-03」は、その「PG-200」をイメージさせる24個のノブを搭載し、直感的で多彩な音づくりが可能。「JX-3P」を彷彿とさせる特長的なサウンドに加え、新規搭載の波形などにより、シンプルな構成ながらも幅広い音のバリエーションが得られる。ちなみにオリジナルモデル「JX-3P」の「3P」の由来は「Polyphonic」、「Preset」、「Programmable」。ローランドのMIDI 搭載第1号機となったモデルだった。

●専用キーボード・ユニット K-25m(別売)


「Roland Boutique」シリーズ専用の25鍵ミニ・キーボード。音源モジュール「JP-08」「JU-06」「JX-03」をカンタンに組み込むことができ、A4ファイルサイズのシンセサイザーとして使用可能に。お好みに合わせて3段階に角度を調整でき、弾く強さによって音量が変化するベロシティにも対応。鍵盤の音域は-4~+5まで変えられる。


製品情報

◆JP-08
価格:オープン
◆JU-06
価格:オープン
◆JX-03
価格:オープン
◆専用キーボード・ユニット K-25m
価格:オープン
発売日:2015年10月24日

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