しっとりした質感の歌声で、ミディアムナンバーを柔らかく表現した「マーメイド」

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しっとりした質感の歌声で、ミディアムナンバーを柔らかく表現した「マーメイド」

なんとなく気になる存在、なぜか心にひっかかる
……そんな不思議な魅力を持つ20歳の女性シンガー、荘野ジュリ
今年2月にシングル「駅ニテ」でデビューし、続く2ndシングル「マーメイド」を6月23日にリリースする。
まずは彼女がどんな人物なのかを知ってもらうため、自己紹介を含めたインタヴューをお届けします。

一番最初の空想は3、4歳の時かな。空想の世界に浸るのが好き

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「マーメイド」ビデオ公開中!

「マーメイド」ビデオへGO!幻想的な
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2ndシングル

「マーメイド」

ビクター エンタテインメント VICL-35667
2004年 6月23日発売 \1260(tax in)

1. マーメイド 
2. 負け犬の遠吠え
3. 空っぽライター
4. 負け犬の遠吠え~maltese mix


1stシングル

「駅ニテ」

2004年2月21日発売
VICL-35610 
¥1,260(tax in)

「駅ニテ」の
ビデオも公開中!

※Real Playerでお楽しみください

オフィシャルサイト

荘野ジュリ・オフィシャルサイト

※オフィシャルサイトでは、
2004年7月19日まで
「マーメイド」フル試聴実施中!

――いつ頃から歌手になりたいと思っていたんですか?

荘野ジュリ(以下、荘野):本気で目指すようになったのは中学3年の時です。ちょうど人生の転機みたいな時期で、いろいろ悩んだり傷ついたりして、ボロボロになってて。どうしても自分の居場所が欲しくて、ヴォイス・トレーニングに通い出したんです。

――ご両親の反応は?

荘野:父は厳しい人なので、「お前がプロになれるわけがない。どんな習い事も、プロになれないんだったら意味がない」っていつも言われてました。他にもバレエとかダンスとか、いろんな習い事に挑戦したけど、才能がないと思われた瞬間すぐにやめさせられるんです。スイミングなんて3歳の時に「もうムリだ」って(笑)。でも、歌だけはどうしても続けたかったので必死でした。父のテストがあって、毎回クリアして。結局、そのヴォイストレーニングには高校卒業するまでの4年間通い続けました。

――その後、デビューに至るまでの道のりは?

荘野:長くなってもいいですか?(笑) 最初のきっかけは18歳の時で、オーディションの話をもらったんです。ヴォーカリストを探してるということで。でも、私は落ちてしまって……。その現実が逆に自分を見つめ直すきっかけになって、歌に対する思いがますます強くなったんです。
でも、そのときの縁で、「駅ニテ」「マーメイド」のサウンドプロデューサーの方と知り合うことができて、「いい声を持ってるから頑張れ」と言ってくれたんです。それに「本当にやりたい人はどんな状況になってもできるはずだから、まずは自分で考えて動いてみて」ともアドバイスされて。
そこからの1年間はもう夢中でしたね。映画とか本とか、いろんなものを見たり聞いたり、詞を書いたり、バイトしたり。そして19歳の時に大阪から東京に出てきて、曲作りをサウンドプロデューサーの方と一緒に始めるようになったんです。


――デビューシングルも2ndシングルの「マーメイド」も作詞は荘野さん自身ですが、歌詞はどんな時に書くんですか?

荘野:詞は普段からノートに書きためているんです。電車の中とか、書きたいと思った時に書くのが当たり前になっていて。そうやって自分の中に蓄積されたものが、歌詞にも活かされてると思います。ただ、書きためた言葉をそのまま使うんじゃなく、ちゃんと曲のイメージに合った歌詞を書きたくて。「マーメイド」の場合は、イントロの波の音からイメージを膨らませて、ひとつの物語を作るようなつもりで書いたんです。

――海の中をゆらゆらと漂うような幻想的な世界が描かれていますよね。昔から何か空想することが好きだったとか?

荘野:一番最初の空想は3、4歳の時かな。それからずっと、空想の世界に浸るのが好きで。学校でも休み時間になるとベランダに出て、ひとりで空を見上げながら空想したり。私って、みんなが楽しそうにしてる場所にいると、なぜかすごく寂しくなるんです。だから文化祭とか運動会とか苦手で。……私の場合、すべてはコンプレックスから始まっているんです。いつも自分は周りの人と何か違うなって思っていたし、誤解されたり、損をすることも多くて。でも、自分で詞を書いたり、歌ったりすることで救われたような気がするんです。だから私には音楽しかないって。

――最終的にはどんなアーティストになりたいと思いますか?

荘野:その答えはまだ出せないですね。たぶん私が70とか80歳くらいにならないとわからないんじゃないかな。今は迷いながら、その時々で自分にできることを精いっぱい表現している段階なので。ただ、ずっと歌っていたいですね。私の歌を聴いてくれる人のために心を込めて、10年後も20年後も歌い続けられたらいいなと思います。

取材・文●水越真弓
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