愉快なトークとカラフルな演出でファンを魅了! RAG FAIR追加公演レポート

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昨年10月にリリースしたアルバム『オクリモノ』を引っさげて、昨年11月より全国ホール・ツアー<RAG FAIR TOUR 2006 “オクリモノ”>を行なっていたRAG FAIR。今年の1月12日には、メンバーの土屋礼央(Vo)が初の著書『なんだ礼央化 ダ・ヴィンチ版』を発売し、作家デビューを果たしたことでも話題となった。

1月17日にNHKホールで行なわれた同ツアーの追加公演では、実にカラフルな演出とパフォーマンスでオーディエンスを楽しませてくれた。(■メンバー個々のライヴ写真はこちら

客電がまだ消えないうちから、彼らのアカペラが響きだしてライヴはスタート。徐々にステージが明るくなり、彼らの姿が現れると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。

この日のステージには、白を基調としたセットが組まれており、メンバーの服装も白とグレーで統一。一見シンプルだが、ステージを照らす何色ものライトが、セットや衣装をカラフルに染め上げ、色の七変化を見せてくれた。ステージ上に作られたセットは、両端の階段を登りきった中央の部分に、小ステージが設けられているというもの。この日はセットを最大限に活かしたパフォーマンスで、オーディエンスを存分に楽しませてくれた。

「メロス」「降りそうな幾億の星の夜」などしっとり系の楽曲では、楽曲ごとにメンバーの立ち位置が入れ替わり、まるでからくり人形によるパフォーマンスを観ているよう。「パッティングLOVE」「恋のマイレージ」「Dream Maker」といった賑やかな楽曲では、メンバー全員がステージを駆け回りながらユニークなパフォーマンスで客を煽り、オーディエンスもそれに応えるかのように熱く盛り上がった。土屋と荒井によるショート・コント的なナレーションから始まった「パッティングLOVE」では、あうんの呼吸で繰り広げられる彼らのコミカルなやりとりに、すっかり夢中になってしまった。

荒井、土屋、加藤、引地の多彩なヴォーカルと、加納のベース・ヴォーカル、奥村のヴォーカル・パーカッションが絶妙に絡み合うライヴは、楽曲ごとに際立つヴォーカルが異なり、何度も耳を楽しませてくれる。歌声はもちろん、コミカルな演技とシリアスな演出、そして愉快なトークでオーディエンスを引き込んでいく彼らは、もはや単なるアカペラバンドというくくりでは収めることができない。とてもエンターテインメント性の高いライヴを見せてくれた彼らに、正直驚かされた。

ちなみにこの日のMCで発表された、メンバー6人の五七五調による“2007年の抱負”は以下の通り。

奥村「控えよう 食べすぎ飲みすぎ はしゃぎすぎ」
加納「サンキューは ちょい不良(ワル)オヤジの 第一歩」
荒井「大切に するべきものを 大切に」
加藤「あたりまえ だと思わずに 感謝しよう」
引地「五七五 そんな字数(じかず)じゃ 語れない」
土屋「がんばって いつの間にか 売れている」

アンコールでは新曲も初披露され、オーディエンスも大満足。さらに引地の口から、ニュー・シングルとこの日のライヴを収録したDVDを、春にリリースすることが発表された。今後の彼らのさらなる活躍も楽しみだが、才能豊かなメンバーが揃っているだけに、個々による新たな挑戦を見せてくれることにも期待したい。

☆メンバー個々のライヴ写真はこちら【フォト・アルバム】

<RAG FAIR TOUR 2006 “オクリモノ” 追加公演>
1.What do I sing?
2.Do it!
3.あさってはSunday
4.to shy shy 僕
5.メロス
6.Old Fashioned Love Song
7.君のために僕が盾になろう
8.パッティングLOVE
9.RIDE ON
10.恋のマイレージ
11.Dream Maker
12.夏の大三角
13.降りそうな幾億の星の夜
14.空がきれい
15.ラブラブなカップル フリフリでチュー
16.ハレルヤ
17.ハピ☆ラキ♪ビューティー
18.HANA
19.Song for you
<アンコール>
20.新曲
21.Dip! Dip! Dip!
22.ヨーヨー・マン~気づけばそこに雪が降る~
<Wアンコール>
23.ダンス天国
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