UA、土砂降りの雨のなか、声を楽器のように操りながらの熱唱ライヴ

ポスト
9/4(土)、日比谷野外音楽堂で行なわれたUAライヴ。この日は残念ながら土砂降りの雨模様となってしまったが、カッパ姿となった客席は満員。そんななかスタートしたライヴは雷と激しい雨の音でせっかくの音楽もかき消されそうになるが、「ごめんなあ、頑張って」「大丈夫?」そんな言葉を終始投げかけてくれる彼女の気遣いが、冷たい雨の中で心を暖かくしてくれる。

昨年、約3年ぶりにライヴを行ない、純粋に音楽を楽しむことができるようになったと言うUA。「波動」「ファティマとセミラ」「TORO」「踊る鳥と金の雨」など、多岐に渡る既発アルバムからの楽曲たちをオリエンタルな雰囲気にアレンジし、時に優しく、時には声を楽器のように操りながら歌いステージ上を動きまわるUAは、まるで全身で音楽を楽しんでいるよう。特にアカペラでの「水色」は会場を包み込む雨ともマッチして、かえってこの日のための演出とも感じられるほどだった。

さらに「ホンマにええの?」と確認しながらもラスト「雲がちぎれる時」を披露しての計15曲で歌いきり、2時間弱のステージは終了。「ありがとう、愛してまーす」「風邪ひかないようにね」……最後までUAの大きな愛に包まれた穏やかなライヴとなった。

文●市川美奈香


2004年9月4日(土)@日比谷野外音楽堂 セットリスト
1.そんな空には躍る馬
2.バラ色
3.ロマンス
4.ドア
5.波動
6.ファティマとセミラ
7.スカートの砂
8.情熱
9.閃光
10.TORO
11.踊る鳥と金の雨
12.Lightning
<アンコール>
1.水色
2.太陽ぬ落てぃまぐれ節
3.雲がちぎれる時
この記事をポスト

この記事の関連情報