MOTORWORKS、“底力のあるパワー”を撒き散らしたハッピーなロックンロール・ライヴ!

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以前、インタヴューで「ライブをするたびに”楽しい”のターボがかかっていく」(黒沢健一)、「俺なんか、あからさまに笑顔でステージに立ってますから。笑いながらギター弾いてますよ」(石田ショーキチ)と語っていたが、まさにその通り、モーターワークス全国ツアーの前半戦の最終日10/17、LIQUDROOM ebisuでハッピーなロックンロール・ショウが行なわれた。

黒沢を真ん中に、ステージに向かって右が田村明浩(スピッツの場合は左側なので、なんだか新鮮)、左が石田の立ち位置だ。黒沢はブラックの、石田はオレンジのツナギを着用(しかし、石田はほかのメンバーに比べ、頭ひとつ飛び出ていてデカイ!)。その3人の後ろにドラムのホリノブヨシがいる、それがMOTORWORKSだ。頭3曲に「F・A・T・M・L」「Wolrd One Sign」「The Slide」といったスピード感いっぱいの曲を持ってきて、最初から会場はヒートアップ! 中盤には、バンド結成のきっかけになったという“スタジオに集まって好きなモッズ系バンドのコピー大会”の雰囲気をそのままステージに移動、キンクス、ジョン・レノン&エルトン・ジョンを思いっきりカヴァー。腕をグルングルン回す!跳ねる!マイクを倒す!と暴れまくり。こんな3人を見たことがない。初めてバンドを結成したバンドキッズのようだ。ちなみにスタッフから聞いた話だが、北海道の公演では黒沢を騙そうと、リハと違うキンクスの曲をいきなり本番で演奏したにも関わらず、キッチリ黒沢は歌いきったとか! そして、後半は「SPEEDER」からはじまり、ラスト「The End」まで、更に加速し突き抜けたライヴを見せてくれた。

この日、ステージも会場もゾクゾクするような興奮を存分に味わえたと思う。モーターワークスの音をライヴで聴いて改めてこのバンドの豊かな創造性とチームワークの良さを知った気がする。メンバーは80年代、ほぼ同じ時期にメジャーデビュー、仲良しなのはその為かもと思うが、やはり百戦錬磨で乗り越えてきた“底力のあるパワー”を持っている。その“パワー”を受け取ることはとても、嬉しい。なんてたって、スパイラル・ライフ、L⇔R、スピッツ、モダン・グレイが同じステージに立っているんだ! これこそ、ドリームチーム。12月には後半戦のツアーがスタートする。今回もし、このステージを見逃したという人は絶対にかけつけて欲しい。

文●山田正樹

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