ジョージ・マイケル、クリスマスの悲しい思い出

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ジョージ・マイケルが、これまでに経験した最も孤独なクリスマスについて話をした。ジョージは、BBCが制作したドキュメンタリー番組『George Michael A Different Life』の中で、エイズ検査を受けた恋人の安否を気遣かい過ごしたクリスマスが「恐らく人生で一番孤独な時期だった」と明かした。

ジョージがエイズで死亡した恋人について語るのは、これが初めてのこと。彼は'91年にリオでコンサートを行なった際、ブラジル人のアンセルモ・フェレッパと出会っている。「僕の人生が変わった瞬間だった。この先、ずっと愛していく人に出会えたって思ったんだ。その後の6ヶ月は、それまでの人生で最高の時だったよ」

しかし間もなく、フェレッパはHIV検査を受けなくてはならないとジョージに告白したという。「僕は空を見上げて“こんなひどいことがあるなんて”って言ったんだ。彼はクリスマスにブラジルで検査を受けなきゃいけなかったんだ。僕は(英国の)家族の元で、愛する彼が病気に侵されているのか、僕自身も感染しているのかって考えながら過ごした。周りは僕がそんなこと考えてるなんて、夢にも思ってなかったよ。あれは多分、僕の人生で最も孤独な時だったろうね」

フェレッパは'93年に、エイズで死亡。ジョージはその2年後、同性愛者であることを世間に公表した。

関連ニュースとして、友人のエルトン・ジョンが表立った音楽活動をしないジョージに対し「才能の無駄」と苦言を呈した。ニュー・アルバムを発表したものの、ツアーを行なうわけでもなく、この先アルバムを発表しないとまで宣言したジョージに苛立ったエルトンは「あんなに才能があるのにもったいない。家に閉じこもってないで、もっと“表”にでるべきだ」とゲキを飛ばしている。

Ako Suzuki, London
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