THE ALFEE、30周年記念ツアーで高見沢俊彦が空を飛んだ…!

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今年デビュー30周年を迎え、10月から約3ヶ月に渡って全国ツアー<Travellin' band 30th anniversary 2004>を行なってきたTHE ALFEE。このツアー終盤、日本武道館3daysは満員御礼のファンで埋め尽くされた。

武道館3days初日の12/22、ホルスト「木星」のクラシックでステージがスタート。スポットライトに照らされたメンバー3人が奏でる「THE AGES」で幕を開けた。続いて「High-Heel Resistance」「真夜中を突っ走れ」「Swinging Generation」などを披露。前半はプログレッシブ・ロックな様相で、複雑な展開、変則的なギターソロなどで畳み掛けた。一転、中盤ではセンターから伸びた花道先端に3人が集まり、アコースティックで「The Boxer」(サイモン&ガーファンクルのカヴァー)、「木枯らしに抱かれて」(小泉今日子への提供曲)などで雰囲気を変え、MCで笑わせることも。そして後半は「夢を急げ」「Nouvelle Vague」と続け、本編最後の「明日の鐘」へ。この曲では、高見沢俊彦が花道先端の舞台へ移動。彼立っている部分のステージ一部がぐんぐんとセリ上がり、なんと2階席の目の高さまでにアップ! そんな高いところでも高見沢はしっかりと、そして熱く歌いきった。そして続くギターソロがスタートするとそのステージはゆっくりと下がるのだが、マイクスタンドを降ろしたけで、高見沢は命綱でそのまま宙ずりに…! そしてさらに高く舞い上がると嬉々としてギターソロを演奏! 上へ下へと移動もありながら、空を舞うかのようにギターソロを弾ききったのだった。この大胆な演出にファンは驚き、感嘆の声を上げ、ため息すらもらしていた。

そして迎えたアンコールで、30年を迎えたことについて高見沢は「僕らは去年(2003年)から『30周年といえどもサラっとやろう』とか『普通のライヴにしよう』とか言ってたんだよね。でも2004年になって1、2月から周りが騒ぎ出すのね。取材で『30周年を迎えてどうですか?』とか。そういうのを重ねて月日が経てば経つほど重みも感じたりして。だから今12月は重くてしょうがない(笑)」と、思惑と違ったとはいえうれしそうに語った。

THE ALFEEは74年にデビューし、83年にはじめて武道館でライヴを行なってから今年2004年までの21年間、毎年武道館でライヴを行なってきたという。このゆるぎない結果を出してきた3人。音楽を奏でているときは真剣な眼差しでプレイし、MCでは気負うことなくオヤジギャグを連発し、おちゃめな点を見せてくれた彼らは、自由であり、やっぱりカッコいい大人なんだと確信させてくれた、そんな武道館ライヴだった。

この後、THE ALFEEは、12/31に大阪城ホールでカウントダウン・ライヴを実施。そして2005年大阪国際女子マラソンイメージソングとして「ZeRoになれ!」が決定した。
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