米メディアが選んだ'04年隠れた名盤15選

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年末・年始恒例のさまざまなランキングが発表される中、米有力メディアのCNNが“耳に届かなかったベスト・アルバム”と題して'04年の隠れた名盤を紹介している。

12月27日付のCNNヘッドラインニュースでは、北米のアーティストを中心に5枚のアルバムを選び、年末に聴いておきたい作品として別に10枚を挙げている。

最初に紹介された作品は、カナダ出身の双子姉妹ユニット、ティーガン・アンド・サラの最新作『So Jealous』(日本盤:BMGファンハウス/発売日:2004年10月20日)。ドリーミーなポップ・ソングの数々を収録したこのアルバムは、世代を越えて聴ける逸品だ。2枚目にはボストン出身のハードコア・ロックバンド、アイシスの『Panopticon』。曲の長さ故に聴くには“集中力”が必要だとか。次にパンクロック・グループ、テッド・レオ & ザ・ファーマシスツの4thアルバム『Shake The Sheets』。対イラク戦や米国大統領選挙といった今年の世界情勢を反映した曲を収録している。そして初期のジェネシスにインスパイアされたオハイオ州出身のエモ・バンド、アロハの『Here Comes Everyone』。ジャズ、プログレといった幅広いスタイルをポップ・ロックに吸収した。最後に、サンディエゴをベースに活動するザックとロブ・クロウの2人組、ピンバックの最新作『Summer in Abaddon』を挙げている。'05年1月に予定されていた来日公演が残念ながら中止になってしまった。

また、CNNのタイソン・レックス・ホイットリーは、今年の隠れた名盤を聴き逃した音楽ファンのために、次の10枚のアルバムを推薦した。

1) カナダ出身のインディポップバンド、アーケード・ファイアーの『Funeral』。

2) '03年のサマソニで来日したニューヨークを代表するロックバンド、インターポールの2ndアルバム『Antics』(日本盤:東芝EMI/発売日:2004年10月6日)。来日公演は'05年1月25日・26日に渋谷・心斎橋クラブクアトロで行われる。

3) ニューヨークのロック・バンド、TVオン・ザ・レディオの『Desperate Youth, Blood Thirsty Babes』。11月にはフランツ・フェルディナンド、ウィルコ、ロレッタ・リン他のアーティストを抑えて“冒険的でクリエイティヴな”作品に贈られる賞「ショートリスト・ミュージック・プライズ」を獲得した。

4) フランスのクラブ・シーンを世界に発信したエールのオリジナル3rdアルバム『Antics』(日本盤;東芝EMI/発売日:2004年1月21日)。'05年1月のジャパン・ツアーはアーティストの都合により中止となった。

5) ソニック・ユースの2年ぶりの新作『Sonic Nurse』(日本盤:ユニバーサルインターナショナル/発売日:2004年6月2日)。グループの来日公演が'05年3月16日からスタートする。

6) ブライアン・ウィルソンの最新作『Smile』(日本盤:ワーナーミュージック・ジャパン/発売日:2004年10月6日)。ジャパン・ツアーが1月30日~2月3日に東京・愛知・大阪で行われる予定。

7) 今年9月に来日したカナダ出身のシンガーソングライター、ロン・セクスミスの8thアルバム『Retriever』(日本盤:東芝EMI/発売日:2004年4月28日)。

8) ブルックリンのアンダーグラウンドが生んだ4人組、アニマル・コレクティヴの新作『Sung Tongs』。

9) 今年夏に米有力誌でも紹介されたモデスト・マウスのニューアルバム『Good News For People Who Love Bad News/バッド・ニュースを好む人へのグッド・ニュース』(日本盤:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/発売日:2004年4月21日)。

10) 名プロデューサー、カニエ・ウェストのソロ作『The College Dropout』(日本盤:ユニバーサルインターナショナル/発売日:2004年3月24日』)。

T.Kimura
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